集中力がアップ！指の股伸ばしの「指ヨガ」

「指だけ」でも、全身ヨガと同じ効果

「指ヨガ」は両手の指を使った動作だけのヨガです。体が固い、運動に慣れていない、年齢的に不安という人でも手軽に始めることができます。忙しいビジネスパーソンのポテンシャル維持にもおすすめ。

〝指を使うこと〟は〝脳を刺激すること〟になり、それにヨガの呼吸を合わせることで、気血の巡りが健やかになり、体を使ったヨガと同じだけの効果があるのです。

基本の指ヨガの展開として楽しくトレーニング

今回は、ステップアップしたい方のために、基本の指ヨガに少し動きをプラスした「基本の指ヨガ＋バリエーション」を紹介します。

運動神経と脳をさらに活性化させるエクササイズです。 初めは少しむずかしく感じるかもしれません。でも同じ刺激ばかりでは脳も慣れてくるので、バリエーションでいろいろな刺激を入れることも効果を 上げる大事なポイントです。チャレンジ精神をもって楽しみながら少しずつ トライしてみてください。

集中力がアップ！「指の股伸ばしの指ヨガ」

指の股、手のひらや甲にあるツボやマルマを刺激しながら指をしっかり折り曲げることで、全身の血行を促します。気がつきにくい手の甲の緊張もやわらげます。 指の動かし方が少し複雑なので、集中力が高まり、脳の活性化も促されます。

「指の股伸ばしの指ヨガ」のやり方

1.　合掌

足を腰幅くらいに開いて立ち、足先を正面に向ける(椅 子に座っても OK)。背筋をまっすぐにして胸の前で両 手を合わせ、2〜3回呼吸をして心身を落ち着かせる。

2.　 指を広げる

両手を合わせたまま指を開いて、指と指との間を できるだけ広げる。

3. 　両ひじを突き出す

肩の力をぬいたまま、両ひじを外側に突き出すように開いて、手首を離し、指先はついた状態で動きを止める。息を鼻から出しきる。

4. 　指をセットする

両手の指先をつけたまま、空気のボールをやわらかく持つようにピラミッドのような形をつくる。大きく深い呼吸を2〜3回する。

5. 　親指と人さし指の接点を離す

基本の指だけヨガの形から、親指と人さし指の接点を離す。

6. 　人さし指を曲げて甲を合わせる

図のように人さし指を曲げて甲を合わせる。親指で押し下げ「吸って、吐いて」を3回くり返す。中指、 薬指、小指も同様に。

7. 　右親指で左親指のつけ根あたりを押し下げる

親指は、右親指で左親指のつけ根あたりを押し下げ「吸って、吐いて」を3回くり返す。左右を入れ替えて同様に行う。

効果的に行うポイント

親指とほかの指を順に組み合わせて動かします。最初にやり方をよく読んで、イメージトレーニングするような気持ちでゆっくり動かしてみましょう。

動きが複雑なので指の動かし方に集中すると、呼吸を止めてしまったりしがちですが、呼吸にしっかり意識を向けて行いましょう。

薬指と小指をそれぞれに動かす動作は、慣れないうちはむずかしいと思います。でも、めげずにトライしてください。続けていくうちに指の股に入るピリッとした刺激が気持ちよく感じるようになります。

実は「木のポーズ」と同効果

木のポーズは、インナーマッスルを意識して片足立ちをキープすることで、心身のバランスを整えて精神を統一、 集中力を養います。

着替える必要も、場所も必要ない

指ヨガであれば、避難所や車の中での生活を余儀なくされている被災者の方でも、人目を気にすることなくいつでもできます。着替える必要もありません、ヨガマットも必要ありません。気軽に散歩には行けない酷寒の今、手軽な「指ヨガ」で少しでもリラックス、リフレッシュしてください。