肩こりに悩む人には「指だけヨガ」がオススメ！人差し指だけで「牛面のポーズ」と同じ効果⁉︎

「指だけ」でも、全身ヨガと同じ効果

「指だけヨガ」は両手の指を使った動作だけで、ヨガのエッセンスを体感できる画期的なヨガであり、新しい健康増進法です。

〝指を使うこと〟は〝脳を刺激すること〟になり、それにヨガの呼吸を合わせることで、気血の巡りが健やかになり、体を使ったヨガと同じだけの効果があるのです。

「人さし指」は首・肩こりに

人さし指に対応する領域は腕、胸部から上腹部です。胸部には呼吸器系の臓器があり、上腹部には食道、胃、十二指腸、肝臓といった上部消化器系の臓器があります。

そのため、人さし指を刺激すると風邪、肺炎、ぜん息、花粉症など呼吸器系の不調の改善を促し、また胃炎や胃もたれ、食べ過ぎや飲み過ぎ、二日酔いの不調の改善にもアプローチしてくれます。

さらに、人さし指の経絡は腕、肩、首に通じているので、人さし指を刺激すると肩や首のこりの改善を促します。また二の腕のシェイプアップ、バストアップの効果も期待できます。

「人さし指だけヨガ」のやり方

1.　合掌

足を腰幅くらいに開いて立ち、足先を正面に向ける（椅子に座っても OK）。背筋をまっすぐにして胸の前で両手を合わせ、2〜3回呼吸をして心身を落ち着かせる。

2.　指を広げる

両手を合わせたまま指を開いて、指と指との間をできるだけ広げる。

3.　両ひじを突き出す

肩の力をぬいたまま、両ひじを外側に突き出すように開いて、手首を離し、指先はついた状態で動きを止める。息を鼻から出しきる。

4.　指をセットする

両手の指先をつけたまま、空気のボールをやわらかく持つようにピラミッドのような形をつくる。

5.　人さし指に力を入れる

ほかの指は指先を合わせたまま、人さし指同士を意識して力を入れて圧の高い状態にして大きく深呼吸、「吸って、吐いて」を5回くり返す。

6.　すべての指に力を入れる

すべての指先に力を入れて指どうしを押し合い、圧の高い状態にして大きく深呼吸、「吸って、吐いて」を5 回くり返す。指を離して腕をおろし、息を吐いて肩、腕、指先の力をぬく。

 *４〜５を「1セット」として、これを3セット行う。

実は「牛面のポーズ」と同効果

牛面のポーズは、上体を反らせながら背中を伸ばし、大胸筋を大きく引き上げて丹田呼吸することで、肺が広がりバスト周辺もボリュームアップ。 背中や肩、首筋のこりの解消を促します。

運動が苦手な方でも、体力低下や体のかたさに不安を感じている方でも、 わざわざ着替えなくても大丈夫。すぐに始められるのがこの指だけヨガです。ほんの１〜２分です。指だけヨガを普段の生活の中に取り入れ、楽しんで続けてみましょう。

効果を高めるコツ

・肩に力が入って力んでいませんか。肩の力はぬきましょう。 
・指先を押し合う指だけヨガの基本の姿勢をとると、自然に背筋が伸びますね。 
・指先はきれいに合わさっていますか。
・呼吸を止めていませんか。深くゆっくり呼吸をしましょう。

効果が下がるNG

指の第2関節（指先から 2つめの関節）が曲がるほど力を入れないこと。

指全体をぺたっと合わせないこと。両手の接点はあくまでも指先だけ。

参考：『全身ポーズと同じ効果!! 指だけヨガ』（深堀真由美著／大和書房）