お知らせ疲れていても「ちゃんと作りたい」が叶う、せいろ料理。人気の理由とは?

無印良品がせいろを発売開始してから、一気に広まったせいろ料理。そのビジュアルと「簡単・ヘルシー・手軽」が受けている。
大手料理教室で30年間、料理講師を務め、「せいろが好きで好きでたまらない」という本澤知美さんは自分でせいろのレシピ本を作って出版するほどのせいろラバー。
『疲れているけど、ちゃんと作りたい せいろ1つで晩ごはん』では全48品の目からウロコのせいろ料理を紹介。「特に忙しい人や料理に自信のない人には、せいろはおすすめです」と胸を張る。
目次
華やかな料理の仕事の激務でクタクタ
料理講師の仕事といっても、レシピ開発、教室の準備、実際の教室運営、片付け、食材発注などなど、料理の仕事は美味しい料理を作るだけではないバックグラウンドのタスクが山積みという。
「家に戻るとくたくた。でも疲れているからこそ、ちゃんとしたものを食べたいと思うようになってきました。年齢的なものもあるかもしれません」
そこでせいろが活躍すると本澤さん。
せいろに手が伸びない3つの理由
しかし、せいろに食指が動かない人も多い。その理由の
1位:せいろは場所をとる
2位:扱いがめんどくさそう
3位:蒸すだけだと飽きそう
というものだ。
調理器具と食器も兼ねる
確かに断捨離ブームの中、鍋サイズの調理器具がキッチンに増えるのを嫌う人は多い。「でもせいろは食器がわりにもなります。炒め物は、フライパンで調理してから、お皿に移す必要がありますが、せいろは蒸したらそのまま食卓に運べ、見た目もテンションがあがります」と本澤さん。
鍋とセットになっているせいろもあるが、蒸し板(1000円前後)という平たい板を買えば、家の鍋を活用できるので、実はそれほどモノは増えない。

レンジフードで簡単保管
竹やヒノキなど天然素材で作られているせいろ。手入れや保管状態によってはカビが生えることがあるので、確かに面倒だ。
「レンジフードにフックを取り付けそこに引っ掛けておけば、乾燥も早く、そのままひっかけ保管が可能」という。シンクの引き出しに収納ではなく、見せる収納で簡単管理ができる。
煮物や炒め物が失敗なく調理できる
せいろといえば、肉まん、焼売、バーニャカウダ。しかし点心はそのものを作るのが面倒。バーニャカウダもソースをアレンジしたとしても、遅かれ早かれすぐに飽きそう。
しかし、せいろ歴数十年の本澤さんは言う。
「せいろはあらゆる調理ができます。炒め物なども、お皿を活用することで油を使わず、火加減せずに美味しくできます」さらに「煮込みもできます。難しい火加減も不要です」と本澤さん。
こつは、下味をつけた食材を皿にいれてせいろで蒸す。すると火加減や味付けの心配なく、ただ10分蒸すだけで出来上がると言う。

【この本の特徴】

●スーパーで手に入る身近な材料だけで作れます。
●少ない手順、材料で作れます。
●野菜をたっぷり食べられます。
●工程の写真が豊富で、わかりやすい。
●簡単なのに、簡単に見えない、見た目もお腹も満足のレシピがたくさん。

【目次】
第1章 ササっと作れる肉のおかず
豚とミニトマトの生姜しょうゆ
豆腐と豚こまの台湾風
豚と山芋のほっこり梅蒸し
鶏とかぼちゃのカレー蒸し
温玉牛皿ー牛肉と卵の同時蒸し
せいろでつくるプルコギ
せいろでつくる豚キムチ
第2章 ちょっとひと手間肉のおかず
豚しゃぶ団子のやわらか黒酢あん
コロコロ里芋と豚しゃぶ団子
塩麹豚と根菜蒸し
なすと豚肉のごまだれ
塩麹蒸し鶏とコチュジャンダレ
ハンバーグ
第3章 ササっと作れる魚のおかず
塩麹鮭とたっぷり野菜蒸し
シャキふわ山芋と生鮭蒸し
ごま油香るブリ中華
鯖のピリ辛蒸
蒸しえび
鯛のアクアパッツァ
タラじゃが塩麹トマトソース
第4章 シュウマイ
えびしゅうまい
もち米しゅうまい
しいたけシュウマイ
包まないシュウマイ
第5章 ゆっくり作るおかず
蒸し豚
ポッサム
塩豚ポトフ
鶏スペアリブの塩麹参鶏湯
スペアリブの豆鼓蒸し
など。