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無料写真素材、プロボノ…。意外と多い無料から始めるビジネス。どうやって無料で稼ぐのか?

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無料素材ビジネスの裏側はどうなっているのか? フリー素材やタダで仕事を引き受けることでどのようにマネタイズできるのか、経験者に聞いてみた。

「無料」のビジネスは意外と多い。しかし「無料」は仕事ととして成り立つのでしょうか?I am がこれまで取材してきた中でも、無料ビジネス、無料サービスを行っている人はいます。

無料写真素材のビジネスモデル

マッチョの無料写真で地方創生タイアップ

マッチョ集団「筋肉紳士集団ALLOUT」はマッチョのキャスティングを軸に、健康産業、PRなどを行っている。代表のAKIHITO氏ももちろんマッチョです。辞めサラして起業、マッチョのキャスティング事業で軌道に乗り始めたところに新型コロナウイルスの感染拡大により仕事が激減。

そこでマッチョのフリー素材をスタートしたところTwitterでバズって認知度が高まると同時に、タイアップ案件が増えたといいます。筋肉紳士集団の場合、インパクトと健康志向の2ルートからのタイアップ獲得があると言います。

Twitterでバズったのが「茶畑で茶摘みをするマッチョ」という意外性のあるものだったため、地方創生に力を入れる地方自治体からの声もかかり始めたといいます。また、地方の温泉のプロモーションで呼ばれて温泉に浸かるマッチョなどのビジュアルを提供。

このような展開が可能な理由としては、上半身裸のマッチョが「エンタメ」を超えて「健康」にまで昇華させた点です。筋肉紳士集団のミッションは「フィットネスの浸透により、トレーニー・健康な人を増やし、世界の医療費削減に貢献する」。健康志向という時代のニーズに応える形でマッチョをビジネスにしています。これは代表のAKIHITO氏が日々のトレーニングで感じるリアルな体験から生み出されたミッションだと言います。

「絶対見たことある男」無料写真素材の第一人者

無料モデル写真で有名な大川竜弥さん。ネットで見ない日はないというくらいに大川さんの写真は無料で使われています。先日はついに『週刊さんまとマツコ』に無料素材特集で出演するなど、注目を集めています。無料のモデル写真はすで3500点以上を無料公開。誰でも自由に無料で使えます。

このビジネスをはじめて11年。「フリー素材」に特化して仕事をしていたため収益化できるまでは収入面で厳しい局面もあったと言います。しかし、かたくなに無料を貫いてきました。

しかしwebメディアやオウンドメディア、web広告が台頭する時代背景の中で、無料で使える写真素材はメディア運営者に瞬く間に広まり、大川さんの写真はいたるところで使われることに。

そうやって認知度を高めてタイアップなど違う形でのマネタイズを実現しています。今では日清食品「カップヌードル」のタイアップなどを獲得。

無料ビジネスのメリット・デメリット

このように無料のビジネスモデルは、それ自体ではお金は稼げないが、認知度が上がることでフォロワーやファン、支援者が増え、タイアップ案件へとつながる仕組みです。

人に喜んでもらって、ファンも増えて、企業とのタイアップができるという理想的なモデルですが、デメリット時間がかかること。マネタイズまでに間は収入がない上に労力を費やさないといけないということです。また必ず成功するという保証がないため、中長期的な目標や戦略がないと中途半端に終わる可能背もあります。

事実、大川さんは11年かけて現在年400万円にまでなりましたが、最初はずっとゼロ円が続いたといいます。忍耐力と胆力も必要と言えるでしょう。

無料で働く「プロボノ」とは?

無料素材以外では最近はプロボノがあります。こちらは専門的なスキルをもった人がボランティアで仕事を手伝うというものです。

今や各メディアで活躍、数多くの書籍を出版しているファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんも駆け出しのころは実績を積むために、無料で仕事を引き受けていたといいます。

しかし無料で仕事をするといっても戦略は必要です。花輪さんはいろんな会合や勉強会に積極的に参加し、実績のある企業や人物のお手伝いを自ら買って出たといいます。うまく行っている人の仕事を手伝うことで得られるものは計り知れない。ただで仕事をすることはお金以上の学びがあるのです。

この記事を書いた人

I am 編集部
I am 編集部
「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。

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