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年収100万円以下。コミュニティ内で買い合う「学芸会ビジネス」から抜け出す方法とは?

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Webマーケティングコンサルタントに学ぶ、ひとり起業家が稼げる3つのポイント。フロントエンド商品を作る、付加価値をつける、そして「あなたから買う」と思わせること。

開業への社会的・心理的ハードルが低くなって、ひとり起業する女性が増えています。

しかしその多くは、年収が100万円に満たず、狭いコミュニティ内で買い合う「学芸会ビジネス」に甘んじているのが現状。

人気Webマーケティングコンサルタントで、(株)オフィス凛 代表取締役の増田恵美さんは、この「学芸会ビジネス」の主因として、ビジネスの基本的な知識・実践が不足している点にあると、指摘します。

例えば、フロントエンドとバックエンドの商品の理解。事業内容がコンサルタントの場合だと、数千円の初回相談やセミナーが、フロントエンドにあたります。バックエンドは、継続的な1対1のコンサルなど、より高い価格帯のものを指します。

利益の出ていない人は、フロントエンドの商品しかないことが、ままあるそうです。価格帯で言えば、例えば5000円前後のものしかない。それが月に3つしか売れないと、15,000円の売り上げにしかなりません。

適正な利益が出る、より高価格でかつお客様の悩みが解決するバックエンドの商品から作るよう、増田さんは力説します。

「お客様が幸せになるのは、お金を払ったときでなく、自分の悩みが解決したときです。あなたも、利益が出ないと幸せではありませんよね。双方が幸せになるためには、こちらもちゃんと利益を対価としていただくようにしなくてはいけません」

それでも、お客様に「高いな」と思われる場合、付加価値が足りないかもしれません。小さなことの積み重ねでもかまわないので、付加価値をつけることで、料金を高めに設定できる可能性が生まれます。

また、究極の付加価値は「自分自身」であるとも。「あなただから、私これ買います」と言われる人になれるかどうか。常日頃から、そこに留意するよう増田さんは説きます。

もう1つ重要なのが、自分ならではの「独自の強み」(USP)を見つけること。増田さんは、相談に来る方に、自身のUSPを書いてもらいますが、同業他社でも普通にできることが、ずらっと記されているそうです。それではUSPになりにくいのです。

自分だけのUSPを見つける手がかりとなるのは、得意であって、割と容易に取り組めること。人から「なんでそんな難しいことができるのですか」と言われることが、その人のUSPとなっていることが多いのです。

そして、特に注力したいのが、他の人が真似できないオンリーワンの商品・サービスの開発。ひとりビジネスでも、成功している人は、他の人が作ってないようなもので、みなが欲しがるものを作っています。

増田さんは、これからの時代、スモールビジネスの起業家は、小さな分野でもいいからオンリーワンを目指す。「あなたから買いたい」と言われる存在を目指すことをすすめます 。その意識で向上することで、利益の出にくい安い仕事から抜け出せるようになるのです。

この記事を書いた人

鈴木 拓也
鈴木 拓也
都内出版社などでの勤務を経て、北海道の老舗翻訳会社で15年間役員を務める。次期社長になるのが嫌だったのと、寒い土地が苦手で、スピンオフしてフリーランスライターに転向。最近は写真撮影に目覚め、そちらの道も模索する日々を送る。

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