「レシピ本大賞」W受賞のアホみたいに簡単おやつの真偽について。オレオと生クリーム混ぜるだけで本当に美味しくなるのか?
第11回料理レシピ本大賞・お菓子部門大賞『常識やぶりのアイデアおやつ』Syun cookingの衝撃レシピとは?
「BTSのSUGAに似たイケメン」と囁かれるsyun cooking 。YouTube98.5万人、Instagram56.8万人などSNSの総フォロワー270万人を超える22歳のおやつ男子。
初の著書『常識やぶりのアイデアおやつ』が、料理本の最高峰を競う「第11回 レシピ本大賞」のお菓子部門大賞、ニュースなレシピ賞のW受賞となった。
【イメケンおやつ男子のSyun cooking】料理本の人気作家が集結する第11回レシピ本大賞の授賞式
目次
物価高でデパ地下スイーツは高嶺の花
この常識やぶりのおやつ、何が常識やぶりかというと、市販のお菓子を使って、たった4つの食材で激うまスイーツになること。
「市販のお菓子を使うことで、低価格で簡単に美味しいおやつが作れることに気づいた」と言うSyun cooking。
常識破りのおやつは、昔ながらの庶民のお菓子「MARIE(マリー)」や「CHOICE(チョイス)」「OREO」「牧場の朝」をアレンジしてデパ地下級の美味しさに味変させるのが特徴。さらにスイーツ作りに欠かせない専用の調理器具も100均グッズや牛乳パックを使うなど、コストカットも徹底。
Syun cookingさんは「子どもから大人までお菓子作りを楽しんでいただきたいと思っていた」という願い通り、読者層は幅広く、発売から7万部を突破。
「料理書の中でもスイーツ本は、製菓に興味のある人がターゲットになるためニッチです。でもこの本は20代から50代まで幅広く受け入れられています」と編集担当の大和書房・滝沢和恵さん。
レシピの手軽さだけでなく、昨今の原材料高騰でデパ地下ツイーツはショートケーキが1個1000円も珍しくない。コンビニスイーツも各社値上げが止まらず、スイーツ好きにはありがたい一冊。
市販のお菓子のポテンシャルを最大限活用
常識破りのおやつは味の再現性の高さ。OREOやMARIEをアレンジするので、レシピを見るだけで「間違いなく美味しい」とうなるものばかり。
この「ふわっととろけるオレオケーキ」は、泡立てた生クリームに砕いたオレオを混ぜるだけ。なのに激ウマになるから不思議でしかたがない。
「こんなのレシピって言える?」と、料理には腕に覚えのある人は叫びたくなるかもしれない。しかし、常識を覆すようなシンプルすぎる、いや冗談のようなレシピが面白い。さらに美味しい。
ちなみにこのレシピ、オレオはクッキーとクリームを分けて使うひと工夫が凝らされている。これが美味しさの秘訣なのだ。あの甘いクリームは生クリームと一緒に泡立てることで均一に広がり、クッキはさっくりふわふわになる。アホみたいに簡単そうで、実はよく考えられている。
編集担当の滝沢和恵さんは「材料が少ないのはもちろん、なじみのあるものばかりなうえ、型なども100均ショップで手に入るので、とにかく簡単なのが読者に喜ばれたんだと思います。子どもや初心者の方だけでなく、これまでお菓子作りにハードルを感じていた高齢者の方からも、「ひとり分が作れるのがうれしい。順番に全部作ります」「とっても簡単にできたのに、『おいしい!』って孫に褒められた!」などの声もいただきました。お菓子作りは繊細で難易度が高いと躊躇していた方が、お菓子作りを始めるきっかけになったのではないか」と分析する。
準備するものはほとんどない。キッチンに常備している牛乳や砂糖に市販のお菓子と生クリームを買い足す程度でスイーツが作れてしまう。
「生チョコサンドクッキー」はチョコレートと牛乳、マリーだけで作れてしまう。作り方は牛乳と刻んだチョコレートをチンして、マリーで挟んで冷やすだけ。
目の肥えた書店員さんも絶賛
レシピ本大賞は、全国の書店員による投票で決まる賞、レシピ本を知り尽くした書店員も絶賛する。
タイトル通り、常識が覆される1冊。お菓子作りは、手間ととにかく分量を間違えてはいけないプレッシャーとの闘いですが、「材料4つまで」と信じ難いうえに味も保証付き。これならお菓子作りの苦痛から解放され、毎日作ってもよいかも。 (紀伊國屋書店 札幌本店 竹田順子さん)
お菓子作り初心者にとって夢のような一冊です。材料4つまでという制限が、逆に創造性を刺激していて感心しました。100 品ものレシピがあるので、飽きることなく様々なお菓子に挑戦できそうです。「これなら私にもできる!」という自信が湧いてきました。(KaBoSららぽーと新三郷店 笹倉巧至さん)
気軽にデパ地下スイーツが買いにくくなった今、面倒なことなしで簡単に作れる常識やぶりのおやつは、家族全員で楽しめる。
第2弾の「ますます常識やぶりのアイデアおやつ」の厳選4レシピは関連記事からどうぞ。
写真/大和書房
この記事を書いた人
- 「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。
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