クラファンを始める前に知っておくべきポイント【初心者向け】クラウドファンディングのやり方と知名度がなくても成功するポイント
クラウドファンディング初心者や個人で始めるための5つのステップをご紹介します。ステップごとの押さえるべき基礎知識とプロジェクト達成者に聞く成功ポイントを解説します。
目次
クラウドファンディングとは? 仕組みと種類
クラウドファンディングの仕組み
クラウドファンディングとは、略してクラファンと呼ばれるもので、インターネットを通じて自身の活動や目標を発信し、それに賛同してくれた人々から資金を募る仕組みのことを指します。
英語に直すと「crowdfunding」と書きます。これは群衆を表す「crowd」と、資金調達を表す「funding」を組み合わせた造語です。
クラウドファンディングは、プロジェクトを発案する「起案者」と、それを支援する「支援者」からなります。
起案者はクラウドファンディング専用サイトに自身のプロジェクトを立てる、もしくは自身でサイトを作成してインターネット上に公開します。それを見た支援者は、「応援したい」「支援したい」という気持ちとともにお金を振り込みます。
クラウドファンディングには目標金額が設定され、目標達成の場合のみ資金を獲得できるもの、達成未達成に関わらず資金を獲得できるものがあります。
また、多くの場合はリターンが用意され、支援者は何かしらの返礼を得られることが多いです。
クラウドファンディングの種類
種類①購入型クラウドファンディング
購入型は名前の通り、支援者が商品を購入する感覚で参加することができるクラウドファンディングです。起案者は、商品やグッズ・サービスなどをリターンとして設定し、その商品の魅力をプロジェクト内で支援者に伝えます。支援者はその商品をほしい、と思えばプロジェクトに支援し、実際に購入する感覚で手に入れることができます。
購入型クラウドファンディングをおこなう場合の注意ポイント、メリットデメリットはこちらの記事を参考にしてください。
種類②寄付型クラウドファンディング
起案したプロジェクトに対して、支援者が「寄付」の形でお金を送ることができます。社会貢献性の高いプロジェクトが多いことが特徴で、商品・サービスのリターンは基本的に発生せず、お礼の手紙などがあることが多いです。
種類③融資型クラウドファンディング
クラウドファンディングの事業会社が投資家から小口の資金を集め、大口にして起案企業へ融資を行います。「COMMOSUS」などがそうです。
事業会社が集めて融資を行うため、投資家は少額からの投資が可能です。購入型や寄付型と違い、投資家はリターンを配当として受け取ることになります。
元本に加えて、利息から手数料を引いた金額を受け取れます。日本では広く「ソーシャルレンディング」という名前で認知されていることが多いです。
種類④株式投資型型クラウドファンディング
ベンチャーやスタートアップといった非上場企業に投資し、配当金や新規で上場する際の値上がり益などをリターンとして受け取る仕組みです。
企業にとってはクラウドファンディングを通じて資金の調達ができ、投資家にとっては企業が取り組む活動への貢献や株式上場の際のリターン利益が見込めます。
会社の株式が上がれば大きなリターンが見込めますが、投資先の倒産リスクなどもありハイリスク・ハイリターンの投資方法といえます。
〈初心者・個人向け〉クラウドファンディング5つのステップ
それではここからは、実際にクラウドファンディングを行う場合どのように進めていけばいいのか、具体的な5つのステップに分けて説明していきます。どのようなプロジェクトを始める場合にも必要なステップになりますので、ぜひ参考にしてください。
ステップ①クラウドファンディングの目的を決める
まずは、なぜクラウドファンディングを行うのか、目的をはっきりさせることから始めます。
資金調達のため
個人でクラウドファンディングを行う際、何か成し遂げたい夢や目標があり、その資金を調達するためにクラウドファンディングを活用することが多いかと思います。資金調達が第一の目的となる場合、「成し遂げたいことを実現するための費用=プロジェクトの目標金額」となり、他の目的でクラウドファンディングを行うケースと比べて、最も目標金額達成の必要性が高いと言えるでしょう。
認知度アップのため
クラウドファンディングを通じてより多くの人に知ってもらいたい、という場合には、認知度アップが目的となるでしょう。クラウドファンディングのサイト内で注目を集めたり、拡散してもらえたり、プレスリリース配信などを行うことでメディアに届けたりと、より多くの人に知ってもらうことが優先となり、目標金額は無理なく達成できる金額に設定することができます。
信頼性獲得のため
個人で成し遂げたい目標があるものの、後ろ盾が欲しいというときは、信頼性獲得を目的としてクラウドファンディングを行うことができます。この場合、クラウドファンディングを通じて「〇〇人から支援された」「〇〇円(または目標に対し〇%)を達成できた」など成果を数字でみせるために、金額だけではなく、支援人数や達成率なども目標数値を決めることが有効です。また、法人向けのリターンを用意しておくことで、支援を得られれば、協力企業として紹介することができるので、大きな後ろ盾になるでしょう。
ニーズ調査のため
購入型のクラウドファンディングの場合、クラウドファンディングを通じて、商品やサービスが想定するターゲットから支持されるかどうか、どれくらいの反響があるのか、ニーズ調査を兼ねることができます。この場合、目標金額の達成よりも、商品・サービスのコンセプトや訴求方法があっているかを検証したり、商品・サービスのラインアップを変えてリターンを設定し反応をみたり、プロジェクト終了後も支援してくれた人にアンケート調査などを行ったりと、クラウドファンディングを最大限に活用してニーズ調査を行うことが重要となります。
とくに、寄付型のクラウドファンディングを行う場合は、目に見える1つの商品・サービスなどリターンを用意する必要がなく、活動報告やお礼の手紙などを送るケースが多いため、目的や意義の伝え方が非常に大切になります。自身の想いや、思い描く未来をきちんと説明できなければ、最悪の場合、単に楽にお金を集めようとしてやっているのではないか?と誤解される可能性さえあります。
そう言った意味でもしっかり目的を整理することが大切です。
ステップ②どのクラウドファンディングサイトが合うか選定する
自身のクラウドファンディングの方向性が整理できたら、それに合ったクラウドファンディングの専用サイトを探します。自身で1からサイトを作成することもできなくはないですが、専用サイトを使用したほうが圧倒的に人の目に触れる可能性が上がり、決済もスムーズに行うことができます。先述した種類のほか、各社ごとに得意分野があるため、親和性あるサイトを選ぶことで訴求効果や成功率を高めることができます。
新製品の開発やリリースのプロジェクトの場合
新製品や新サービスをクラウドファンディングでリリースする場合、「Makuake(マクアケ)」「Kibidango」などが有名です。
社会課題の解決など社会貢献のプロジェクトの場合
社会課題解決型のクラウドファンディングとしては、「Good Morning」や「Syncable(シンカブル)」などが有名です。
エンタメ系のプロジェクトの場合
クリエイターの創作活動や、作品のプロモーションを支援するなど、アート・ゲーム・音楽・映画などのエンタメに特化したサイトとしては「MotionGallery」が挙げられます。
ステップ③クラウドファンディングの目標金額、リターンを決める
使用するサイトが決まったら、具体的な目標金額とリターンを決めていきます。
適正な金額について
目標金額は高ければ良いというわけではありません。自身の掲げた目的から割り出した、根拠のある数字にしましょう。なぜこの金額なのか、説明できることが支援者の納得につながります。また、なんとなく目標数字を決めてしまうと、実際に動き始めてから資金が足りなかったり、リターン費用が思ったよりもかかってしまい大幅な赤字になってしまうということも考えられます。多少時間がかかったとしてもしっかり考えて数字を設定するようにしましょう。
オリジナリティのあるリターンについて
リターンについても、支援してほしい人の属性に合わせて用意すると良いかと思います。
社会貢献に特化したプロジェクトの場合、「商品リターンは必要なく気持ちのみを送りたい」という人が多いケースもあります。その場合はリターンを商品のみにすると、逆に支援してくれる可能性が低くなってしまいます。どんな人に興味をもってもらい、どんな形で支援してほしいのかバランスが大切です。
ステップ④プロジェクトページを作成する
情報の整理ができたらいよいよ実際のページを作成していきます。
思いを伝える文章の作成
多くのクラウドファンディングでは、初めにタイトルと概要文を入力することになります。CAMPFIREを例に出すと、タイトル文字数は40文字以内、概要は150文字以内となっています。タイトルはなるべく簡潔に自身の行いたいことが分かるように作成しましょう。「◯◯◯したい!」「◯◯◯◯を作りたい!」といったタイトルですと読み手側も何をしようとしているのかが分かりやすくなります。さらにタイトルを説明するように概要文を作成すると読み手の理解もより進みます。
タイトル・概要文の次は本文の入力です。ただ、こういった文章を書くのが初めてだと言う方がほとんどだと思いますので、そもそもどのように書いていけばよいのか、思いが伝わる文章とは何なのか、で悩まれるかと思います。
多くのクラウドファンディングサイトでは、入力フォームに大枠のプロット(下書き)が用意されており、初めて文章を書く人でも分かりやすく入力していくことができます。
再びCAMPFIREを例にすると、「はじめに・ご挨拶」という項目から始まり、どのような順序で伝えれば伝わる文章になるのかが分かるようになっています。敢えて興味を引くために順番を入れ替える、などの方法もありますが、多くの方に分かりやすい内容にすることをまず意識することが大切です。
さらに、自身が作成した文章にはどうしても自分の主観や自身の経験値から「ここは説明しなくても伝わるだろう」という認識が働いてしまいます。おすすめは、一度全体像ができた時点で、知り合いに見てもらうなどしてちゃんと内容が理解できるかを試してもらうと良いでしょう。自身で気づけなかった視点に気づくことができます。
写真・見出しなどでビジュアルを整える
一通りテキスト入力が完了したら、よりそれらが直感的に分かりやすく伝わるように写真や見出しを追加していきます。文字ばかりのページだと理解に時間がかかりますし、逆に写真だけでは情報が伝わりません。
適切な文字とビジュアルのバランスが大切です。
また、同じ文字サイズの文章が続いているとなかなか見てもらえないため、適度に見出しをつけ、全てを読まなくても意味が分かるようにするのがおすすめです。そこから興味を持ってくれた人は、さらに詳細な文章も読んでくれるようになります。
参考例として、私が以前デザイナーとしてお手伝いしたNPO法人のクラウドファンディング事例をご紹介します。
カンボジア支援を行っている団体で、カンボジア初の『SDGsエコビレッジ』を創り未来の可能性を広げたい!というタイトルで行いました。このときはGood Morningを活用しました。
写真やイラストを使用し、団体の雰囲気や行っていることが伝わるように意識しました。
ただデザインをされていない方が自身でここまでする必要はありません。「支援者に伝わる内容にすること」が大事なので、それを達成できるようなビジュアルを作成するにはどうしたらよいかを考えていきましょう。ただ写真を添付するだけでも十分効果はありますが、無料のデザインツールを使用して少し装飾を加えるなどすると、より興味を引く効果があります。現在ですと、「Canva」や「AdobeExpress」といった、テンプレから作成できる無料デザインツールも多くあります。
また、よりオリジナリティのあるサイトデザインが必要な場合には、クラウドソーシングサービスなどを活用してプロのデザイナーに頼むという方法もあります。ただその際には、自身のやりたい方向性を的確に汲み取ってくれるデザイナーを探す必要がありますので少々大変です。そういった想いをちゃんと汲み取って形にできるデザイナーや、すでに知り合いで、自身の思いに共感してくれているデザイナーに頼めるとよりよいページに仕上がると思います。
ステップ⑤クラウドファンディングをPR・拡散する
せっかくのページも、拡散して知ってもらわなければ意味がありません。自ら拡散を行わない場合、専用サイトの訪問者に運良く見つけてもらうしかなく、ページにたどり着いてもらうことすら困難になってしまいます。そのため、作成したページを「広める」活動とその順序はとても重要です。
知人・周囲からはじめる
まずは自分の周囲の知人・想いに共感してくれそうな人から広めていくと良いでしょう。あなたのことを全く知らない人にプロジェクトを知ってもらう場合、まずあなたのことを知ってもらい、そこからプロジェクトの話をしなければなりません。しかし、まわりにいるあなたのことを知っている人や、信頼関係がすでにできている人であれば、プロジェクトの話もスムーズに行うことができます。その際、あまり営業色を出しすぎると相手も押し付けられるように感じてしまいますので「クラウドファンディングをやっている」という切り出し方よりは、あなたの思いや実現したい目標を話す中で、自然にクラウドファンディングの話をしていくのが良いかと思います。
話すタイミングについても、クラウドファンディングが始まってからよりも、開始前から少しづつまわりに伝えていくことが大切です。開始した際に良いスタートが切れるように準備をしていくようにしましょう。
SNSなどで広める
周りに伝えることがまず大事ですが、加えてSNSをどのように活用できるかも重要になってきます。一口にSNSといっても現在は多くの種類があり、それぞれに特徴があります。それらを理解し、誰にどのように広めたいかを意識して使う必要があります。
現在有名なSNSの例として、Facebook、instagram、Twitterが挙げられます。
Facebookは比較的年齢層が高く、ビジネスの繋がりとして使用している人も多いSNSです。そのため伝えたい人が比較的年配の方やビジネス要素の高い繋がりにアプローチしたい場合に有効です。Instagram、Twitterは比較的若年世代に利用者が多いため、若い世代へアプローチしたいときに有効です。ただ、Instagramの場合、Twitterに比べ仕組み上拡散力が弱いため、拡散を狙う際にはTwitterの方が有効と言えそうです。
周囲への声掛け・SNSと方法は様々ですが、いずれにしろ自分がどんな人に伝えていきたいのかを意識し、それに合った方法を考えていくようにしましょう。
プロジェクト達成者に聞く成功ポイント
成功ポイント①準備を念入りに!開始までが勝負を決める
実際にクラウドファンディングを開始するまでの準備で成功が決まると言えます。クラウドファンディング運営会社の「READYFOR」によると、公開から5日以内に達成率が10%以上になると成功率が約70%になり、5日以内の達成率が20%になると成功率が約90%になるというデータがあります。
それを踏まえて事前の準備を行う上で特に大事なのが、自分が何をしたいのか?どんな夢や目標を叶えたいのかという部分です。ここは根幹となる大事な部分なのでしっかり言葉にできるように検討します。
さらに具体的に行うこととしては、公開までに可能な限り周りへのアナウンスをしておきましょう。SNSアカウントを動かしておいたり、クラウドファンディングスタート後にプロジェクトを動かした際に、活動報告などがSNSでも報告できるように準備しておきましょう。
それらの準備ができていないと、公開後にいきなり動きが止まってしまい、プロジェクトが活動してるかどうか分からない状態となってしまう可能性があります。そうすると、プロジェクトが拡散せず、盛り上がりに欠け、支援に値すると思われなくなってしまいます。
公開後も継続して報告ができるように、事前に準備をしていくようにしましょう。
成功ポイント②理解しやすい構成を意識
実際のプロジェクトページは、見に来た人が分かりやすい構成を意識しましょう。いきなり細かな情報を伝えても、見に来た人が内容を理解しづらくなってしまいます。
多くの成功しているクラウドファンディングのページを分析し、どんなコンテンツをどんな順番で並べれば分かりやすくなるのかを検討していきましょう。
最初に挨拶やざっくりとしたプロジェクトの内容を伝え、どんな課題感があり、それをどのように解決したいのかを順々に説明していくと分かりやすいページとなります。クラウドファンディング後のスケジュールや、資金の使いみち、応援してくれている人のコメントなども付け加えることで、より信頼につながるコンテンツにすることができます。
成功ポイント③文章は基本読まれない。興味を引くフックを用意する。
上記で文章の構成について述べたことと矛盾しているようですが、基本的に長文は読まれにくいと考えたほうが懸命です。かといって長文が良くない、と言っているわけではありません。自身の想いを伝えるためには適切な文章が不可欠ですので、文章量自体は必ず必要です。ただ、長文を読んでもらうためには、フックとなる要素を用意する必要があります。最も分かりやすいのは見出しを付けることです。文章の概要が分かるものや興味の引く見出しを適度に使用することで、読み手も文章に入りやすくなります。更に可能であれば、写真などを用意すると良いでしょう。写真はテキストと比較して、一瞬でイメージを伝えることができます。見出しや写真を適切に使用し、読み手が文章をスムーズに読めるための流れを作るように意識してみてください。
参考として、前述したカンボジア支援クラウドファンディングの文章部分をお見せします。
見出しや写真を多く使用し、どんな活動をしているのかが短時間でも理解しやすいように工夫しています。
成功ポイント④中だるみ施策を考える
順調なスタートが切れたとしても、中盤になるとどんなプロジェクトでもどうしても中だるみの時期がやってきます。
回避するために新しいコンテンツを追加するなど、活発に動いているプロジェクトであることを見せていくことが大切です。
新しいリターンやページ内に「支援者の声」を追加したり、参加型のイベントを企画したり、達成率が好調な場合はTOPデザインに「現在〇〇%達成」などのようにビジュアルを追加してみるなど、作って終わりではなく常に情報の更新が必要です。
見てくれる人がどうすればわくわくするか、興味をそそられるかを考えながらコンテンツ案を検討していきましょう。こういった中盤に追加するコンテンツについても、プロジェクトが始まる前から検討しておき準備をしておくことが大切です。
成功ポイント⑤終わってからの対応を迅速に
クラウドファンディングが成功した場合も目標に届かなかった場合も、その後の対応を迅速に行うことが大切です。1人でも支援してくれる人がいた場合、お礼のメッセージやリターンの手配、支援によってどのような活動ができるようになったかの事後報告など、行うことはたくさんあります。
どうしてもクラウドファンディングが終わると安心してしまいますが、その後の対応が遅いと支援者に、お金を集めるだけ集めて終わり?という印象を与えてしまいます。
フォローアップがうまく行けばさらなる信頼を構築することにつながり、団体・企業の継続的なファンになってくれる可能性もあります。 感謝を込めてフォローアップをやり切るまでが1つのプロジェクトだということを心がけましょう。
知名度がなくても成功させた人の事例紹介
ここからは実際にクラウドファンディングを行った方々の経験談を見ていきたいと思います。
クラウドファンディングで活動資金を支援してもらうパトロンを募った彫刻家
まずご紹介するのは彫刻家の瀬戸優さんです。瀬戸さんはクラウドファンディングをパトロン募集のコミュニティ媒体として活用されています。
日本では「芸術は稼げない」が一般的な認識として大きい中、瀬戸さんは芸術をビジネスとして収益化するための工夫と努力を日々重ねていらっしゃいます。常に自身や周りの環境を分析し、それを最適化するためにクラウドファンディングをうまく活用されています。
大手企業や有名なプロジェクトでなくてもクラウドファンディングを達成させた人たちの苦労話
続いては5組の企業・団体の方々に、自身のクラウドファンディングについてお話いただいた記事のご紹介です。
最後まで諦めずに施策を続けたことで大逆転を果たしたもなか屋さんのお話、過去2回の失敗経験から事前のクリエイティブ準備を綿密に行い大成功させた会社のお話など、参考になる経験談を多数見ることが出来ます。
〈まとめ〉クラウドファンディングのやり方と知名度がなくても成功するポイント
ここまでクラウドファンディングの具体的な始め方、成功するポイントについてお話してきました。
「成功のポイント」とお伝えしてきましたが、私自身クラウドファンディングを行うメリットは「お金を集めることが出来る」だけではないと考えています。たとえ目標金額が達成できなかったとしても、適切なクラウドファンディングを行うことで多くのメリットが生まれます。
1つは自身の事業の棚卸しができることです。自身の行っている内容を分かりやすく人に伝える必要がありますので、客観的に自身を分析する絶好の機会となります。
もう1つは事業のPR機会を得られることです。クラウドファンディングを行う過程で、今まで知り合うことが出来なかった人へのアプローチが可能となりますので、広報活動としても大きな効果が期待できます。
最後は継続的なファンの獲得です。クラウドファンディングを通して知ってもらい、その後のフォローやリターンの内容に満足してくれた人はその後も会社・団体のファンになってくれる可能性があります。会社・団体の動きを楽しみにしてくれるファンの存在は、継続的な事業を行う上でも今後非常に大切になってきます。
文/福井克彦
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この記事を書いた人
- 「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。
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