経験を仕事実践してわかったことは「選択までのプロセスをより意識。“選ばなかった選択肢”の影響を想像する」(社会起業家[子育て支援分野]/森祐美子さん)
多様な働き方のリアルを聞きました!自分らしい働き方や生き方のために何をしたかを棚卸しすることでわかることとは? 言葉にならない孤立感を抱いた子育て経験から、自分が体験した状態は社会に埋もれ続けてきた課題と認識。子育て中の一人ひとりが抱える課題を、子育てやまちを豊かにするアイデアに変えるべく、「対話と出番があるカフェ型居場所」づくりなどの事業を展開する、社会起業家の森祐美子さんにお話をうかがいました。
プロフィール
NPO運営、起業家森祐美子
Do 仕事のために何をしましたか?
自分磨きのためにしていることはありますか?
あります。それは学びです。違う環境に行って学ぶことを大事にしています。
「あれがチャンスだった!」という転機は?
最初のカフェの間借りをご提案いただいたとき。横浜市まち普請事業が通って500万円の整備費を得られたとき。
「チャンスを逃した!」と後悔することは?
ありません。そのときにそれを選ばない選択をした、そのタイミングではなかったということだから。次の機会があったときに、またその都度、総合的に状況を見て選べばよいと思っているので、「やればよかった」という発想にはなりません。
「やらなきゃよかった!」と思うことは?
ありません。挑戦したことは想定していた「結果」につながらなくても、必ず何かしらの得られるものがあったり、何かに繋がったりしているからです。
成長に欠かせなかった経験は?
組織運営での失敗。組織がばらばらになってしまったことがありました。でも、その経験が、自分のリーダーシップを見直すきっかけになりました。
失敗をどうやってリカバーしているかを教えてください。
立ち止まってやり直し。何を何のためにどうしたいのかの軸を整理。
自分の仕事だから苦しいことは?
悩み続けること。
無力さを感じることはありますか?
力不足は常に感じますが、無力さではありません。
⾃分の仕事を始めてから、「責任」に対して意識の変化はありますか?
あります。
選択をするときは必ず、選ばれた選択肢と選ばれなかった選択肢があります。その選ばれなかったほうの影響を想像しながら、選択をします。そのときに情報収集や様々な見方を集めておかないと誤った判断につながります。
選択をするときは「だって」とか、「あの人がああ言ったから」などの言い訳は決してきかないので、その選択をするまでのプロセスに意識をより向けるようになりました。
自分の仕事に不満はありますか?
ありません。自分が納得をして一つ一つ選択をしてきているからです。何か満たしたいレベルがあって、そこに対する満足・不満とか、そういう軸でそもそも考えていません。
今、直⾯している壁はありますか?
あります。自分自身の中にある壁。見ようとしないことをしっかり見ること。
結果が出せない時、どうしますか?
他の方法を試す。
モチベーションを高める方法は?
うまくいかないときはよくあります。カフェの空間でお客様の様子を見る、話すことをしています。
仕事でストレスを感じるのはどんな時ですか? そのストレス対処法は?
やりたいことに対して時間がないとき。助けてと言えないとき。そんなときは「お願いをしてみる」ことにしています。
将来への不安はありますか?
どうなるかは誰も分かりません。分からないことに対して不安をもっていても、その時間がもったいないので、今やれることをやります。
仕事の悩みは誰に相談していますか?
相談します。他の経営者、まわりのスタッフ、家族などにです。
迷った時の最終決断の方法は?
ビジョンとクレドに立ち返ります。
振り返りの時間を作っていますか?
持っています。月1のミーティングやスタッフと話をします。
コミュニケーションで気をつけていることは?
いろんな角度から聞くこと。課題は自分自身の苦手意識。
やろうと思っていること、思っているが手をつけられていないことはなんですか?
非連続の設計。これまでの事業の積み上げの先の事業計画ではない、もう少し飛躍した計画(非連続)を具体的に詰めていくこと。そこへの種まきは多数しながら、模索をしているステージ。