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ビジネスアイデアWebライターの年収や仕事内容を徹底検証。 今から目指す人に必要なスキルや知識とは?

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Webライターの仕事内容。実は幅広いWebライティング

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最近注目が集まっている「Webライター」。副業として始めたいと思っているひとや、本業にしたいと思っているひとが増えてきました。

「Webライター」の仕事について、皆さんはどのような仕事をイメージするでしょうか。

基本的には「記事を書く仕事」ですが、実際の仕事内容はもう少し幅広いものです。

また、仕事の探し方や受注の方法も様々です。「Webライター」の仕事を具体的にご紹介しましょう。

Webサイトの記事・コラム執筆

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「Webライター」の仕事で一番多いのは、企業の商品やサービスに関わる領域について発信するオウンドメディアと呼ばれるサイトや、特定の読者層やテーマに関する情報を発信するメディアに掲載する記事の執筆です。

執筆するジャンルやテーマは、オウンドメディアやメディアともに多岐にわたり、美容、アウトドア、生活用品、趣味など比較的身近なジャンルのほか、教育、金融メディア、社会福祉、医療関係などの専門的なジャンルも多数あります。

自分の趣味や興味に関連するジャンルや、経験したことのある仕事に関連するジャンル、執筆を受注し経験を積んだジャンルについて執筆することで、自分の得意領域をつくることができ、他のライターとの差別化を図ることができます。

また、企業や個人ブログの記事やSNSへの投稿などの仕事もあるでしょう。新聞や雑誌などの出版物へコラム記事を執筆する仕事も含まれます。

LP(ランディングページ)のコピーライティング

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Webライターとして少し経験年数を重ねたり、コピーライティングや広告の仕事経験があるひとは、「LP(ランディングページ)」のコピーライティングの仕事もできるでしょう。

「LP(ランディングページ)」とは、広い意味では商品やサービスなどについてインターネットで検索したときに最初に閲覧するページ全般のことを指します。より狭い意味では、商品の詳細や受けられるサービスの注文、会社への問い合わせに特化した1枚完結のページを指し、多くは広告のリンク先として設けられています。顧客の獲得につながる大切なページなので、惹きつけるコピーライティングが求められます。飽きずに読んでもらえるよう限られた文字数の中で、商品やサービスの特徴を分かりやすく魅力的に伝え、購買を促すスキルが必要です。

Webライターの経験を積むなかで、限られた文字数で簡潔に表現するスキルを身につけた人や、広告業界での経験がある人が得意とする業務です。

ECサイトの商品紹介

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「ECサイト」とは、大きく言えばショッピングができるサイトを指します。インターネットショッピングサイトやオークションサイトなどに掲載する商品の紹介記事を執筆する仕事も「Webライター」の仕事として大きな割合を占めています。中には実際に商品を試し、そのレビューを書くという仕事もあります。

インターネットショッピングサイトのほかにも、Webコンテンツ配信・オンライントレードサイトも「ECサイト」ジャンルに含まれる仕事です。

ライティングだけじゃないWebライターの仕事

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「Webライター」はこれまでご紹介したように記事や文章を執筆する仕事なのですが、文章を書く以外の業務も多岐にわたります。

例えば以下のような業務が発生することがあります。

取材記事

  • インタビュアーとして話を聞く仕事
  • 録音した取材内容を文字にする「文字起こし」
  • 記事に使える写真の撮影

商品紹介記事

  • 商品撮影
  • 実際に使用した感想等の商品レビュー

サイト掲載のために行う業務

  • イメージ画像の選定
  • Webサイトの管理画面※への入稿

※「コンテンツマネジメントシステム(CMS)」と呼ばれる記事をサイト上に掲載するためのシステム。多くはWordPress(ワードプレス)と呼ばれるCMSを使用しています。

HTMLやCSSなどの専門知識がなくても簡単にWebサイトを更新できます。

上記のような、インタビュー、CMS入稿、一眼レフカメラでの撮影などができれば、受注できる仕事の幅は更に広がります。

Webライターに必要となるスキル・知識

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「Webライター」の仕事はご紹介したように多岐に渡りますが、具体的にどのようなスキルや知識が必要なのでしょうか。

①パソコンやインターネットに関する知識

「Webライター」の基本的な仕事はパソコンやインターネットを使って行います。

パソコンの基本的な使い方や、インターネットの接続などの基本的な知識をはじめ、WordやExcelを使用できること、タイピングスピードが早いことは最低限できるようにしときたいことです。

また、チャットワーク・Slack・Zoom・スカイプ・Google・メール・LINE等の連絡ツールの使い方も理解しておく必要があります。

②タスク管理

「Webライター」の仕事はクラウドソーシングサービスを使って仕事を受注したり、直接クライアントから依頼を受け業務を行います。

様々なクライアントと取引することになるので、スケジュール管理、連絡・報告などの基本的なタスクをこなさなければ、仕事が成り立ちません。

個人として仕事を受注するのならもちろん、企業に所属していても同じですが、スケジュールの管理や連絡の徹底が信頼と次への仕事の受注につながる、大切なスキルになります。

③リサーチ力とSEOの知識

記事を執筆するにあたり、大切なのは、その記事の内容が正しいということです。間違った情報を記載し配信することは、企業の信頼に関わることとなります。

例えば、数値や調査結果について触れる場合、信頼できる情報源としてできる限り公的機関が発表している内容を参考にし、エビデンスとして表記する必要があります。また参考にするものは、インターネットで検索した内容だけでなく、書籍や新聞などの文献も参考にできるとより信頼性が高まるでしょう。

また、Web上の記事は消費者に検索され上位に表示されることで、より多くの人に閲覧してもらうことができます。そのため、なるべく上位に表示されるための「SEO(Search Engine Optimization)」と呼ばれる検索エンジン最適化を行うための知識も必要となります。狙いたいキーワードを見出しや本文に自然に含めたり、読者の検索の目的に応える内容になるよう構成を検討したりする 他、より専門的にSEOライティングの知識をつけることで、ライターとしての仕事の幅も広がるでしょう。

Webライターの年収は?働き方別の年収目安

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「Webライター」の仕事の内容についてご紹介してきましたが、その報酬額はどれくらいなのでしょうか。働き方によって変わる年収の目安をご紹介します。

企業内の専属Webライターの年収

企業の正社員としてライターを務めている方の平均年収は、69位で588万円です。フリーライターと違って年収が安定しているので、収入を把握しやすいでしょう。
また、ライターにも種類があり「取扱説明書などのライティングを専門とするテクニカルライター」や「広告のキャッチコピー専門のコピーライター」、「雑誌や新聞の記事ライター」などがあります。

企業では企画、構成、編集など、執筆以外の担当にも携わることができるため、様々なスキルや経験を身につけることで更に上の年収を目指せます。

出典:マイナビ転職/2022年版職種別モデル年収平均ランキング/2022年度
出典:マイナビ転職/2022年版職種別モデル年収平均ランキング/2022年度

フリーランスのWebライターの年収

一方で、フリーライターの平均年収は200万〜300万円だといわれています。

「フリーランス白書2019」によるフリーライターの平均年収の表をご覧ください。

出典:フリーランス白書2019/第3章フリーランスと会社員の比較「勤務時間・収入」/2019年
出典:フリーランス白書2019/第3章フリーランスと会社員の比較「勤務時間・収入」/2019年

副業のWebライターの報酬

副業ライターの年収はどのくらいなのでしょうか。ここでは1本単価や文字単価など作業量で収入をご紹介しましょう。

代表的なクラウドソーシングサービスの一つ「クラウドワークス」によると、記事作成で1記事2,000円~(2,000字程度~)で文字単価にすると1.0円程度、リライト・校正・編集の場合も同程度で1記事2,000円~、インタビューや取材については15,000円~(取材、執筆含む。交通費は別)となっています。

一般的に、実績を積みスキルをあげたり、専門的なジャンルの資格を保持することで文字単価は高くなり、1文字5~10円などになることもあります。

依頼業務報酬相場依頼業務例
記事作成2,000円〜/記事2,000文字以上の記事作成
記事企画1,000円〜/記事指定キーワードから記事構成の企画
リライト・校正・編集2,000円〜/記事制作している記事のチェック・構成と入稿
インタビュー・取材15,000円〜取材・執筆(取材・移動で3時間、交通費別)
キャッチコピー10,000円〜新サービスのネーミングコンペ
出典:クラウドワークスの相場一覧表(クラウドワークス、2022)

仕事を発注したくなるWebライターとはどんな人?

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「Webライター」の仕事で大切なこととはどのようなことでしょう。知識やスキルはもちろんですが、社会人として基本的な常識を持ち、信頼関係を築くことができるひとです。

例えば、連絡を素早く行う、納期に遅れない、遅れる場合は連絡をする、誤字脱字が少ない、修正や加筆などに対して臨機応変に対応できることなど、仕事を任せても安心感を得られる人には、また仕事を発注しようと思えるのではないでしょうか。

また、執筆ルールやレギュレーションなどをきちんと守ることも大切です。

クライアント視点からみた「仕事を発注したい人、したくない人」

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ライティングにおいて「外せない条件」は以下の3つです。

  1. 専門性がある:ジャンルに詳しい、執筆経験があるなど
  2. 信頼性がある:一次情報にあたる、ニュースソースにあたる
  3. 信用性がある:締め切るを守る、最後まで書く

ですが、実は本当に大事なのは

  • コミュニケーション力
  • 傾聴力
  • 理解力
  • 質問力

という人間としての総合力の高さです。

特に、インタビュー、取材など対象者がいる場合のライティングは、資料から原稿を作成するわけではなく、相手の頭の中、心の中から、読者に伝えるべきことを引き出して、言葉にして話させるというかなり高等なテクニックが必要とされます。

これは単に、いろんな資料に散らばった情報を整理してまとめて一つの記事に収めるというテクニックとは異なる、生身な人間同士のコミュニケーションになるからです。

その上で安心して発注できるライターさんというのは、「人として信頼できる」の一言につきます。

筆者自身が仕事を頼していただくために心がけているポイント

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筆者はライターの経験がなく、知識もなく始め、今年で7年目となります。どのようなことを大切にしながら仕事に向かうことが、依頼を増やすことになるか、いくつかのポイントをご紹介しましょう。

連絡・報告は速やかにする

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一番大切なことは、連絡を速やかにすることです。これだけで信頼度のアップは各段に変わります。

筆者はパソコンに向かっている際は、クライアントからの連絡には即座に返信するようにしています。それ以外でも1時間以内、または、遅くても受信日の17時までには返信するようにしています。

体調不良や急用などどうしても外せない要件があり、約束の日に納品できそうにない場合も、納品のその日ではなくできるだけ前もって連絡できると良いでしょう。

また、質問があったり、難しくて書けそうにない、悩んでしまう‥‥‥。などもそのままにしたまま執筆するのではなく、積極的に相談しましょう。

執筆ルール・レギュレーション・テーマ・キーワードなどを何度も見返す

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SEOやキーワード、上位記事の検索・比較をしっかりリサーチし、読み手がどのような内容を求めているのかを把握します。

その主となるキーワードを大見出しに含めるようにすることで執筆した記事が検索の上位に来ることになるでしょう。

同じような内容の記事がインターネット上に溢れかえっています。

自分の記事を読んでもらえるよう、自分ならその記事を選ぶのか、文章はもちろんですがタイトルや見出しに気を付けて執筆しましょう。

また、レギュレーションや構成をクライアントから指定されている場合は、見落としのないよう確認しながら執筆しましょう。

さらに、執筆する際はエビデンス(証拠・根拠)をしっかり提示できるように原稿に合わせて記載するようにしています。

自分の得意なジャンルの執筆を重ね、仕事を依頼を多くもらえるようにする

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ライティングの仕事を進めていくうちに、得意なジャンルや好きなジャンルが見えてきます。筆者は初めて受注できた仕事は、観光スポット紹介や女性向けの旅行記事でした。

また、半年ほど継続して発注をもらえたため、観光記事に的を絞り、新しい仕事を提案していました。

また、初心者のうちは視野が狭く、業務内容や募集している仕事に、どのようなジャンルがあるのかなかなか把握できませんでした。

筆者は保育士と幼稚園教諭、障害者スポーツ指導員などの資格・免許を持っているので、保育・教育・社会福祉関連の仕事がないかもリサーチしてみたところ多くの仕事があり、専門分野のため応募が少なく、その上報酬や文字単価も高めでした。

観光関連記事の次は、保育・教育関連の執筆経験を増やし、今に至ります。

さらに、趣味がアウトドアやカメラなので、そのような関連の執筆業務も受けています。

得意なジャンルや書きたいジャンルに的を絞って経験を積み重ねることが、自分のライティングの質をあげる近道かもしれません。

経験・知見のないジャンルにも挑戦していく

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初めて依頼を受けた観光ジャンルから、自分の得意とする専門ジャンルへと執筆ジャンルが安定してきた頃は、ペットに関する記事や住宅関連の記事も受注するようになりました。

きっかけは、ペットを飼っているから、また、自宅の新築の経験があるから、それだけです。

それでも、リサーチをしたり、資料を探して学習したり、また、自分のちょっとした知見や経験を含めながら執筆していくと、少しずつそのジャンルに詳しくなったり、正しいエビデンスも探せるようになっていきました。

また、書いたことのないジャンルは新たな興味をそそり、とても楽しくもあるのです。

クラウドソーシングサービスではいつも仕事を募集していますが、いつも自分の得意分野や知見のある分野ばかりがあるかというとそうではありません。

そのため、仕事の量が大量な場合や専門的な知識を求める場合を除いては、積極的に応募し、常に受注している状態を保つことが収入の安定につながります。

自分の経験や知見も広がり、良いことづくめだと感じます。

フリーライターの場合は「個人事業主」。タスク管理をしっかり行うこと

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筆者が一番初めに気を付けていることとしてお伝えした、連絡・報告をしっかりするということと共に大切なことは、「自分のスケジュール管理」です。

今、自分のライティング能力では、1日何時間で何文字を執筆できるのか、1日何記事・1カ月で何記事受注できるのかをしっかり把握して仕事を受注しましょう。

提案が通り依頼を頂けることになったからと言って、次々受けることは睡眠時間を削って仕事をすることにもなり、健康管理がおろそかになると同時に、記事のクオリティが下がったり、誤字脱字、文章のねじれに気づかず、確認する時間もないまま納品してしまうこともありました。

仕事を受ける時は、取引先に迷惑をかけたり、自分の体調不良の末、納品が遅れたり仕事のクオリティが下がることは社会人としての常識から逸脱しています。

仕方がないこともありますが、自分のできる範囲で仕事を受けることを念頭に受注するようにしたいですね。

〈まとめ〉Webライターの仕事内容や必要なスキル・知識、年収目安

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「Webライター」についての基本的な仕事内容や、必要な知識、持っていたいスキル、また、仕事の仕方によって変わる年収について具体的にご紹介しました。

何となく始めやすそう、副業にしたい、誰でもできそう!など、今Webライターは非常に注目されている仕事です。

ですが仕事をする以上は社会人としての常識と、人として信頼できる人材であるかどうかが大切であり、企業で働く会社員と同じ責任感を持つ必要があります。

これから初めてみたい人は、ぜひ参考にしてください。

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