11年間専業主婦。趣味のタティングレースが人生を変えた。
「全然売れるとは思ってなかった」アクセサリー販売 タティングレースの技法で作る、繊細な糸のアクセサリーを制作・販売しながら、千葉県市原市の内田未来楽校で開催されているおしゃれなマルシェ・伊丹陣屋の運営もされている大庭聡子 […]
プロフィール
アクセサリー作家大庭聡子
目次
「全然売れるとは思ってなかった」アクセサリー販売
タティングレースの技法で作る、繊細な糸のアクセサリーを制作・販売しながら、千葉県市原市の内田未来楽校で開催されているおしゃれなマルシェ・伊丹陣屋の運営もされている大庭聡子さん。
OLとして8年間会社勤め、出産・夫の転勤をきっかけに退職し、11年間専業主婦に。
その後、子供向けの英語教室もしていましたが、2016年からアクセサリーの制作・販売を始めます。
「自分の作品を売ることなんて考えていなかった」という大庭さんが、アクセサリーの販売を始めたきっかけは、カフェを経営する友人の言葉からでした。元々、母親の刺繍作品を友人のカフェで販売しようと企画をしていたところ、大庭さん自身もタティングレースで小さなモチーフを編んでいたのを知っていた友人に、「タティングレースも置いたら?」と誘われたのです。
初めての値付けは難しく、500円だと安いし、2000円だと高い。タティングレースは材料費があまりかからない分、自分の時間にお金をもらっていいのか?という思いもあり、様子見しながら1000円台で販売したところ、売り上げは上々。
その後、カフェでの委託販売をしながら、地元のマーケットに誘われて出店をするように。ミンネでのネット販売も始めます。少しずつ時間や労力に見合った適正価格を探りつつ、作品の数も増やし、売上を伸ばしていったのです。
「全然売れると思ってなかった」と大庭さんは語ります。売れたとしても、材料費やお小遣い以上には稼げないのではないかと。
しかし、当時タティングレースのアクセサリーは珍しく周りに同じ作風の作家がいなかったこともあり、反響は想像を超えていました。
時には、台湾から「買いたいです」とinstagram上でDMが来ることも。利用していたミンネが海外決済できないことから、慌ててミンネからストアーズにネットショップを移行することに。
イベント出店や、銀座のロフトで取り上げられるなど、作家としての活動の幅も広がっていきます。
家族に仕事だと受け入れてもらえない
アクセサリー販売を始めた当初は、家族から否定的な反応はありませんでした。
しかし、活動の幅が広がり、イベントの出店等で家を空けることが増えると、「趣味なのにまたお母さん出かけている」と、訝しげな目で見られることも。1日のイベント出店で数万単位の売り上げはあったものの、あくまで家族にとっては趣味活動。仕事としてはなかなか認めてもらえなかったのです。
「家のことをちゃんとしてくれてればいいけど。」
そんな家族の思いがひしひしと伝わってくることに寂しさも感じていました。
しかし、イベント以外にもネット販売や、店舗での委託販売、企画展への参加によって売上が安定してくると、徐々にそんな状況にも変化が。
「お母さん仕事なんだから片付け手伝わなきゃだめだよ」
と家族からも徐々に「仕事」として認めてもらえるようになったのです。
ボランティアで始めたマルシェ運営
アクセサリー販売の傍ら、千葉県市原市の内田未来楽校で開催するマーケット・伊丹陣屋のマルシェの運営にも携わっている大庭さん。4年ほど前から、出店者の取りまとめやパンフレットの作成などをされています。なんとボランティア。
最初は小規模で行っていたのが、かなりの集客ができたことから出店者も増加。徐々に規模は大きくなっていきました。次はさらに規模を広げようとしていたものの、コロナ禍で開催見送りが続いています。
「地元の人だけではなく、アクアラインを渡ってきてもらえるイベントにしたい」と大庭さんは語ります。千葉のマルシェといえば伊丹陣屋だと呼ばれる日も近いかもしれません。
アクセサリーの制作・販売とマルシェ運営。そして主婦として家庭を支えている大庭さんのチャレンジはまだまだ続きます。
取材・文/I am編集部
写真/本人提供
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この記事を書いた人
- 「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。
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