《平岡祐太の仕事論》大先輩の「もっと勉強しろ」を励みに、心も体もストイックに鍛える
香水をテーマに女性の成長を描く映画「魔女の香水」で、実業家を演じている俳優・平岡祐太さんに伺った仕事論。常に立ち止まらずに歩み続けるための原動力とは。
プロフィール
俳優平岡祐太
「いつでも今の自分に自信を持てるよう、常に行動をして見ている景色を広げていきたい」という平岡祐太さんが、人生経験を積むために行なっていること、一緒に働く人への思いやりについて語ってくれました。
「次」の約束はないからヒツジよりオオカミでいたい
俳優という仕事は、「次」という約束がない。立ち止まっていたらどんどん周りに置いていかれてしまいます。若手もどんどん出てきますしね。今に満足せず、自分を更新し続けないと埋もれるだけ。後はないんだ、常にピンチだという気持ちでいます。これまでソフトな印象を持っていただくことが多かったのですが、自分を変えたいと昨年からキックボクシングを始めました。
時間がある時は、週4回ジムに行き、40分間トレーニングをします。1回3分間のスパーリングを何度もこなすのは大変ですが、肉体を改造したことで、体の野暮ったさがなくなり、心の軸も整ってきたと感じます。あったかい所でぬくぬくしているヒツジよりも、孤高のオオカミでいたい。いつでも今の自分に自信を持てるよう、常に行動をして見ている景色を広げていきたいです。
今勉強したいのはマーケティング
NHKのドラマに出演したとき、ご一緒した大先輩に「平岡、もっと勉強しろ」と言われたことは、ずっと心に残っています。映画やドラマなど、色々な作品に触れなさいということ、そして人生経験を積みなさいということでもあったと思います。勉強って言うと堅苦しいけど、知らないことを知るということですよね。今、興味を持っているのは、マーケティングです。インスタグラムを使った仕掛けを見ていると面白いなぁと、気になっています。
現場では相手の気持ちを考えて行動し共通点を探す
撮影現場には、キャリアが浅い人、ベテランの人などさまざまな人がいます。僕自身は今38歳。自分よりも下の年齢の子や経験が浅い子がいたら、役に入りやすいよう、「安心して」という雰囲気を出すようにしています。撮影の空き時間には、共通点を探そうと、会話をすることを心がけています。「魔女の香水」を撮影していたときは、野球のワールドカップが開かれていた時期。共演者とは、日本選手が大活躍をしている話で盛り上がり、距離が近くなりました。プライベートでは、割とせっかちな方で、マネジャーに連絡をしても繋がらないと、「今知りたいのに!」とやきもきします。LINEも相手が「既読」になったら、すぐに返事がほしいタイプかもしれません。自分はゆっくり返信する方なので、勝手と思われているかなと反省もあるんですけど……ね。
取材・執筆・撮影/翡翠
編集/MARU
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この記事を書いた人
- 音楽や映画、舞台などを中心にインタビュー取材や、レポート執筆をしています。強み:相手の良いところをみつけることができる。弱み:ネガティブなところ。