自己投資

アラフィフこそ長期目線の自己投資。40代後半・50代からはじめる、将来のための自分への投資

ログインすると、この記事をストックできます。

40代以降の自己投資

40代・50代の自己投資で何をすべきか、自己投資にはどんな種類があるか、また自己投資を考える上で必要なポイントを考えます。 将来の自分のための投資「自己投資」 「若い頃は自己投資にお金をかけていたけれど、家族を持ち、生活 […]

40代・50代の自己投資で何をすべきか、自己投資にはどんな種類があるか、また自己投資を考える上で必要なポイントを考えます。

将来の自分のための投資「自己投資」

「若い頃は自己投資にお金をかけていたけれど、家族を持ち、生活費がかかるようになってからやらなくなった」

「育児と仕事の両立が難しくて、自己投資する時間がなかった」

社会人の1週間の学習時間は7分という総務省の「社会生活基本調査」(令和3年)というように、大人の勉強時間は多くはないようです。 

 自己投資をすべきだと頭ではわかっていつつも、

  •  何から手を付ければいいのかわからない
  •  今の会社で定年まで行くなら自己投資なんてやらなくて良いのでは? 
  • 趣味に家庭にと自分の時間がそもそもない 

というように、自己研鑽は一度怠るとなかなか重い腰があがらないもの。 

20代のときはがむしゃらに仕事をし、同僚の出世に焦りを感じては、積極的にスキルアップに時間を使っていた人も多いのではないでしょうか。 しかし、家庭を持つ、あるいは家族の介護で自分の時間を自由に使えなくなると、なかなか自己投資の時間を作り出すことが億劫になってしまいがちです。 

とはいえ、多くの人は子育ても一段落し、定年前に今一度大きなチャレンジをしてみたいという方も少なくないはず。 40代・50代にとって必要な自己投資を考えます。

40代・50代の自己投資ってどんなもの?

そもそも自己投資とは、さまざまな仕事や活動に取り組み、目標に向かって励むことを指します。 あくまで自己投資は手段であり、自己投資を通して経験豊かで公私のバランスが取れたより良い人生を送ることが目的となります。

40代・50代になると子どもも独立して時間的な余裕ができます。しかし定年後の仕事を視野にいれ、新たな人生設計を考えなくてはいけない時期にもなってくるでしょう。 40代・50代の自己投資は若年層の自己投資と異なり、

  • これからの人生をどう過ごしたいか? 
  • 自分のや本当にやりたいことはどんなことなのか? 
  • 定年後どんな働き方をしたいか? 

など仕事・生活あらゆる面での人生設計が重要になってきます。 あらためてこれからどんな人生を送りたいか?を見つめ直しその設計から逆算した自己投資を行うことが重要になってくるといえるでしょう。

 まずは自己投資をする上でどんなことを考えるべきか、重要なポイントをご紹介します。

40代・50代の社会人が自己投資をするときのポイント

前述しましたが、40代・50代が自己投資をする場合には、今後の人生設計から逆算して行うことが重要とお伝えしました。 「これからどんな人生を送りたいか?」と自分自身で検討することは勿論、パートナーやお子さんなどご家族がいる場合には人生設計のすり合わせをしておくことも重要です。 明確な人生設計を立てることが効果的な自己投資につながっていきます。

 ではこの項目ではどのように人生設計を検討していくのが良いか、3つのポイントに分けてご紹介したいと思います。

ポイント① 目的やゴールを明確にする

重ねてになりますが、効果的に自己投資をするには人生設計、あるいは人生の目標を明確にすることが大切です。 ではこの目的やゴールはどのように導いていけば良いのでしょうか? また、仕事だけではなく、生活面での目標も同時に考える必要があります。

これまで仕事に一生懸命打ち込んできた方は、これからの生活を考える指標がわからないという方もいるでしょう。 定年後の生活がうまく思い浮かばない場合は、以下の3つの願望を軸に考えてみるとよいでしょう。 

  • どんなことをして過ごしたいのか 
  • 誰とどんな風に過ごしたいのか 
  • どんな生活レベルを維持したいのか

この3つの軸に考えると、今後の人生のために何に自己投資をしていくべきかが見えてきます。

ずっとあこがれだった田舎で古民家カフェをしたいのであれば、移住とカフェ経営について学ぶ必要があります。地方移住のネットワーキングづくりやカフェ運営のためのマーケティングなども必要になります。目的が趣味として美味しいコーヒーを淹れることなのか、カフェ経営としてコーヒーを淹れることなのかによって目的やゴールが異なってきます。

ポイント② 自分の強みを明確にする

自分の人生の目標ややりたいことが見つかったら、次は自分の「強み」を明確にしていきましょう。

40代・50代の方の最も大きな強みは長年のキャリアの経験や知識です。 やりたいことを達成するために、目的から「自分は目的に対してどこが強みか?」という点を明らかにしていきましょう。

例えば自分はデスクワークは苦手だったが、営業で他の会社との交渉は得意、ということであれば人との交渉が中心の仕事に就くほうが自分の強みを発揮できると言えます。

目標から逆算してみると自分の短所ばかりに目が行ってしまいがちですが、 まずはこれまでの経験を振り返り、できることや得意なことを棚卸ししてみましょう。 そのうえで、長所を活かしつつ、足りないところを補うようなイメージで自己投資をしていくと良くのがオススメです。

ポイント③ 短期的ではなく長期的な視点を持つ

人生設計から逆算した目標であれば、基本的には問題有りませんが、実際にスキル習得という実践にはいってくると、視野が狭くなってしまいがち。 またはあれもこれもとたくさんの分野に手を出してしまうこともあるでしょう。 短期間で成果を出そうと躍起にもなってしまう可能性も高いです。 働いていると、どうしても就業時間後や休日しか時間をつくることができません。 そのため、ひとつのことを習得するのに、数か月、長ければ1〜2年かかってしまうことも。 せっかく目標を立てたのになかなか目標に到達できない…と、やきもきしてしまうこともあるでしょう。

 しかし、目先の成果に飛びついてしまうと、そもそものプランが台無しになったり、目標に不要なスキル習得に時間と費用をかけることになってしまいます。自己投資したお金や時間を回収するためにも長期的な視点を持ち、ワークライフバランスを取りながら、無理なく継続することがポイントです。

自己投資にはどのような選択肢があるか

ここまで、どのように自己投資を始めればよいのか、 考えるべきポイントや効果的な自己投資の方法についてご紹介してきました。 ここからは実際に自己投資にはどんな種類があるのかご紹介していきたいと思います。

ビジネススキル

自己投資と聞くと「仕事の成果を出したい!」と考えノウハウやスキルの習得を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。 最もポピュラーな自己投資がビジネススキルの取得と言えるでしょう。 マーケティング、企画、財務、コミュニケーション、PCスキルなど必要なスキルに関する専門書を読んだりセミナーを受けたりすることで、仕事の幅が広がっていきます。 

定年後やりたい仕事に資格等が最低限必要であれば、通信教育やスクーリングを通してスキルを身につける必要があります。

語学・教養

前述のように仕事上のスキルを取得することだけでなく、教養を深めることも自己投資の一つです。 知識を得たり、あらたな語学を習得することで人生を豊かにしていくことができます。 特に読書は低コストで人生を豊かにするための指針が得られるコストパフォーマンスの良い自己投資と言えるでしょう。 

また、語学を習得することで、思わぬ仕事につながることも。 自己投資というと、成果の見えやすいビジネススキルの習得で頭が一杯になってしまうこともありますが、 長期的に人生が豊かになる自己投資も大事にしていきましょう。

美容・健康

すこし毛色は異なりますが、美容に関する自己投資も大切です。 外見に投資をすることで自信を持つことにもつながります。 最近は女性だけでなく、男性にも美容への自己投資に注目が集まってきています。 美容室やエステサロン、ネイルサロンに通うということだけでなく、歯の矯正、ホワイトニング、脱毛など清潔感のある美容も効果的でしょう。 

また美容だけでなく、病気やケガをせず、長生きできるように運動習慣や食習慣などの生活を整えることも自己投資のひとつです。 定年後も毎日を不自由なく過ごすために、健康であることが最も大切です。

人脈づくり

一般的に定年後に、新たなチャレンジを行うには、障壁が多いと言われています。 しかし、好きなことや趣味を追求していた経験があることで、その障壁を取り除ける可能性があります。 

そこで大きなアドバンテージといえるのが「人脈」です。 特に、好きなことや趣味で繋がった方は今後仕事につながっていく可能性があります。 人脈を拡げたりするのも立派な自己投資です。 友人はもちろん、さまざまなバックグラウンドを持った方と交流することで視野が拡がり、人間としての成長にもつながります。 

これまでの関わってきたコミュニティと交流関係を深めることは勿論、新たなコミュニティを広げる手段として地域のコミュニティに加入したり、SNSで趣味の友人を見つけたりするのもオススメと言えるでしょう。

趣味や経験

5つ目に挙げられる自己投資は「趣味」です。 趣味を突き詰めることで仕事に繋がったり、短期的に自分のスキル向上を感じられる手段としても趣味は大切です。 この機会に新たな趣味を持つこともオススメします。 「やったことのないこと」を経験することで、新しい価値観を得る機会を持つことができます。

 どうしても40代・50代になってくると、仕事にも「慣れ」が出てきてしまい、日々の生活も同じように過ごしてしまいます。 新たな挑戦として自己投資をすることで、違った視点や考え方を得ることができます。このように新たな視点を持つことでより充実した人生設計を考えることもできるでしょう。

40代後半・50代の自己投資の意味はどこにある?

日本人の多くの人々の傾向として、社会人になってからまったく学ぶことをしていない人が多い傾向にあります。 冒頭の2022年の総務省統による社会生活基本調査によると、有業者の「学習・自己啓発・訓練」は週全体で平均7分ないという状況になっています。特に年齢を重ねていくと、家庭や仕事の忙しさで自己投資をする人が更に減っていきます。 一度自己投資をやめてしまった人も再開するには重い腰を上げる必要があり、さらにハードルは高くなってしまいます。 そういった状況のなかで自己投資をすることで、同世代のライバルと差をつけることができます。 いまだに「終身雇用」のイメージで漫然と働いている人がいる世の中で、40代・50代の自己投資は、大きなリターンをもたらしてくれる可能性が高いと言えるでしょう。 

子育てが一段落して、なんとなく余った時間をyoutubeを見て過ごしてしまう。

子どもの教育費も目処がたったが、余った金銭をなんなく貯蓄にまわしている。

そんな人も多いのではないでしょうか。 時間や金銭の余裕があり、体力に融通の効く40代・50代が自己投資のチャンスです。 今一度自分の人生設計を見つめ直し自己投資の準備を始めることをオススメします。

【事例紹介】40代、50代からどんな自己投資をしているの?

ここからは40代・50代、またはその年齢以上の方々で自己投資をしている方々がどんな自己投資をしているのか? また実際どのような時間の使い方をしているかなど事例をご紹介していきたいと思います。

42歳でモロッコブランドを立ち上げ起した大原真樹さんの事例

情熱を傾けられる“好き”というものに気付くまで、40年間さまよい続けていたというファティマ・モロッコの大原真樹さん。本当に好きなことに気付くのに年齢は関係ない。気が付いたらそこがスタートだと、通い続け愛してやまないモロッコの雑貨ブランドを立ち上げました。

「好きを追求すると自己投資になる」フリーランスとして長年働く紫苑さんの事例

人気ブロガーの紫苑さんは好きを追求し、フリーランスになってからも様々なことに挑戦しています。 紫苑さんは好きなことに、とにかくハマって続けることが知識やスキルを向上させる自己投資につながると言います。

ギャル出身専業ママがつかみ取った憧れの仕事

2020年に5年をかけて中小企業診断士資格を取得。2021年3月に独立開業した上辻鮎美さんの赤裸々な日々の生活や時間の使い方を紹介。

【まとめ】役に立つ自己投資。40代後半・50代からはじめる、将来のための自分への投資

以上40代・50代の方向けに自己投資にかんする考え方のポイントやどのような自己投資が効果的かを紹介してきました。 40代・50代は若年層の社会人よりも自己投資する時間や金銭的猶予もある絶好の年代だと言えます。 定年後の生活が視野に入ってきた今だからこそ、自分のやりたいこと・必要なこと・挑戦したいことを明らかにしてみるといいでしょう。

この記事を書いた人

I am 編集部
I am 編集部
「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。

ログインすると、この記事をストックできます。

この記事をシェアする
  • LINEアイコン
  • Twitterアイコン
  • Facebookアイコン