100 Questions
得意を仕事

得意を仕事仕事を通して「多くの人を幸せにするよりも、まずは自分の近くにいる人たちを幸せに」(教育×IT×クリエイティブ起業家/畠中裕介さん)

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多様な働き方のリアルを聞きました! 「働く意味」や「働く喜び」は人それぞれ。仕事の意味、仕事を通して自分がどうありたいか? 大好きな動画制作を起点に、地元企業の広報活動からインターンシップコーディネート、高校や大学で職業に関する授業実施、ロボットオペレーター育成まで、「教育×IT×クリエイティブで『ヒト』を育て『モノ』を生み出す」をコンセプトに事業を展開する「株式会社エアグラウンド」代表取締役の畠中裕介さんにお話をうかがいました。

プロフィール

会社経営、起業家畠中裕介

2008年から、動画クリエイターとして活動。動画カメラマンとしてのキャリアは20年以上。2017年8月、兵庫県の尼崎市に株式会社エアグラウンドを設立。主な事業は動画制作、ホームぺージ制作、システム開発。近年はキャリア教育とプログラミング教育をミックスした教育事業を立ち上げ、産学連携で事業を進めている。特に力を入れている“未来のロボットオペレーターを育成する事業「ロボメイツ」では高校生が小学生にロボットとプログラミングを教える授業を実施している。

Be 仕事とはなんですか? 仕事を通して何を目指しますか?

あなたの仕事は「天職」だと思いますか? その理由は?

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今の仕事は「天職」だと思います。その理由は、あまりストレスがないからです。会社に勤めていたときは、「もっとこうすればお客様に喜んでいただけるのに」と思っても、決裁権がなかったため、提案が受け入れられませんでした。今は自分の考え通りにビジネスができるので楽しいです。

仕事の困難さが感じられなくなる瞬間は?

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お客様に納品した制作物で成果があったときが一番嬉しいです。例えば、採用動画を納品した際に「新しいスタッフを採用できた。依頼してよかった」という喜びのコメントを頂けたとき、苦労が報われたと感じます。

あなたの仕事を通じてどのように社会に貢献したいですか?

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「身近な人を笑顔に!」という理念で仕事をしています。お客様はもちろん、従業員やインターン生、その家族も笑顔にしたいと考えています。また、「これ、面白い!」という学生の気づきから生まれたアイデアを、対話や経験を重ねて共に探求することで、「ヒト」を育て「モノ」を生み出し、私たちも一緒に成長しながら社会に貢献したいと思っています。

顧客から感謝される瞬間は?

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納品した制作物で成果が出たとき、クライアントから感謝されることが多いです。

仕事を始めた時の夢は実現しましたか?

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今は約2割の目標が実現できていると思います。まだまだ実現したい夢があるので、スピードを上げるために仲間を募集しています。

新しい働き方で時間的な余裕はありますか?

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時間的な余裕は減りました。毎日があっという間に過ぎていきます。やりたいことが多いのに、スタッフが少ないため、重要な仕事をすべて1人でこなしているのが課題です。

新しい働き方で経済的な変化はありますか?

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経済的な収入は増えました。その理由は、会社にしたことが大きいです。個人事業主のときよりも法人化したことで社会的信用がつき、安定的に仕事を受注できるようになったからです。

現在、仕事で一番情熱を注いでいることは何ですか?

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高校生や大学生と一緒にロボット教材を使ったプログラミングの授業内容を考えたり、動画を制作したりと、若者と共にプロジェクトを進めることに情熱を注いでいます。また、体力のある新人社員が関わることで、より多くのアイデアが実現され、これまでとは異なるサービスやコンテンツを生み出すことができています。

人生と仕事においてやりたくないことは何ですか?

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相手を傷つけることはしたくありません。しかし、こちらの対応がうまく伝わらず、相手を怒らせてしまったこともあります。いくら説明しても理解してもらえない場合は、その人と距離を置くようにしています。

あなたの仕事を諦めかけたことはありますか?

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コロナ禍のときは仕事が全くなくなり、諦めかけました。私が事業を断念するとしたら、大きな災害が発生し、社会から不要とされた場合でしょう。しかし、現在行っている教育事業は社会的に重要だと感じているので、なくなることはないと考えています。

あなたの原動力は何ですか?

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「身近な人を笑顔に!」という理念で、自分が好きな人たちと一緒に仕事をしたいと考えています。依頼された仕事を完成させ、それを見た人が笑顔になるかどうかを基準に、仕事を引き受けるかを判断したいのです。

特に、一緒に働く人が笑顔でいられる環境を作りたいと思っています。制作会社の中には労働環境が厳しいところもありますが、そうではない会社にしていきたいです。そのためには、まず自分が楽しく笑顔で働ける環境をつくり、共感できるスタッフを集めたいと考えています。共感できない人が離れていくことにはこだわりません。多くの人を幸せにするよりも、まずは自分の近くにいる人たちを幸せにすることを大切にしたい。この理念に基づいて行動しています。

最も優先度が高く、笑顔にしたいのは子どもたちや10代から20代の若者です。この子たちが笑顔になることを想像すると、どんなにしんどい仕事でもやる気が湧いてきます。

仕事とやりがいの関係についてどう考えていますか?

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やりがいのある仕事しかやらないようにしています。やりがいのない仕事は楽しくなく、人生は短いので無駄な時間を過ごしたくないと考えています。そのため、やりがいを感じる仕事だけをしたいと思っています。

私にとって「やりがいのある仕事」とはたとえば、学生の人生が良い方向に変わる意思決定の参考になれる仕事です。参考になったかどうかは参加した学生のリアクションを見たらなんとなくわかります。

仕事とお金の関係についてどう考えていますか?

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個人事業主のときは、自分の生活費のことを考えて仕事をしていましたが、従業員を雇い、法人化したことで考え方が変わりました。恩師である社長から「お金の知識がない社長の下で働く従業員は不幸になる」と注意されたため、そうならないように日々お金と仕事について勉強しています。

仕事と住まい(居住地)の関係についてどう考えていますか?

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会社と自宅は徒歩1分の距離にあります。仕事が人生の一部なので、すぐに会社に行けるようにしています。休みの日も夕方まで自宅でゆっくりした後、夜20時から会社に行って仕事をすることがあります。実際、この文章も休日の21時に会社で書いています。

今の仕事で得られた最大のものは何ですか?

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今の仕事では、普段一般公開されていない施設や場所に行って取材することがあります。案内してくれる人が丁寧に説明してくれると、その施設の解説も面白いのですが、それよりも案内してくれる人の人生や経験談を聞くことが楽しいです。映画や本に書かれていないオリジナルの物語を聞けるのが良い点です。

忙しい中でも確保している時間は何ですか?

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私にとって大切な時間は、妻が作ってくれた夕食を食べる時間です。会社勤めを辞めて個人事業主になり、法人化して苦労した期間もずっと支えてくれています。そんな妻の作った食事を食べながら、仕事のことを忘れてリラックスできる時間がとても大切です。

自分らしく生きて働くために大切なことは何ですか?

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自分らしく生きるためには、「何が好きで何が嫌いか」を徹底的に考えることが重要だと思います。そして、働くためには健康が必要なので、お酒を飲みすぎないことが大切です。昔は暴飲暴食で仕事に集中できなかったため、今はお酒をあまり飲まないようにしています。

ITやDX化にどう対応していますか?

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大阪や東京で開催されている展示会に参加して情報収集を行いました。自社に合うと思われるITツールを導入し、実際に使いながら取捨選択を行いました。具体的には、バックオフィス業務のクラウド化と顧客管理システムの導入です。これまで感覚で行っていた仕事も数値化することが容易になり、事業計画を立てる際の重要な資料となっています。

AIの進化により、あなたの仕事が残る自信はありますか?

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教育事業部の仕事は今後も残ると思います。企業と学校での出張講座イベントの実施や、生徒がITツールを使って企業をPRするゼミなどは、AIに仕事を奪われることはないと考えています。次に、このビジネスモデルを広げるために、高校の取引先を増やし、事業に共感してくれる大学を見つけてもらうために広報が重要だと考えています。

あなたにとって、仕事とは何ですか?

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私にとって仕事とは、自分らしく生きるということです。

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