愛子さまのロイヤルな振る舞いを身につける5つのポイント。最高級の品格とは?
「愛子さまのような美しい所作に憧れる」という女性が増加中。ほんの少しの姿勢の改善、表情のトレーニングだけでも、品格をアップすることができるなら、ぜひ挑戦してみたいものです。マナーの専門家で人材教育家として全国の企業で【社員研修】や【講演会】を年間100本以上担当する井垣利英(いがきとしえ)さんに、「愛子さまに近づくためのマナーアップ術」を伺いました。
プロフィール
人材教育家井垣利英
天皇皇后両陛下の長女である敬宮愛子内親王殿下が社会人になられてから約1カ月、佇まいや振る舞い、そして美しい所作に心を惹きつけられた人も多いのではないでしょうか。愛子さまが身にまとわれている清らかさ、聡明さや品格は、まさに「皇室の品位」を具現化されているのではないでしょうか。
「品格とは、人々が憧れるあり方であり、姿であり、振る舞いです」と語るのは、マナーの専門家で人材教育家の井垣利英さん。
「本来は、愛子さまではなく、『敬宮(としのみや)殿下』とご称号で呼ぶのがマナーです」という井垣さんに、私たちもその美しい所作やあり方をほんの少しでも取り入れられる方法がないのかをお伺いし、レクチャーしていただきました。
目次
Lesson1 表情トレーニングで常に微笑みを
さあ、まずは、鏡を見てみましょう。
鏡に映ったあなたのお顔は、微笑んでいますか?
ただ口だけで笑うのではなく、目まで美しく微笑むことができているでしょうか。
ここ数年、コロナ禍でのマスク生活で多くの人が無表情で生活していたこともあり、残念ながら、多数の人の表情筋が衰えてしまっています。ほとんどの人は、普段、自分の表情を意識しておらず、への字口と笑っていない目で生活しているように思います。
そうすると、その状態で筋肉が固まってしまって、不機嫌そうなお顔が定着してしまうので要注意です。顔が暗い、話しかけにくい、不機嫌そうという雰囲気を自ら作ってしまっているかもしれないと、振り返ってみてください。
私が企業の社員研修をする際には、皆さんに『表情トレーニング』をしていただいています。これをすることで、男女ともに表情が豊かになり、明るく好印象を持ってもらえるようになります。何より、自分自身がいつも微笑んでいるので、目に映る世界を優しく、美しいものとして捉えられるようになります。
さらに、敬宮殿下の微笑みを、日々の生活の中で目指したいのなら、常に口角(口の端)を上げるように意識することです。いつでもどこでも、優しい微笑みを意識していると、出会う人に好印象を与えることができますし、話しかけられやすくなります。オンラインであってもこの微笑みで話を聞いてもらえたら、相手も安心して話すことができ、仕事も、プライベートも、人間関係がうまくいくことが増えます。
スタンバイスマイルの『表情トレーニング』
私が担当する【社員研修】で教えている『表情トレーニング』の一つが、この写真の『スタンバイスマイル』です。
①鏡の前で、両方の人差し指を口角にあて、キュッと上にあげます。
②その指を離しても、口角が上がっている状態でキープしているのが、『スタンバイスマイル』。話しかけやすいように、スタンバイしている笑顔=すぐ笑顔で話せるように待機している微笑みです。
いつも『スタンバイスマイル』でいられるように、①の通り鏡の前で表情トレーニングをして、意識して過ごしてみてくださいね。
Lesson2 背筋はまっすぐ、動きはゆっくり
人は背筋をまっすぐにするだけで、凛として美しく見えます。これなら今すぐ、誰にでも真似することができますね。
まず背筋を伸ばした立ち方を練習してみましょう。立つときに、天井から糸で頭のてっぺんからつられているイメージをします。そうすると、自然と背筋が伸びます。横から見て、耳、肩、手、膝の横、くるぶしまでが一直線になるのがベストです。
顔はもちろん『スタンバイスマイル』で!
また、お辞儀をするときも背筋はまっすぐに。背筋をまっすぐ伸ばしたまま、腰から曲げていきましょう。さらに、一つひとつの動作をゆっくりすることで優雅さが生まれます。
Lesson3 手のひらを見せて安心感を与える
敬宮殿下は、ものや人を指すときに指ではなく手のひらでさし示されています。所作の美しさで考えても、何かを指し示すときはもちろん、指先すべて揃えて手のひらで指し示すだけで非常に優雅で美しく見えます。
また、人は相手が自分の内側を見せてくれると感じるときに安心感を得ます。
手のひらもそう。手のひらを相手に見せることは、相手に対して心を開いていることを示すことになり、相手を安心させることができます。
ですから、人と話すとき、手のひらを相手に見せるようにして話すようにしてみてください。「あなたに心を開いていますよ」という気持ちが伝わりますし、実際に心理的に相手に安心感を与えることができます。
Lesson4 相手に関心を寄せる
初めて会う方から、「●●がお好きと伺いました」「■■をされているそうですね」など、自分に関心を持ってくださっていることがわかると嬉しくなりますよね。
また、親しい友人が訪ねてきた際に「お花が好きだったよね」とお花を持ってきてくれたり、「ハート型を集めていたよね」とハート型の小物をプレゼントしてくれたら、自分を気にかけてくれていることを感じ、やはり、幸せな気持ちになりますよね。
仕事でもプライベートでも、相手のお好きなものや集めているもの、誕生日などの情報を得て、お土産やプレゼントを贈る時に活かしましょう。
つねに目の前にいる人、目の前の出来事・仕事に集中して、ご縁のある人たちを大切にして、「出逢ってくれて、ありがとう」の気持ちを持って過ごすようにしましょう。「今」を大切にすることが人間性を高めることにつながります。
Lesson5 感謝の気持ちを伝え、謙虚でいる
敬宮殿下がお話になるとき、まず感謝のお言葉を述べられるのがとても印象的です。
マナーとは思いやりと感謝の気持ちを言葉や物に託して伝えることが重要です。
いつも、誰に対しても「ありがとう」と感謝の気持ちを持つこと。それがベースになることで、美しいマナーと品格を身につけることができます。
テーブルマナーであれば、食材に感謝、農家の人たちへの感謝、セッティングしてくれた人への感謝、料理を作ってくれた人への感謝など、その場にいるだけですでにたくさんの感謝の対象が存在しています。一つひとつに心を込めて「ありがとう」「いただきます」「ごちそうさまでした」「おいしかったです」とお伝えすることが、マナーの基本です。
そして、人生を豊かなものにし、人間関係をより良いものにするのは「ありがとう」という感謝の言葉です。どんな小さなことでも、してもらったことには「ありがとう」とちゃんと口に出して言いましょう。「すみません」ではなく、「ありがとう」。日々、感謝の気持ちを伝えることで、自分自身もあなたの周りの人たちも幸せな気持ちが増えていきます。
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さあ、美しい所作の第一歩、踏み出せそうでしょうか。
関連記事として、井垣さんに愛子さまの立ち居振る舞いの美しさの源泉や秘密について分析していただき配信予定ですので、そちらもぜひお読みください。
愛子さま:代表撮影/ロイター/アフロ
トレーニングメソッド写真:井垣利英
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この記事を書いた人
- 猫を愛する物書き。独立して20年。文章で大事にしているのはリズム感。人生の選択の基準は、楽しいか、面白いかどうか。強み:ノンジャンルで媒体を問わずに書けること、編集もできること。弱み:大雑把で細かい作業が苦手。
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