ビジネスアイデア自分の「できる」を3つ集めたら、誰も参入できないニッチビジネスに。得意を仕事にする方法とは?

目次
「できる事」の見つけ方
用意する物:ノート
制限時間:10分
書くこと: 20個書く
フォーカス:できる事を5つに絞る
まずは編集部3人の「できる」は通用するかどうか、リストラから自力で「自立への道」を切り開いた1級FPでさまざまなメディアで活躍する花輪陽子さんに判定していただきました。
お店に行ったときにメニューの名前やデザイン、看板が気になる。「もっとこうしたらいいのに」と考えてしまいます。
レストランのマーケティングなどに役立てたり、商品開発の可能性も。
営業部時代にポップを作るとき、細部にこだわって作成していました。
十分できる事に入ります。いやいや作るのとこだわって作るのでは仕上がりが違います。
読み書き、歌を歌う、営業ができます。
営業では怒らせずにお願いできる、人の話を聞くなど、できることはたくさんあります。
私の場合、文章を書くのことは「好き」、小説家に「なりたい」と言った場合、小説を書くには才能や熟練、表現力が必要です。でも、金融のコラムを書くことは簡単にできます。これが「好き」と「できる」の違いです。
子どもの頃の記憶を引き出してみる
キーワードを書き出すコツとしては、ひとつは子どもの頃の記憶に頼るということがあります。子どもの頃に余裕でできたこと、苦にならなかったことなどです。
また、長時間取り組めること、親に言われて止められたゲームや、世間体を考えてやめていたギャンブルなど、あえて抑制していたこともあると思います。ギャンブルも職業にして成功したトレーダーになった人もいますので。
たくさんある人は優先順位をつけて、重要なところに○をつけてください。やりたいことがない人は無理に考える必要はないです。
子どもの頃の損切という考え方を引き出してみる
できる事がわからない人はトライアンドエラーを繰り返し、向いてないと思ったら早めに損切りをするのがひとつのやり方です。
例えば、YouTuberになりたい人はいっぱいいますが、それだけ競争が大きいということ。早めに止める方が、お金と時間の損害が少なくなります。
今はメタバースやNFTが流行っているワードですが、流行っていることでも興味がなければ追わなくても大丈夫です。
ニッチなジャンルだからこそ稼げる考え方
よくニーズやマーケットの大きさが語られますが、実はニッチでないと稼げません。得意なことを組み合わせて、誰もいない隙間を見つけるのが非常に重要になってきます。
今は勝者総取りの世界になってきているので、ビッグテックやグローバルな大きな企業に個人で立ち向かおうとしても無理なので、逆に大きな企業が入って来れないような小さなところを見つける。ニッチでも個人であれば食べていけるだけの稼ぎを作ることは可能です。
私の場合でいえば、金融、事務処理能力、文章の3つを組み合わせています。会社員時代には当たり前にやっていた仕事でも、夫に「事務処理能力高いよね」といわれて気づきました。自分の気づいていない能力や特長も把握した上で、自分をプロデュースしていきます。組み合わせていくとオンリーワンになれますよね。
場所を変えると需要が変わる
実は場所や時代を変えるとうまくいくこともあります。東京や都市で擦り切れそうだという方は、地方や海外に行くことでうまくいくこともあります。
日本人の事務処理能力って非常に高いんです。丁寧だし、返事も早い。海外に住んでいるとよくわかりますが、インターネットでなにか買っても届かない、問い合わせをしても返事がないがほとんどなので、それがディフォルトだと日本は奇跡ですね。電車も遅れません。
人より早く飛びついてみる
ひろゆきさんの『1%の努力』がすごく売れていますが、一番重要なのは良い時代に良い場所にいるということが書かれているんです。これは私が以前にインタビューしていたジムロジャースさんも同じことをおっしゃってました。
20年前のシンガポールにいた人は不動産を買っただけで何倍にもなった時代があったんです。少しの貯金があって、同僚と共同で買った物件で儲かっていた、いい時代にいい場所にいるということの見本です。
先行者利益を取るというところで、サービスやSNSにおいて、早いタイミングで利用すること。noteは初期からやっているんですけど、そんなに努力をしてなくても1万フォロワーいっています。でも、最近はフォロワーの増えはゆるやかになってきました。
どんなSNSやサービスでもそうですが、みんなが入ってきた時に「すでにやっている」というのは重要です。
成功する人の言葉に「チャンスに乗るには片手を明けておく」とういうことが重要です。例えば、テレビ出演でも「今日出てください」というオファーがきたりするので、スケジュールをすかすかにしておかないと出れないんです。向こうもいっせいに声をかけているので、一番にレスポンスしないと次に行ってしまう。余力があるからこそ、チャンスに乗れるという面があります。
小遣い制、給料制をおススメしないワケ
フリーランスにとって無駄遣い=余分に働く必要がある、ということになってきます。会社員だと次の月に給料が振り込まれますが、まったく感覚が違うのです。ですので子どももお小遣い制は良くない。次の月になるとなにもしなくてお金がもらえるという風に思ってしまうようになるので。
あと、住宅ローンなどは組まないのもポイントです。35年ローンなど組んでしまうと、会社を辞めにくくなります。ローンを組むにしても安定した職業を持って10年で返すことがおすすめです。
お金の心配から逃れる唯一の方法
自由を継続的に確保するためには、会社員でいるよりは、お金の管理と覚悟が必要になってきます。
私の場合の実際の収入ですが、独立1年目は会社員時代と違ってがくんと下がりました。それでも、幸い1年目から収入もありましたし、3年目には会社員と同じくらいに稼げるようになりました。
その後、出産と海外移住があったのでまたがくんと減りました。それで消費生活をエンジョイしてる間は、収入も少なくてそれまで稼いできたお金を使わざると得なくなってきました。そうすると、また、ふつふつと「稼ぎたい」という火がついて起業し、今は会社員時代くらい稼げています。ここ2年くらいはコロナで売上は少し減っています。
しかし、収入を2倍に増やしたいので、自分の会社を回しながらパートタイムで働くという二足のわらじを履く予定です。お金ことをしっかり考えるのは自由になりたいから。お金の心配をしないためには、結局しっかりお金のことも考えていくしかないのです。
稼ぐ金額は同じでも、1日1~2時間
会社員とフリーランの収入で一番違うのは拘束時間です。現在、私は会社員時代と同じくらい稼げていますが。「だったら正社員の方が社会保険などのメリットが大きいのでは?」と思うかもしれません。しかし同じ額を稼ぐのに、拘束時間は1日1~2時間です。それくらいの少ない力で稼げるようになるので余力がある。だから、もう2社くらい働いてもいいかなと考えるわけです。
自分でコントロールできること
特に女性は出産などのライフステージの変化があります。収入は少なくなりますが、その年は働かないというのもできます。
得意なことで稼ぐ独立や起業のメリットは、時間や仕事がコントロールできる、やりたいことにチャレンジできることです。また、節税や税金の調整ができます。定年がないのもメリットですね。
デメリットとしては、売上を自分であげる必要がある。コロナや戦争など外部要因に営業を受けやすい、自分の成績にも波が出ます。
労働市場に戻りにくくなります。戻るとしても、前の報酬がベースになりますので、続けていたらもっと高かったかもしれません。
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