コロナで音楽活動ができない!たどり着いたYouTubeは独立への鍵だった
コロナがなければ映像を作っていなかった YouTubeで【MINI_LIFE】というチャンネルを開設し、ローバーミニとの日常動画を更新し、わずか2年でチャンネル登録者数3万2000人超。YouTubeをきっかけに、映像作 […]
プロフィール
映像作家・YouTuber北村秀人
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コロナがなければ映像を作っていなかった
YouTubeで【MINI_LIFE】というチャンネルを開設し、ローバーミニとの日常動画を更新し、わずか2年でチャンネル登録者数3万2000人超。YouTubeをきっかけに、映像作家としても活躍中の北村秀人さん。
ずっと映像を作っていたのかと思いきや、「コロナがなければ映像作っていなかった」と語ります。
元々プロのドラマーとして音楽活動をしていた北村さんですが、24歳で就職。その後も、会社員の傍らバンドを組み、休みの日はほぼライブ漬けの日々を送っていました。
しかし、コロナ禍でライブやバンド練習ができなくなってしまいます。
「音楽活動ができないならば、YouTubeをやってみるか!」と一念発起し、映像制作を本格的にスタート。
YouTubeを始めた理由は、自分のバンドで演奏していたオリジナル楽曲を聞いてもらい、ライブの集客に繋げたかったから。さりげなく音楽を聴いてもらうため、演奏動画ではなく、BGMとして自分たちの音楽を使用することにします。
コンセプトは、まだ誰も投稿していないジャンルがいい。偶然にも、クラシックカーである愛車のローバーミニで映画のような動画を撮っている人はいなかった。そこで、ローバーミニとの日常をコンセプトに決めました。
しかし、映像に関しては全くの素人。YouTubeをはじめると決意してから、2か月はYouTubeについてや、カメラの使い方、好きな映画監督の映像や、同じジャンルの動画の研究など、仕事の傍ら勉強を重ねました。
満を持して投稿した1本目の動画は、いきなり2万再生。初めはチャンネル登録者数1000人を目標に週に1度の更新をし、5か月後に収益化達成。時には30万回再生される動画も。気づけば登録者数は3万2千人に。
はじめは、性格的にすぐやめてしまうのではないか?という不安もあったけれど、着々と再生数・登録者数が伸びたことで続けられたと、北村さんは語ります。
しかし、動画の更新頻度は週1本。収益化できたとしても、それだけでは食べていけません。
クライアントワークとの両立
YouTubeを始めて5か月ほどたったころ、知人のギタリストからミュージックビデオの撮影の依頼を受けました。これが映像作家としてうけた初めての依頼です。それから、途切れることなく、映像制作の依頼が来るようになります。
会社員として働きながら、副業でクライアントワークとYouTubeでの映像制作をする。次第に手が回らなくなり、2021年6月に退職。映像作家として独立することを決意。
クライアントに失礼のないクオリティの高い作品を作るため、そして、子育ての時間を確保するための独立でした。
開業したことを宣言すると、すぐに依頼が殺到。
会社員時代よりも稼げているけど、会社員時代よりも忙しいと北村さんは笑います。
映像制作のクライアントワークのほかに、家族の日常を撮影するサービスも展開しています。
北村さんの動画の魅力は、レトロな色味と、長年の音楽活動で培われた音楽のセンス。
知り合いだけではなく、YouTubeの動画を見て依頼されるケースも多く、YouTube活動とクライアントワークが相乗効果をもたらしているのです。
YouTubeだけで稼がなくていい
動画で稼ごうと思った時、YouTube一本で収益化するのは大変です。更新頻度を保ち、時には10万再生以上の動画を狙って作らないといけないかもしれない。
でも、なにもYouTubeだけで稼ごうとしなくてもいい。動画から派生したほかの仕事を始めたらいいのではないでしょうか。
もちろん好きなことだけをしたいなら、YouTube一本に絞って動画を投稿する方がいいですが。
動画制作は時にはつらい時もあります。けれど、会社員時代よりもずっと自由時間も多く、これまで出会わなかった人にも出会える。楽しい事の方が多い。
今好きなことにチャレンジするか迷っている人がいるなら、まずは副業から始めてみたらいいのではないでしょうか?
今は、自分のYouTubeの動画制作の時間が取れないことが悩みどころですが、
これからもYouTube動画と、クライアントワークを並行し、心に残る映像を制作していきます。
取材・文/I am編集部
写真/本人提供
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この記事を書いた人
- 「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。