課題解決を仕事起業して気づいたこと。相手の気持ちを理解し、イシューを見極め、行動できる提案のために。友人と過ごす時間も常にメモ〈社会派料理コンサルタント・小鉢ひろかさん〉

雇用形態による差はないと思います。一方で独立するとは、「自分の名前で仕事をする」ことなので、自分と向き合う時間が増える点がメリットでありデメリット（大変な）点です。

受注から支払いまで関わってくださる全ての人と直接お話しできる点で、責任感や達成感が強くなりました。

強靭な胃と腸。

飲食店での修業経験がない点。現在でも人手不足の時には積極的に厨房でお手伝いさせていただき、実務経験を積むことがあります。

メールの返信。

イシュー（問題）を見極める力。経済産業省「始動 Next Innovator（グローバル起業家等育成プログラム）」で7期生として学んだ際、常に「ペイン（顧客の痛み）は何？」と聞かれた経験から、本当に解決すべき問題を見極める力がつきました。

「ISO22000（食品安全）」の認証取得するような食品工場での生産・運営スキルがほしい。

準備しないとできないと思わず、とりあえずやってみるのがよいです！

経営者の父を小さい頃から見ていたので、早く独立したいと思っていました。

意思決定の多さ。「決める」は経営者にしかできないことです。

応援してくれました。「ひろかは、ひろからしく生きたらいいよ」

ゴーヤーNGが出たのに、どうしても捨てたくなくて、こっそりカレーに入れたら、バレてしまい、離婚危機になったことがあります。

家族…もそうですが、一番はお互い大失恋中にフィリピンで出会った友人「のりこ」です。私の弱さを知っているからこそ、彼女の言葉は勇気と大丈夫という自信を与えてくれます。

相手の気持ちを理解し、寄り添った提案ができるように言葉をメモし、振り返る習慣ができました。例えば、「料理は下手でも、レジのカゴに入れるのは上手」という友人が自虐した言葉のメモが残っています。食品ロスの講演をする時に、ただ漠然と全員に「買い物を減らして、捨てずに料理しましょう」と言うのは、根本的な解決にならないことがわかりますね。だって、レジのカゴに入れる時には、料理の上手・下手に関わらず、その人は料理がしたいんです。その希望を込めてカゴに入れた、でも料理が難しいから廃棄してしまうことがある、であれば食品ロスのイシュー（問題）は買い物ではなく、料理です。このように、相手の気持ちを理解し、イシューを見極め、行動できるご提案をするためにメモをしています。

ランチやおやつ交換、エレベーターに一緒に乗るなどの偶発的な雑談時間が減ってしまったこと。雑談からアイディアが生まれることもあるので、仕事以外のフランクな話ができる時間がほしいなと感じます。

旦那さんです。論理的思考力の高い人なので、私の悩みの論点を整理し、ズバッと言ってくれるのがとてもありがたいです。いつか一緒に仕事をするのが、私の密かな目標です。

「以前は、おつとめ品を買うのが恥ずかしくて隠れるように買い、家族にも見つからないようにシールを剥がしたりしていました。ひろかさんに出会って、今は食材を救ってる自分が誇らしく、子供たちにも、買うことの意味や考え方を話すようになりました」

こうやってこの記事を読んでくださったり、応援し続けてくださったりする皆さんに出会えたこと。

担当者の作りたいものを作るのではなく、使用する食材と、届けた先にいる顧客の何の課題を解決するかを見定めること。

商品開発を担当した際、商品を作って満足してしまったクライアントさんに、電話で2時間説教をしてしまったこと。生み出したなら、消費まで責任を持って届けきる努力ができないと廃棄を増産するだけです。とはいえ、厳しくお伝えしてしまったなと…思っています。