経験を仕事メガネ一筋35年、54歳で独立開業。定年退職を気にせず、仕事を続けられる(メガネ店オーナー/辻村正幸さん)
多様な働き方のリアルを聞きました!どうやって自分の仕事を確立したのか。54歳で独立開業し、趣味のバイクを活かして運転用のオリジナルメガネをつくるなど、メガネ販売歴35年以上の経験と得意、強みを最大限に活かしてメガネのセレクトショップを経営する辻村正幸さんにお話をうかがいました。
プロフィール
メガネ店オーナー辻村正幸
仕事内容と自分らしいビジネスアイデアの見つけ方
どんな仕事をしていますか?
メガネのセレクトショップとして国内外の作りの良いフレームを厳選し、レンズも全てオーダーレンズにて作成しています。また、運転用のメガネ作りを得意とし、専用の視力測定やフィッティングを行なっています。特にバイク用メガネはオリジナルでブランドを作り、販売しています。
今の仕事のキャリアは?
メガネ販売歴は37年、独立開業して2年半です。
なぜ、今の仕事を「自分の仕事」にしたのですか?
メガネの仕事を始めたきっかけは、私は地方出身で当時どうしても東京に出たいと思っていたところ、たまたま東京で求人を募集していたのがメガネの会社だったので、入社試験を受けました。初めは別にメガネでもなんでも良かったのですが、仕事をやり出してメガネの面白さにハマりました。
独立開業したきっかけは、子育てもひと段落し、そろそろ自分のやりたい事を仕事にしたいと思ったからです。
今の仕事は好きや得意なことですか?
メガネの販売の仕事はずっとやっているので、例えば人のお顔を拝見しただけで似合うメガネが分かります。また自分の店のオリジナル商品『キャブレター』は、自分が趣味のバイクに乗って不便に思った事を解消したメガネですが、同じように悩んでいるライダーの共感を集めることができました。
なぜ、今の仕事がビジネスとして成り立つと思ったのですか?
当店で販売しているバイク用メガネはバイクに乗車するときの不便さ(例えばヘルメットでメガネをかけていると痛くなる等)を解消するメガネなのですが、不便を感じていらっしゃるライダーの方にお作りすると、非常に喜んで頂けるのと、これを他の方にも教えてあげたいと言う方が非常に多いので、やっていけると思いました。
「自分の仕事」としてやっていくと決めてから、やったことはなんですか?
取引先や設備機器等の確保です。
あなたの「強み」「弱み」は?
強みは他人を頼る事ができる、弱みは考え過ぎるところがある事です。
自分の強みをどう仕事に活かしていますか?
例えば運転に最適なフィッティングを施したメガネのご提案など、自分が培ったスキルを使ってどのように活かせるのかを考えて、販売や告知をするようにしています。
自分の弱みをどう克服していますか?
考え込んでしまうと前に進めなくなってしまうので、常にポジティブにシンプルに考えるようにしています。
ビジネスを立ち上げる時の最大の壁は?
視力検査機器等が高額なので、資金の捻出に苦労しました。知人のアドバイスや公的な補助などを有効に使うようにしました。
ビジネスを立ち上げる前に何を準備しましたか?
独立後の売上作りのヒントを得るために、実際に店舗を運営されている同業の方との交流を意欲的に行っていました。
ビジネスを立ち上げてぶつかった壁は?
立地の関係上、物見の来店者が少なかったことです。ネット環境を強化し、来店のきっかけを作ることに専念した結果、ネットやSNSの重要性をさらに学びました。
1人社長ですか? それともチームですか?
妻にも手伝ってもらいながら、基本は一人で運営しています。
仕事に求める優先順位は?
商売のチャンスは人が運んで来てくれる事が多いと思っているので、人との繋がりが重要だと思っています。
法人化していますか?
今は法人化をしていないのですが、いずれ法人化を考えています。
会社員を辞めてから今の仕事をはじめましたか?
会社を退職してから独立開業をしました。
はじめての仕事はどのように獲得しましたか?
会社員時代からのお客様が来店し購入して下さいました。
最初に自分の力で稼いだお金を得たときの感想は? また、その額はいくら?
ご購入頂いたお客様への感謝の気持ちが会社員時代よりもずっと大きかったです。メガネ一式価格で8万円くらいでした。
価格はどのように決めましたか? 価格設定で悩んだことは?
現在のメガネ業界は価格訴求型が多いですが、当店ではメガネ本来の価格設定で営業しています。
ビジネスが軌道に乗るまでの期間とその間のやりくりは?
軌道に乗るまで3年と言われている業界ですので、あと半年何とか持ち堪えたいと思っています。