自律神経が整う！足の甲の関節を広げる「指ヨガ」

「指だけ」でも、全身ヨガと同じ効果

「指ヨガ」は両手の指を使った動作だけのヨガです。体が固い、運動に慣れていない、年齢的に不安という人でも手軽に始めることができます。忙しいビジネスパーソンのポテンシャル維持にもおすすめ。

”指を使うこと”は”脳を刺激すること”になり、それにヨガの呼吸を合わせることで、気血の巡りが健やかになり、体を使ったヨガと同じだけの効果があるのです。

足は「第二の心臓」

足から健康を応援する「足指ヨガ」もおすすめです。足の指は自分で動かすことはむずかしいのですが、手の指と組み合わせて動かすと、眠っていた足の指や指の股の感覚が呼び覚まされ、土踏まずと足のアーチを強化することができます。

ここでお話しする「足」は、くるぶしから爪先までのことです。

土踏まずは、生まれたばかりの赤ん坊にはありません。赤ん坊の足の裏はふっくらしているでしょう。直立二足歩行を行うことによって土踏まずが形成され、足のアーチ構造が整うのです。さらに、足の裏の筋肉は、複雑に配置されていて細かい動きの連動によって姿勢を安定させるとともに、血液の循環を促しています。

直立二足歩行によって足が心臓から遠くなっても血流が滞らないのは、土踏まずと足のアーチ構造が血流の道を守っているからです。足が第二の心臓といわれるのはそのためです。

自律神経が整う！「足の甲の関節広げヨガ」

まとまってかたまってしまいがちな足の指1本1本を持ってつけ根から回します。

足の指の先には経絡のツボ「気端（きたん）」があり、指の股には経絡のツボ「八風（はっぷう）」があるので、指を持って回すことで自然にツボが刺激されて、こわばりがとれ、自律神経の不調の改善も促されます。

そのとき足の甲をあいている手で持ってしっかりサポートしましょう。そうすると、足の甲にあるツボも刺激されて気血の巡りがよくなり、体調が整ってきます。

「足の甲の関節広げヨガ」のやり方

1.　左手で左足をつかむ

左手で左足をつかむ。 左手の親指は足の裏の中央より少し上、残り4本は足の甲にあてて安定させる。

2.　1本ずつ指のつけ根から大きく回す

右手で小指から順に、息を吐きながら1本ずつ指のつけ根から大きく回す。これを10〜30回くり返す。逆 回しも同様に行う。

3.　親指は中足骨を押し込み、残り4本は足の甲を包むように持って回す

親指は、すぐ下にある出っ張っている骨（中足骨）を、 左手の親指で中に押し込み、残り4本は足の甲を包むように持って回す。これを10〜30回くり返す。逆回しも同様に行う。 反対の足も同様にして行う。

効果的に行うポイント

足の指が心地よいと感じる強さでつまんで、指のつけ根の関節をほぐすイメージで回しましょう。

足をささえる手の親指は足の裏のツボ「湧泉（ゆうせん）」に当て、 ほかの4本の指は回す指のつけ根に添えると、さらに効果がアップします。

ただ、親指を回すときは、指のすぐ下にある、出っ張っている骨（中足骨）を、ささえている手の親指で中に押し込むようにして、とくにていねいに回しましょう。

実は「橋のポーズ」と同効果

橋のポーズは、腸全体を刺激して新陳代謝を促し、体の軸を支える筋肉、太ももやヒップの筋肉を引き締めて足腰の衰えにアプローチします。

着替える必要も、場所も必要ない

指ヨガであれば、狭いスペースや車の中でも、人目を気にすることなくいつでもできます。着替える必要もありません、ヨガマットも必要ありません。手軽な「指ヨガ」で少しでもリラックス、リフレッシュしてください。