キャリアを諦めない女性を増やしたい
福祉の仕事の限界をみた 「大人の女子校」という女性の起業支援をするコミュニティでキャリアカウンセラーとして運営にかかわっているぬまぐちゆうこさん。大学在学中に妊娠が発覚、そのまま学生結婚にいたります。4年時に出産し、学業 […]
プロフィール
イベント&セミナープロデューサーぬまぐちゆうこ
目次
福祉の仕事の限界をみた
「大人の女子校」という女性の起業支援をするコミュニティでキャリアカウンセラーとして運営にかかわっているぬまぐちゆうこさん。大学在学中に妊娠が発覚、そのまま学生結婚にいたります。4年時に出産し、学業となれない育児をなんとか両立させながら、将来のため資格だけは取得しておきたいと、卒業と同時に社会福祉士の資格を取った強者です。
その後老人保健施設で支援相談員として働き始めたぬまぐちさん。
福祉サービスは「サービス」とは言ってもそれはあくまで支援的な立場です。ぬまぐちさんは仕事を続けていく中で、福祉の仕事の限界を感じたといいます。
それが少しづつ違和感となっていき、次第に「人生最期の瞬間」を少しでも心豊かに迎えて欲しい、と強く思うようになりました。
どうすればよりここを通わせるサービスが出来るのか、施設を退職後に模索しながら、アロマテラピーやマッサージを職業訓練校で学びます。
そして自分が持てるスキルを活かし困っている人を支えたいと、今度は福祉関連の事業を幅広く展開してている民間企業に就職します。今までのキャリアを活かし、はじめはケアマネージャーとして働いていましたが、次第に要介護の高齢者の住まい相談の不動産業、発達障害の子どもための学童保育など様々なプロジェクトに関わり立ち上げを経験。より踏み込んだキャリアを積んでいきます。
もっと女性たちにキャリアを楽しんで欲しい
順調にキャリアを積んでいく中で、自分はどのように働きたいのかを真剣に考えたといいます。そして自由に働きたいという気持ちが強くなります。
第一に時間や場所にとらわれない働き方。
第二に自分の好きな服装で働くこと。
第三に自分の可能性を広げていくことでした。
直近で働いていた区の福祉サービスでは窓口にお客さんが来ない間は勤務時間内でも仕事をしている感がなく、お客さんにとって、私でなくてもほかの誰でもいいということがやりがいを持てない要因としてありました。
そこでぬまぐちさんは、2015年に立ち上がった女性の起業を支援するコミュニティ「大人の女子校」でセカンドキャリをスタートしようと決めます。
現在コミュニティのメンバー向けに起業支援相談やセミナー開催などを行っています。
ぬまぐちさんは女性たちにもっと自由にキャリアを楽しんで欲しいと言います。
早くに出産を経験し、いつも時間に追われ、気持ちにゆとりを持てなかった自身の経験、また福祉相談で様々な状況の人たちの声を聞いた経験が全て今に活かされる形になっています。
今後はキャリア相談だけでなく、育児や親の介護との両立に悩む相談者にも自分の経験が活かせる機会もあるかもしれないと感じているとい います。ぬまぐちさんに相談したい、自分にしかできないことで唯一無二の存在になっていきたいといいます。
取材・文/I am編集部
写真/本人提供
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この記事を書いた人
- 「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。