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キャリア設計

苦手だった「片づけ」が大好きに、そして副業に、気が付いたら本業に

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片づけられない自分にイライラ 理系出身。プロパーで化学材料メーカーに就職後、外資系製薬会社で品質保証部、技術部畑というスペシャリスト。外資系だけあって、人並み以上の収入とやりがいを感じる日々。結婚、出産を経て、キャリアも […]

中鉢佳美

プロフィール

片付けコンサルタント中鉢佳美

外資系製薬会社でバリキャリ。結婚、子育てと仕事に追われ片づけられない女に。片付けコンサルのレッスン受講をきっかけに片付けにのめり込む。平日1日、週末1日の副業で月20万円を突破したとき、完全シフトを決意。夫とハウスクリーニング&片付けコンサルの会社、株式会社おそうじスイッチを設立。

片づけられない自分にイライラ

理系出身。プロパーで化学材料メーカーに就職後、外資系製薬会社で品質保証部、技術部畑というスペシャリスト。外資系だけあって、人並み以上の収入とやりがいを感じる日々。結婚、出産を経て、キャリアもしっかり積みながらのバリキャリだったといいます。

しかし、独身の頃から仕事に追われるキャリアとの引き換えは「片づけられない女」でした。家の中も、オフィスのデスクも片づかない。そんな彼女が今では著名人の片づけコンサルタントをすることに。

きっかけは、育児と家事、そして仕事に追われながら、それでも「片づかない家をなんとかしたい」と焦る気持ちとイライラがコップの水から溢れる寸前までいったことがきっかけだったといいます。

できないのに完璧を求めてしまう。ワーキングママとして、バリキャリとして、頑張れば頑張るほど、片づけられないジレンマに陥っていったのです。

そんな時、本を読んで納得できた“こんまり”こと近藤麻理恵さんの片づけレッスンを思い切って受講。自宅にきてレッスンをしてくれたのがきっかけで、うそのように片付くようになったのです。自分でもその激変ぶりに驚いたといいます。

コンプレックスだった片づけを克服できたことがうれしくて、どんどん片づけにのめりこんでいきます。自宅の次は、オフィスのデスク、親戚、知人の家をどんどん片づけていきました。

徐々に片づけの副産物は思わぬところに現れました。片づけができるようになると仕事のスピードが格段にアップ。いつもいつも時間がなく、仕事も終わらず、子供のお迎えは毎日最後。どんなに頑張っても18時までかかっていた仕事が16時には終わっている。

仕事も家庭も余裕が生まれました。片づけは見た目の問題ではなく、仕事の効率化と密接にかかわっていると確信したといいます。

中鉢佳美

片づけたら、会社の評価も給料もアップ

自分の家が片づいたらうれしくなって、家族や友人の家まで片づけました。それでも足りずに、社内のチームの共有スペースまで片づけ始めたら人生が変わり始めたといいます。

製薬会社の技術部や品質保証部はいわばラボのようなもの。かっこうの片づけ実践の場だったのです。

次第に社内でも評判となり、他部署からも片づけの極意を「教えてほしい」と声がかかるように。きれいになって、ありがたがられて、さらには全国の支社にまで呼ばれて片づけを指南。評価だけでなく給与も上がるという相乗効果も。

しかしここで、ある転機が。会社が買収され、千葉に移転に。子供はまだ小学3年生だったので。千葉への通勤は断念、仕方なく転職の道を選びました。

中鉢佳美

片づけコンサル養成講座20万円を自分に投資

製薬会社に転職後、そして決して安くはない片づけコンサルタントの養成講座に、約20万円を支払って参加。でも、その時は片づけを仕事にするなんて考えてもみなかったそうです。

これまで会社の業務の中で、何十万円もする数々の講座やセミナーに参加してきたそうですが、この時、生まれて初めて自分でお金を出して講座に参加したそうです。

自分への投資となったこの講座で、ますます片づけの面白さにのめりこんでいったといいます。

転職先でまた部署内はもちろん、他部署の片づけに着手。片づけが評判となり、友人の紹介などで片付けのお手伝いをしはじめました。好きでやってるうちに、気が付いたら副業につながっていたのです。順調に二足のわらじを履き始めたところで、ご主人の病気が発覚、看病のために退職。

中鉢佳美

副業が20万円を超えたとき、独立を決意

これ機に「もう一つの仕事」の可能性を模索し始めます。「片づけコンサルをやりたい」という気持ちが強くなってきたと言います。そこで副業可能な契約社員として週4日の勤務と平日1日と週末たまの副業生活をスタート。

大々的な宣伝などは行わないものの、人からの紹介や口コミで副業が月20万円を突破したことが大きな自信につながり、独立を決意したといいます。

タイミングよく快復した夫もハウスクリーニングの仕事をしたいと、二人で会社を設立。今年4期目を迎えました。

中鉢佳美

課題の集客力アップのためにやっていること

うまくいっていた会社を辞めて独立することに不安はなかったのかという問いに、「もしダメだったら、またどこかに雇ってもらえるはずです」ときっぱり。会社員時代も仕事には誠意をもって取り組んできたし、専門領域を身に着けてきたという自負があるから、独立への不安はなかったといいます。

なにより、あんなに片づけができなかったのに、できるようになって、楽しくて好きで好きで仕方ないという気持ちが勝ったと。

今の課題は、自分自身の情報発信力と集客力。近藤真理恵さんのオフィシャルサイトでの集客、参加しているコミュニティ内での出会いが主なお客様との出会いですが、今後は自分の情報発信で集客できるステージを目指し、インフルエンサーのSNSの手伝いをすることで勉強中とのこと。

取材/I am編集部
文/長谷川恵子
写真/本人提供

この記事を書いた人

長谷川恵子
長谷川恵子編集長
猫と食べることが大好き。将来は猫カフェを作りたい(本気)。書籍編集者歴が長い。強み:思い付きで行動できる。勝手に人のプロデュースをしたり、コンサルティングをする癖がある。弱み:数字に弱い。おおざっぱなので細かい作業が苦手。

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