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スモールビジネスに投資家目線を取り入れたら? 投資家に聞く、失敗を防ぐために必要な、起業前に押さえておくべき3つのポイント

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スモールスタートのビジネスはどうすれば成長するのでしょうか?時代の先を読むプロである投資家・鈴木絵里子さんが、ポイントを伝授。スタートアップやサービス、D2Cの事例をあげて成長の可能性についても解説します。

スタートアップとは? 普通の起業とどう違う?

スタートアップのスケール

世の中に大きな影響を与えながらスケール(成長)したビジネスの例として、スタートアップの話をご紹介したいと思います。


スタートアップとは、革新的なアイデアや最先端の技術でビジネスモデルを構築して、短期間に急成長する企業のことです。

出会い系アプリBUMBLE(バンブルはIPOで売上げ100億円

スタートアップのひとつがBUMBLE(バンブル、アメリカで創業)。出会い系のアプリを手掛けた企業で、最初のコンタクトは女性からしかできないシステムになっています。すごく大きく伸びて、2021年にはIPO(Initial Public Offering。会社の株式を一般の投資家に売り出すために、初めて株式市場に株式を公開すること)を実施。年間売り上げは100億円以上、時価総額は約3000億円になっています。

デザインプラットフォームCanva。企業価値評価は約4兆円

この一歩手前の企業には、オンラインで使えるデザインプラットフォーム、Canva(キャンバ、オーストラリアで創業)があります。今、非常に伸びている会社で、じきにIPOすると言われています。そうなった場合、企業価値評価は約4兆円。創業者のメラニーは1兆円単位の資産を手にするかもしれません。

日本のスタートアップは?

日本の女性起業家スタートアップには、キャリアスクールのSHEや、コスメブランドのDINETTE(ディネット)があります。調達という形で株主にお金をもらいながら、アクセルを踏み、倍々で自分たちの価値を上げていっています。

10年で資金調達額は約10倍

日本のスタートアップの資金調達環境は変化していて、年間9000億円近くになっています。
2012年頃には850億円ぐらいだったので、このような規模にチャレンジしたいと思う方にはいいタイミング。スタートアップにはいろんな法則や型が存在しますので、そこを見ながらアレンジしていけます。


ご紹介したのは、最初から「これをやります」と宣言し、先にお金を調達したあと、事業展開していくスタートアップ。ビジネスにはいろいろあって、目の前の人たちの課題解決をするサービスを作り、それを生業にしていくスタイルもあります。一定程度の売上があり、「オーダーが来るけど供給が追いつかない」という段階になったら、銀行から少しお金を借りたり、投資家に調達してもらったりしてスケールを考えるのもいいなと思います。


ビジネスをしていくには、全体像を俯瞰したうえで、どんな市場で何をしていきたいか考えることが重要です。そのためにも、スタートアップ、スケールとはこういうものだという話を参考にしていただければと思います。

投資家の評価基準はこの3つ

「実際どうやって大きく成長していくのか」を、投資する側の視点で解説します。ポイントは3つ。

①市場(マーケット)

まずは市場(マーケット)です。どんなに素晴らしいプロダクトやサービスでも、何十億~何百億の売り上げが立たないと、投資資金の回収が難しくなりますし、成長し続けることもできません。そのためすごく大きな市場を狙っていく必要があります。


調達なしでビジネスをする方も、どんな競合があって、今までのサービスはどうだったかをしっかり分析してください。新しいものを作りたいのであれば、なぜその市場に、作ろうとしているプロダクトやサービスがなかったのかを考えてください。もしかしたら、大企業が参入しようとしたけれど、コストに見合わないので断念したのかもしれないですよね。


市場を見るには、TAM(ある事業が獲得できる可能性のある全体の市場規模)を調べてみる、サーベイ(物事の全体像や現状を把握するために、広い範囲で行う調査)を取ってみる、こういうアプリだったらどうですか?と周囲の人たちに聞いてみるとか、いろんな方法があります。どこでどうやってお金を稼いでいくのかはとても大事ですので、利益率を考えながら、ぜひ試してもらえればと思います。

②アイデア、プロダクト

次のポイントは、アイデア、プロダクトです。


他社より少し安いとか、既存より何倍もいいけれど少し高い、では購入につながりにくいです。また、手法がめんどうくさいと、課題解決しても使ってもらえません。ユーザーが楽しく、心地よく使えるかを考える必要があります。作り上げたアイデアやプロダクトを、資本力などで負けてしまう大企業に真似されないノウハウを蓄積しているかも大事です。

③創業者、チーム

最後は創業者・チームです。


創業者の想いや原体験を通じて、なぜこのビジネスをやっていきたいのかを見ます。今まで何をしてきたのかも確認します。たとえば、独立前の会社でプロジェクトを立ち上げ、売上を伸ばすことができたとか、新しい何かを作るチャレンジをしてきたとか。ご自身が選択に迷ったとき原点に立ち返るためにも、創業への想いやどんな経験をしてきたのかを言語化してもらえれば、と思います。


チームについては、資金がショートしてしまうなどつらい時期でも一緒にやれる仲間なのか。信頼関係を構築できているのかといったところを見ています。

市場、アイデアまたはプロダクト、創業者とチーム。この三つのポイントがうまい具合に重なり合うのが、年間売り上げが倍々に伸びていく秘訣です。


※webメディア I am 主催オンラインイベント「成功するビジネスをどう見ている? 投資家のリアルな視点 スモールスタートのビジネスが成長するポイントを投資家の視点で解説」(2023年1月25日開催)の内容をもとに、編集・再構成しています。

文/村上いろは

この記事を書いた人

I am 編集部
I am 編集部
「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。

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