「辞めた人」「辞めなかった人」のリアル「会社を辞めたい!」後悔しないための3つの判断ポイントとは?
会社を辞めたいけど辞めるべきかどうか迷っている人も多いのではないでしょうか。本記事ではそういった人に向けて、会社を辞めるべきかどうかの判断ポイントや、辞める前にすべきことについて解説しています。心身を壊してまで会社にとど […]
会社を辞めたいけど辞めるべきかどうか迷っている人も多いのではないでしょうか。本記事ではそういった人に向けて、会社を辞めるべきかどうかの判断ポイントや、辞める前にすべきことについて解説しています。心身を壊してまで会社にとどまる必要はありませんが、勢いで会社を辞めるのもリスクがあります。自分が置かれた現状を理解し、冷静に会社を辞めるかどうか判断できるようになるためにも、本記事を参考にしてみてください。
目次
「会社を辞めたい」理由は何?仕事を辞めた人の退職理由ランキング
ここでは、厚生労働省による調査(「第6回21世紀成年者横断調査」厚生労働省HP)を参考にしながら、会社を辞めたい理由について解説しています。どういったときに辞めたくなるのか、その理由について参考にしてみてください。
男性は「給与・報酬が少なかったから」、女性は「会社の経営方針に不満を感じたから」
前述の調査結果では、会社を辞めたい理由として、男性は「給与や報酬が少ない」といったものが挙げられます。給与や報酬は生活に直結し、少ないと満足のいく生活が送れません。給与が少ないことは仕事に対する評価が低いとも受けとられ、仕事を続けるモチベーションを失くす要因になります。また、同年代や同業種と比べて自分の給与が低いと、会社の成長も期待しづらくなり先行きが不安になるため、会社を辞めたい理由に直結するのでしょう。
一方で女性は、会社を辞めたい理由として「会社の経営方針に不満を感じた」といったものが挙げられます。顧客を大事にしない利益至上主義であったり、新型コロナによる緊急事態宣言下においても在宅勤務をさせてもらえない、経営方針に不満を抱いたケースも挙げられます。
また、社会が女性の活躍の場を推進しているにもかかわらず、いまだ古い組織では昔ながらの慣習が消えていません。たとえば、女性という理由だけで出世や活躍の場が制限されている会社や、結婚や出産への理解がない会社であれば、仕事にやりがいを感じられなくなるのでしょう。
会社を辞めたい理由に以上の2点を取り上げましたが、職場の人間関係や長時間労働などの労働環境についても、辞めたい理由の上位に挙げられます。
「会社を辞めたい」ときに、実際に辞める、辞めないは人それぞれ
会社を辞めたいと思うことがあっても、実際に辞めるかどうかは人それぞれです。会社内でもプライベートでも、置かれた状況は人によって異なり、辞めたからといって悩みや不満が解決するとは限りません。
会社を辞めたいときは会社の嫌な面ばかりが見えやすいですが、仕事をしているうちにやりがいを感じることもあるでしょう。時間が経つにつれて職場の同僚や会社にも愛着がわき、いつしか会社を辞めたい気持ちも過ぎ去ることもあります。周りの環境の変化によっても辞める気持ちが強まったり、弱まったりするため、辞めるか辞めないかの判断は簡単ではありません。
悩んでいるときに判断する3つのポイント
会社を辞めるかどうか、この決断によってその後の人生を大きく左右するかと思うと、悩む気持ちも理解できます。辞めるかどうか悩んだときに冷静に判断するためにも、考慮すべき3つのポイントを紹介します。
判断ポイント①会社を辞めなくても心身が持つかどうか
ブラック企業の場合、すでに生活に何か支障をきたしている場合や、会社を辞めないと心身が壊れるようであれば辞めるべきです。もしくは、会社にも休職制度が備わっているケースもあるので、会社の制度も利用して、一度、心身ともに休めるのもひとつです。
ブラック企業は長時間労働や職場環境も悪く、上司のパワハラなどで肉体的、精神的にストレスがかかる場合があります。その際にストレスを日常生活などで発散できればいいですが、発散できないと心身ともに壊れる場合があります。身体を壊してしまっては生活を送れなくなってしまいます。
判断ポイント➁会社を辞めても生活できるかどうか
ふたつめの判断ポイントは、会社を辞めても生活できるかどうかです。会社を辞めると当然のことながら収入がなくなるので、貯蓄や、お金を融通してくれる相手、すぐに稼げるスキルがなければ生活できなくなります。生活ができるだけの貯蓄などがないと、辞めたあとに収入がないことで焦りが出てしまい、つらい思いをする可能性もあります。
したがって、現状が嫌で会社を辞めたくても、生活できるだけの見込みがあるかどうかを判断材料にしてください。普段から固定費や生活費が、どれだけかかるかも把握しておくと、辞めたあとの生活が予測できるので頭に入れておくとよいかもしれません。
判断ポイント➂会社を辞めたいほどやりたいことがあるかどうか
最後の判断ポイントは、会社を辞めたいほどやりたいことがあるかどうかです。心身を壊してまで嫌な会社にとどまり続ける理由はありません。ただし、なんとなく今の会社が嫌で、とくにやりたいことがない状態で辞めるのは危険です。やりたいことがないようなモチベーションでは、個人で仕事をするにしても続かない可能性があるからです。
やりたいことがあったり、仕事を楽しめたりできれば、多少つらいことがあっても人は乗り越えられます。会社を辞めたいと思ったときは、自分にやりたいことがあるのか、立ち止まって自己分析するのもおすすめです。
会社を辞めない場合の対処法
上記では会社を辞めるかどうかの判断ポイントについて解説しました。会社を辞めないと判断した際に、ただ我慢しているだけでは心身ともに悪影響なので、会社を辞めない場合の対処法を解説していきます。
信頼できる人に相談をしてみる
ひとりで我慢して考えていても解決できないこともあります。そういった場合は、信頼できる人に相談してみてください。社内の信頼できる人に相談すれば、その人の経験や知識から、悩みや不満を解消できるアドバイスをもらえる場合があります。信頼できる人が社内で力を持っている人であれば、不満を抱いている環境を変えてくれるかもしれません。
また、社内だけではなくて、社外の友人にも相談するのをおすすめします。自分の会社ばかりが悪く見えがちですが、案外、自分の会社が恵まれていることに気づくかもしれません。第三者から見た意見やアドバイスをもらえることもありますし、相談することで気分が晴れて、ストレスの解消にもつながります。
足りないスキルを身につける
今の職場に満足していなくても、他部署などに自分の求める職場があれば、スキルを磨けば異動といった形で環境を変えられるかもしれません。
自分が望む部署で働くことはやりがいにつながります。部署異動がむずかしくても、今とは別の仕事ができる可能性があります。それが責任感のある仕事であれば、やりがいにもなりますし、昇進や給与に影響してさらにやりがいが生まれるなど好循環をもたらし、会社を辞めたい気持ちもなくなることもあります。足りないスキルを身につけて別の仕事をすることは、新たな刺激や発見にもつながります。
会社以外の居場所、趣味、気分転換方法をみつける
会社で働くことがすべてではありません。生活費を稼ぐために仕事をすることは必要ですが、うまく付き合っていくためにも、会社以外の居場所や、趣味、気分転換方法を見つけましょう。たとえば、社外の社会人サークルに所属したりすれば、同年代の社会人の生き方や仕事に対する意見交換などができます。さまざまな考えに触れて自分の価値観や、会社に対する考え方も変わるかもしれません。
仕事とプライベートをしっかりと切り分けることで、気持ちを新たにして、仕事に向き合えることもあります。
会社を辞める場合にまずやるべきこと
会社を辞めると判断した場合に、辞める前にすべきことについて解説します。会社を辞めてからの生活を安心して送るためにも、準備できることは準備しておきましょう。
副業をはじめてみる
会社員の間は給与が振り込まれるので、基本的には生活が安定しています。生活が安定している間に副業で稼げる手段を作っておきましょう。もし、副業がうまくいかなくても、本業の収入があるので、失敗しても生活ができなくなることはありません。
会社を辞めてからとなると、新しくスキルを身につけて稼げるまで時間がかかります。収入を得るまでに貯蓄などが尽きて生活が追い詰められると、生活するためには質より量をこなすことを優先してしまい、仕事の質を落としてしまう場合があります。
そうなると、継続の仕事がもらえない場合もありますし、仕事量を増やしすぎて身体を壊してしまうリスクもあります。身体を壊してしまうと働けず、生活ができなくなるので避けなければいけません。そのため、会社員のうちに副業で稼げていれば、仕事を辞めても不安が減るでしょう。どの程度働けば、どれくらい稼げるかの予測もつくので、辞めたあとの生活も計画しやすくなります。
今の自分のスキルを磨く
会社では成果を上げても給与や報酬になかなか反映されないこともよくあります。しかし、スキルを磨いて個人で仕事をすれば、会社員時代とは比べものにならないくらい稼げるかもしれません。会社を辞めてからすぐには、勉強やスキルを磨く時間を取れないことも考えられるので、会社員のうちにスキルを磨くようにしましょう。
会社によっては教育制度などに資格やスキル取得を奨励しているケースもあるので、会社にいる間に利用しましょう。無償もしくは、会社が一部費用の負担をするケースがあるので、お得にスキルを磨けます。
社内、社外の交流関係、人脈を増やす
会社を辞める前に交流関係や人脈を増やすのもおすすめです。会社を辞めて個人で仕事をする場合、スキルがあっても仕事を獲得できない場合があります。その際に、社内でも交流関係を広げて人脈を増やしていれば、そこから仕事につながる可能性もあります。
同様に社外にも人脈を作っておくと仕事を依頼される場合があるので、社外との接点も維持しておきましょう。個人で仕事をすると、無茶な要望をするクライアントもいるので、顔見知りの人と仕事をする状況を作っておくと、その点は安心かもしれません。会社を辞めるからといって、横柄な態度を取っていると、もらえたはずの仕事も逃してしまう可能性があるので注意しましょう。
固定費を減らす
会社を辞めると社会保険料の全額負担など、想像以上に支出が多いことに気づきます。また、お金を稼げるまで計画より時間がかかることもあります。そのため、スマートフォンの代金や家賃を下げるなど、できる限り固定費を減らす努力をしましょう。会社員を辞めると社会的信用が低くなるため、会社員の間に引越しするなど、前もって準備しておくようにしてください。
《実録》会社を辞めた人、辞めなかった人
ここでは、会社を辞めた人と辞めなかった人へのインタビュー内容を抜粋して載せています。それぞれの考え方があり、会社を辞めようかどうか迷っている人は参考にしてみてください。
40代で会社を辞めて独立した元無印良品社員
30代後半に新規事業を任され、このまま順風満帆な会社員生活を送るのかと思われた元無印良品社員の清水さん。しかし、しだいに会社の方針と、自分のやりたいことにギャップを抱くようになりました。このまま会社員として、毎年変わらない業務をこなして定年までお金をもらっても、将来胸を張れないと感じ退職を決意。今では独立して、苦労しながらもやりたいことをやれている日々に満足しているようです。
会社員のまま人気インスタグラマー
会社員を辞めずに「好きなことを副業にして稼ぐ」を体現しているサンツォさん。会社員をしながらブログや、在宅ワークの昼休みの1時間を使ってInstagramでも収入を得ています。会社員は有給休暇や社会保険料の一部が負担されたり、社会的地位があったりと会社員を辞める理由がないといいます。会社員でも隙間時間を利用し、好きなことを他人よりも突き詰めてやり続ければ、誰でも副業で稼げるとサンツォさんは話します。
《まとめ》「会社を辞めたい」ときの判断ポイント
ここまで会社を辞めたいときに辞めるかどうかを判断するポイントを解説しました。最終的に自分で辞めるかどうか決定する必要はありますが、会社の上司や同僚、友人や家族にも一度、相談してみることをおすすめします。
相談することで、なぜ辞めたいのかを可視化することができます。辞めたい理由によっては、今の会社で解決できることもあります。今の会社ではできない仕事をやりたいのであれば、辞めるという選択肢もありますが、副業というスタイルで徐々にシフトすることも可能です。
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この記事を書いた人
- 「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。
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