「カットの声がかかるのが不安」だった前田旺志郎のはじめての殺陣への挑戦
大ヒット小説の実写映画化『わたしの幸せな結婚』に出演する前田旺志郎さんに、役者としての挑戦について伺いました。
プロフィール
役者前田旺志郎
「コミュニケーション取りにくそう」目黒蓮の佇まい
――映画「わたしの幸せな結婚」では、主人公の軍隊長・久堂清霞(目黒蓮/Snow Man)の部下、五道佳斗を演じています。
前田:久堂の右腕的な存在でもある五道は、軍のムードメーカー。コミュニケーション能力が高いので、周囲からは孤高の存在として一目置かれている久堂にも、ズバズバと切り込むことができる。頭がきれる男です。
――目黒さんとは、どんな風にコミュニケーションを取って行かれたのでしょうか。
前田:目黒くんとは、この現場で初めてお会いしました。直感で「コミュニケーションを取りづらそう」と感じたのですが、目黒くんなのか清霞としてそこにいるのか分からなかったので、「ねぇ、ねぇ」と現場ではとにかく話しかけました。最初はなかなか会話が弾まなくて、あと目黒くんが集中すると周囲のことが見えなくなるところもあって、話しかける僕の声が聞こえていないときもありましたが、お互い芝居に対して熱い思いを持っていることが分かってからは、この映画や原作についてなど、色々な話をしました。
初の殺陣はアドレナリンと不安
――映画の終盤では、アクションにも挑戦しています。
前田:殺陣は初めての経験でした。刀の持ち方も、振り方も何も分からなかったので難しかったですね。しかも五道は優秀な人間という設定なので、非凡でなければいけない。戦っている最中はアドレナリンがバンバン出るので、気持ち良かったけれど、「カット」の声がかかった瞬間、大丈夫だったかなと不安になりました。「いまの立ち回りはカッコ良かったはず!」と思って見た映像が、全然さまになっていなかったり。板についていない感がすごくありました。
「異能」があれば瞬間移動であそこに?
――映画に登場する人物の多くが「異能」を持っています。もし何かひとつ特殊能力を持てるとしたら、何を身に付けたいですか。
前田:瞬間移動する能力です。好きな場所に思ったときに行くことができる。なかなかまとまった休みを取ることが出来ないのですが、瞬間移動できる力があれば、休みが分かった瞬間にパッと移動できますよね。おいしいものや温泉がある九州に行ってのんびりしたいです。
取材・文・写真/翡翠
編集/MARU
公開情報
タイトル『わたしの幸せな結婚』
公開:2023年3月17日(金)
出演:目黒蓮(Snow Man) 今田美桜 渡邊圭祐 大西流星(なにわ男子) 前田旺志郎 石橋蓮司 ほか
監督:塚原あゆ子
脚本:菅野友恵
原作:顎木(あぎとぎ)あくみ「わたしの幸せな結婚」(富士見L文庫/KADOKAWA刊)
制作プロダクション:TBS スパークル
製作委員会: KADOKAWA 東宝 TBS ほか
配給:東宝
公式サイト:https://watakon-movie.jp
Twitter:@watakon_movie
Instagram:@watakon_movie
3月12日、20時配信予定!(配信日に確定日時を入れます)
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この記事を書いた人
- 音楽や映画、舞台などを中心にインタビュー取材や、レポート執筆をしています。強み:相手の良いところをみつけることができる。弱み:ネガティブなところ。