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 「会社を辞めたい」は甘えなのか。“なんとなく違う”という違和感を無視してはいけない理由

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会社を辞められない不安

パワハラ、人間関係、低賃金が原因ではないけど、なんとなく会社を辞めたい。辞める決定的な理由がないのに、辞めたいとおものは悪いことなのでしょうか?

「決定打」がないから、動けない

「会社を辞めたい。でも、今の自分には辞める正当な理由なんてないんじゃないか」 そんなふうに、自分の心に蓋をして働いている人は少なくありません。

給料が極端に低いわけでもない。強烈なパワハラがあるわけでもない。人間関係だって、最悪というほどではない。それなのに、月曜日の朝が来ると体が鉛のように重い。オフィスに向かう電車の中で「このままでいいのかな」というモヤモヤ感。

こうした「決定打に欠ける悩み」を抱えているとき、自分を責める人は実は多いと言います。

「これくらいで辞めたいなんて、甘えだ」

「どこに行っても、嫌なことはある」

しかし、本当にそうなのでしょうか。

「ふんわり退職」という今のリアル

最近では、明確な不満がないまま会社を去る「ふんわり退職」という言葉も注目されています。これは、決して今の世代が「こらえ性がない」わけではありません。むしろ、自分の人生に対して誠実であろうとするからこそ生まれる違和感とも考えられます。

かつてのように「一つの会社に定年までいれば安泰」という神話が崩れた今、5年後、10年後の自分を想像したとき、「ワクワクできるか?」という問いを持ちます。

「退職学」の研究家であり、『転職・退職を考えたら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)の監修をした佐野創太氏は、退職を考える最初の一歩は「モヤモヤすること」だと説いています。モヤモヤとは、自分の本音からのサイン。「今の環境と、自分の本来の持ち味がズレているよ」という知らせなのです。

「辞めたい」本音を大事にする

私たちは、仕事において「正解」を選ばなければならないという呪縛にかかっています。

・キャリアアップに繋がるか

・年収は上がるか

・世間体は悪くないか

こうした「外側の基準」で考え始めると、本音はどんどん見えなくなります。

「本当は、もっと静かに働きたい」

「本当は、この仕事に全く興味が持てない」

「本当は、ただゆっくり休みたい」。

こうした本音を認めることは、決して逃げでも甘えでもありません。むしろ、自分の人生の手綱を、自分自身で握り直すための大切なプロセスです。

動けない時は、紙に書き出す

「辞めたい、でもお金が不安。次の仕事が見つからなかったらどうしよう」。そう思って足がすくむのは、自分の人生を真剣に考えている証拠。佐野氏はそのモヤモヤの正体を少しずつ解き明かす「退職成仏ノート」を提唱。

とにかくネガティブな感情を書き出すだけというシンプルなもの。ポイントは

・自分の気持ちに嘘をつかない

・他人のせいにしてもいい

・じっくり時間をかけて書く

すぐに「退職届」を書くのではなく、キャリアに悩んだら自分の中のモヤモヤを書き出してみるのもいいかもしれません。

【監修者】 佐野創太(さの・そうた) 「退職学(R)」研究家。著書に『転職・退職を考えたら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)など。 ※本記事は、佐野創太氏の知見に基づき再構成したものです。

この記事を書いた人

長谷川恵子
長谷川恵子編集長
猫と食べることが大好き。将来は猫カフェを作りたい(本気)。書籍編集者歴が長い。強み:思い付きで行動できる。勝手に人のプロデュースをしたり、コンサルティングをする癖がある。弱み:数字に弱い。おおざっぱなので細かい作業が苦手。

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