得意を仕事自己成長のきっかけは「公平感やエンターテインメント性も追求していること」(料理教室主宰&全国通訳案内士/鹿野哲郎さん)
多様な働き方のリアルを聞きました!仕事を通した知の探求、ビジネスの戦略は人それぞれ。自己投資やブランディング、マーケティングはどうしているのか? メーカーで設計技術者として働きながら、セカンドキャリアを意識して、副業で得意の英会話を生かした外国人旅行者向けツアーガイド者に。さらには、ツアーガイドの一環で寿司にぎり体験講座に携わったことを機に、料理教室まで開講するに至った鹿野哲郎さんに聞きました。
プロフィール
料理教室主宰&全国通訳案内士鹿野哲郎
Know 仕事を通してどんな成長がありましたか?
⾃分の仕事や事業を成⻑させる上で⾃⼰投資は必要と感じますか?
絶対必要です。
仕事のために行った自己投資は?
通訳案内士資格取得のための講座受講。
上記の目的のみならず、継続して英会話の研鑽。
市中の料理教室への参加。
自分磨きは何をしていますか?
市中の料理教室への参加です。
顧客やクライアントのためにどのような投資をしましたか?
プライベート・キッチンスタジオの設置
顧客やクライアントへの投資で最も価値があったものは何ですか?
受講者一人一人にシンクを備えた調理スペースを確保。受講者のワクワク感マックス状態で開始することができていると思います。
仕事で成長できたと感じることは?
複数の受講者への目配り、気配りができるようになりました。
最大6名の受講者に、魚さばきの実習をしてもらいますが、各人の経験により、言った通りにできる人とできない人がいます。落ちこぼれを作らないため、進みの悪い人に少し手厚くしてあげる一方、待たされる人が不快にならないよう、冗句を言ったり、ほめてあげたりします。上手にできている人の名前をあげ、「〇〇さんは、上手にできています。あんな感じでやるといいですよ」と言ったりします。
そんなふうにして、複数の受講者への目配り、気配りを行い、公平感を感じてもらえるようにしています。
今、身につけたいスキルは?
教えることができる料理種を増やしたいです。
仕事のために勉強会やコミュニティに参加していますか?
定期的に市中の料理教室に参加しています。今は、手打ちそばに集中しています。
神アプリ、神サービスは?
講座参加者募集の中心は、ストリートアカデミーとAirbnbになります。いずれも、マッチングサイトかつ、予約管理、集金機能をもちます。前者が日本人向け、後者が外国人旅行者向けです。共通して言えることは、講座提供者、受講者の権利と義務を、リーズナブルなレベルで規定していて、キャンセル時の仲裁の解決の助けになっています。
社名や屋号に込めた想いは?
メーカー勤務の際の同僚が、3Dプリンターで作ってくれた屋号オブジェがあります。これは、当教室での教え方コンセプトを示唆しています。料理手順の肝を、感覚で教えるのではなく、確実にご自宅で再現いただけるためにどうやって伝えるかに腐心しています。
SNSの活用方法は?
SNSは、あまり活用できていません。インスタグラムには、以前熱中していた模様巻き寿司(切断面に絵がでる巻物)を多数発表していて、当初、これをキラーコンテンツに育てる構想もありましたが、成功しませんでした。
ビジネス用のWebサイトはありますか?
kanosan.tokyo ドメインを取得し、骨組はWordpressで作成しました。
Webサイトで事業の紹介は⼗分にできていますか?
内容豊富ではありますが、Wordpress提供のひな型を使いこなせておらず、いまいち整理できていません。しかし、設置してから数年経過しているので、ToyosuとかSushiとかでの検索エンジンがヒットしてくれるので、一定の広告効果はあると思います。
プロフィール文は仕事の“今”と合致していますか?
プロフィール文は、講座説明に記載している魅力的な内容を提供できるようになった経緯を説明するため、通訳案内士資格取得のあたりから記述しています。
プロフィール写真はどうした?
教室ないし、築地場外市場で撮影したものを使用しています。
ブランディングの悩みは?
ブランディングについては、現状、悩む段階にはまだ到達していないという認識です。
「品質」以外でビジネスに必要なのは?
料理教室なので、その場に居合わせた受講者が「公平感」を感じられること。食品を扱うので「安全」であること。そして、飽きさせないための「エンターテインメント性」が重要と思っています。
新規顧客とリピーター、どちらが多い?
ストリートアカデミーを使っている関係上、大半が新規です。正確に分析していませんが、数10人に1人ぐらいの割合で、5講座以上のリピートをしてくださる受講者がいます。
仕事を継続するコツは?
リスク分散が重要と考えています。日本人受講者と日本を旅行している外国人の両方を扱うことで、曜日分散、シーズナリティの分散ができていると思います。
集客・認知の悩みは?
「集客」「認知」については、多い、高いがいいに決まってます。複数のサイトでキャッチできる網を広げることに腐心していますが、悩んではいません。外国人旅行者の獲得が利益面ではキーなので、旅行代理店へのアプローチをかけていこうとしています。