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おしゃれな40代キャリア女性が実践。似合う服服を自分のアイコンにする戦略的コーディネートとは?

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お気に入りの服を「名刺」にする戦略的コーディネートについて、パーソナルスタイリストの霜鳥まき子さんにくわしく教わります。

プロフィール

パーソナルスタイリスト霜鳥まき子

(しもとり まきこ)パーソナルスタイリスト、株式会社SPSO代表。約3万人のパーソナルスタイリングを通して、クライアントの人生そのものに寄り添ってきた。品格がありながらもいきいきとした大人の女性に生まれ変わるスタイリングが定評で、テレビや雑誌でも活躍。著書に『洋服で得する人、損する人』『洋服で得する人損する人の服の着方』(大和書房)などがある。

人と話すとき、あなたは相手のどこを見ていますか。

顔の表情やジェスチャーのほかに、着ている服も目に留まっているのではないでしょうか。

「服は、体の一番外側にある内面として、今のあなたを映す鏡です」と話すのは、パーソナルスタイリストの霜鳥まき子さん。服は「私はこういう者です」と伝える名刺の役割を果たしています。

ビジネスの場でも、プライベートでも、信頼を得るのは大事なポイント。そのことを知っている40代のキャリア女性は、自分の魅力を引き出す服を名刺にして、好印象を残すチャンスを手にしています。

TVや雑誌、書籍で活躍中の霜鳥さんは、書籍『洋服で得する人、損する人』(霜鳥まき子著、大和書房刊)で自分の魅力を引き出す服を「幸せ服」と呼んでいます。

『洋服で得する人、損する人』から

「幸せ服」にはどんな効果があるのか

「幸せ服」をメインに1週間のコーディネートを決める方法

についてご紹介します。

お気に入りの「幸せ服」を名刺にする効果

持っている服の中から、1着の「幸せ服」を探すにはどうしたらいいのでしょうか。

「幸せ服を見つける秘訣は、服を着た自分を見たときに、ワクワクして気持ちが盛り上がるかどうかです」と霜鳥さんはいいます。

気持ちが盛り上がる服を着ているだけで、前向きになり、笑顔でいる時間が増えていきます。心に余裕が生まれることで視野が広がり、思いやりを持って人に接することもできます。このような女性には自然と好印象を持ち、信頼ある関係を築けると判断する人が多いはずです。

40代は、体型や肌質に否が応でも変化があり、落ち着いた色や、体型が目立たないファッションを選びがち。霜鳥さんの40代後半のクライアントは、「肌と体型を隠したい」「周囲から浮きたくない」との思いから、長袖のトップスにロングスカートを着ていました。全身をブラウン一色でまとめていたコーディネートしていたため、実年齢以上に老けてみえたそうです。

「幸せ服」を探すうちに、この女性は体のラインが美しく出る優雅な服が好きだとわかってきました。そして、彼女の魅力である首筋から胸元にかけてのデコルテ、ヒップの高さを強調し、エレガントに見せてくれるワンピースを「幸せ服」にしたのです。

「幸せ服」が見つかったことをきっかけに、ワンピースにぴったりのビジューアクセサリーを合わせるようになり、品格のある女性へと変わりました。猫背をなおしたいとレッスンにも通い始めて、自信と輝きを取り戻したそうです。

「似合う服がない」「何を着たらいいかわからない」など、ファッションに悩み始める40代だからこそ、お気に入りの「幸せ服」を着る効果はより大きくなるのかもしれません。

1週間の服を戦略的にコーディネート

アイテムすべてを事前に決める

「幸せ服」を着こなすために、翌週1週間分のコーディネートを事前に決めておきましょう。コーディネートは、実際に合わせてみないと雰囲気があうかわからないもの。また、トップスとボトムスを何パターンか組み合わせるにはかなりの時間がかかるため、朝の忙しい時間帯に試すのは早起きしないとできません。ぜひ時間に余裕のある週末に、翌週のコーディネートを考えてみましょう。

誰と会って、何を着るかをイメージしながら、何曜日にどのコーディネートにするか決めてください。「幸せ服」をベースに、アクセサリー、ストール、バッグ、靴など身に着けるアイテムすべてを選びます。

1週間分のコーディネートを考えるのは、少し面倒に思うかもしれません。

しかし、朝に余裕があると、服ではなくヘアスタイルやメイクに時間を充てられるようになります。さらに、出発時間が近づいてきたと焦ったり、子どもを急かしたりすることなく、落ち着いた気持ちで一日をスタートできるメリットをもたらしてくれます。

三角の法則は黄金の法則

「トップスとボトムスを組み合わせるコーディネートでおしゃれに見えるバランスは、全身が三角形、または逆三角形に見えること」と霜鳥さん。

・逆三角形  トップス……厚手のセーターなどボリュームがあるアイテム、柄物

       ボトムス……スリムパンツやレギンスなど、ほっそり見えるアイテム

・三角形   トップス……細身のカットソーやウエストシェイプされたシャツなど、体のラインにぴた っと沿うアイテム

       ボトムス……ワイドパンツやロングスカートなど、ボリュームのあるアイテム、柄物

柄物は、面積が大きい方に持ってくるとセンス良く着れる可能性が高まります。

3つの「首」を見せて大人の魅力を演出

コーディネートパターンを増やすには、アクセサリーやストールなどの小物アイテムでちょっとした変化をつけましょう。衿を立てたり、袖をまくったりしてみても、同じ服なのに雰囲気が変わります。

スリムな体に見せたいときは、首、手首、足首の3つを出すテクニックを使ってみてください。たとえば、パンツをロールアップしてくるぶしを出す。パンプスやバレエシューズを合わせることで、さらに足が長く見えます。

また、ジャケットやシャツの袖口を折り、手首が見えるようにしてみましょう。バングルなどのアクセサリーをつけると、手首が細く見える効果もあります。

1週間の戦略的コーディネートを実践することでセンスが磨かれ、おしゃれで品格のある大人の女性を演出できるようになっていきます。ぜひ試してみてください。

構成/村上いろは

写真/Canva

この記事を書いた人

村上いろは
村上いろは関西人ライター
本と散歩、インタビュー記事が好きなライター。京都と大阪の境目に住んでいる。強み:いろんな角度から物事を見ることができる。協調性がある。弱み:一人反省会をして落ち込む。早起きが苦手。

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