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コロナ禍で行きついたのは棚貸本屋だった

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コロナ禍があったからこそ生まれた棚貸本屋 元々は文具イベントで革文具作りのワークショップの開催を活動の主軸に置かれていた、本田さん。 革の手帳や、ペンケースを作るワークショップを開き、毎回大盛況。 しかし、コロナ禍で規模 […]

コロナ禍があったからこそ生まれた棚貸本屋

元々は文具イベントで革文具作りのワークショップの開催を活動の主軸に置かれていた、本田さん。

革の手帳や、ペンケースを作るワークショップを開き、毎回大盛況。

しかし、コロナ禍で規模の大きなイベントの開催が困難になり、予定されていたワークショップがすべて中止になってしまう。さらに、定番で出展していた展示会も中止に。

周りを見渡すと場所が借りられず、教室業を中断する作り手も多かった。

当初は、それでも活動を続けるため、オンラインワークショップにチャレンジするなど、コロナの状況に対応しようと模索していた。一方で、小規模でも発信や販売の機会を持てるような場所を持ちたい、そこで今困っている作家さんたちもワークショップを開けたら……という思いがムクムクと湧いてきていた。

そんな中で立ち上げたのが東武東上線ときわ台駅の棚貸本屋「BooKBASE ときわ台」だ。

元々は「洋品マルミツ」というお店だったが、コミュニティビジネスに関心があったオーナーの渡邉氏と協力し、「TOKIWADAI BASE」として改装。コンセプトは「みんなの秘密基地」である。本を介して繋がり合える棚貸本屋が、その一画に生まれた。

BooKBASEときわ台の特徴は本棚主なら誰でも小さなイベントの開催ができること。一箱の本棚を通じて人となりをアピールしながら、作品の見本や自分の活動のチラシを置くことができる。場所もときわ台駅南口の正面にあるため案内しやすい。

吉祥寺のブックマンションにシェア本屋づくりの相談に行ったのが、2020年12月、そこからわずか約半年後の5月にはオープン。

元編集者の経験を活かし、お店のキャッチコピーやリーフレット類は、本田さんが率先して提案したという。

こもるのではなく、あえて外に飛び出した

ワークショップの開催ができなくなった時、多くの作り手と同様に、作品をSNSで発信し、ECでどんどん販売していけばいいのでは?と思う方も多いだろう。事実、コロナ禍でECの売り上げは爆発的に伸びた。しかし、本田さんはオンラインワークショップを開催してみたり、コミュニティの場を作ったりと、対面の場にこだわった。

立ち上げから一年。東京では展示、体験イベントや店舗でのワークショップなども徐々に再開され、現在は革文具作家として活動しながら業務委託という形でBooKBASEの運営をしている。

月に1回本棚主ミーティングを開催し、棚主同士の交流を図ったり、選書フェアや合同イベントを企画して、新しいコラボが生まれることが楽しく、「力を合わせて企むことがとても好きなんです」と笑顔で語ってくれた。

作家をしながら、子育てもして、さらに棚貸本屋の運営も、となると、日々慌ただしい。しかし、棚主の交流の場を作る中で、新しい出会いが生まれ、それぞれの縁が自分のこれからの活動に結び付いていく。GWの一周年企画では、印刷所の本棚主の協力を得て、本棚主各々がデザインした本屋のブックカバー「書皮」を作って展示。本棚主がかわるがわる講師を務める「WORKSHOP PARTY」を開催し、自信のワークショップもようやく実現した。

今後の展望について伺ったところ、本の移動販売をしながらワークショップをやったら楽しいかもしれない、と構想中の模様。

そういった想像を膨らませるきっかけも本が生み出してくれるという。革文具作家と棚貸本屋としての活動が相乗効果を生み出し、これからも新たな活動に繋がっていくだろう。

取材・文/I am編集部

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