好きを仕事

好きを仕事ハンドメイドの帽子で開業。稼ぐという意識はもたずにコツコツはじめた〈帽子作家/黒田真琴さん〉

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きれいごとじゃない独立のリアル。どんな思いで独立したのか? 独立後の気になる仕事とお金のリアルについて黒田真琴さんに聞きました。

プロフィール

帽子作家・写真家黒田真琴

2012年に鎌倉でスタートした帽子と写真のアトリエ 兼ショップ。スペイン語で「鳥」を意味するパハロという店名は、「自由に羽ばたく鳥のように」、そんな想いから生まれています。 旅をインスピレーションに帽子作家、写真家として自由な空気を形にしています。

「やっぱり会社辞めるんじゃなかった」を思ったことはありますか?

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会社に所属したことがありません。

「好きを仕事にしたのに、なぜか辛い」と思うことは?

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つらいということはないのですが、大量生産に慣れている日常の中で、手仕事の根本を伝えて行くことについては時々考えさせられます。すべてが手作業なので、手間がかかります。糸一本選ぶのも、世界を飛び回って見つけたり、見つけたものを染色したり、手で羊を紡いだりする作家の糸を使ったりしています。もちろん編む時間もそう。途方もない時間を、大量生産のものと比べられてしまうと、辛いです。

今だからわかる会社員のすばらしさはなんですか?

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所属したことがないですが、有給や福利厚生ボーナスなど、羨ましいです。チームワークにも憧れます。

自分で仕事を始めて、涙が出るほどうれしかったことはなんですか?

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街中で帽子をかぶったお客さん同士が、見知らぬ間柄なのに話掛け合ったと言うエピソードを聞いた時。物語が生まれていて感激しました。

忘れられないお客様からのクレームはなんですか?

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どの帽子にしようか悩み過ぎて選べない(ほとんど一点ものなので)。と言われることはありますが、クレームは今のところありません。

「独立なんてするんじゃなかった」と思ったことは?

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思ったことがないです。

今後、会社員に戻る可能性はありますか?

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会社員には向かないと思っています。朝の通勤ラッシュの電車に乗ったり、マイペースで仕事を進められなかったり、会社員になったことがないのでなんとも言えませんが組織に所属すると個性が生かせない気がします。

「始める前はなめてたな」と思う、案外大変なことはありますか?

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お金の計算や事務仕事が苦手なので、若い時に誰かに教えてもらいたかったです。

はじめて自分で稼いだ金額はいくらですか?

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3000円〜4000円くらい、稼いだというより材料費をいただいた感じです。

独立までにどぐらい貯金しておけば安心ですか?そしていくら貯金しましたか?

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仕事内容にも寄ると思いますが、2、3ヶ月分の家賃くらいあると安心です。そのための貯金ではなかったですが200万円くらいopen資金にかけました。

自己資金はどのように、いくら集めましたか?

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色んな場所で個展や、撮影の仕事をコツコツしていました。店舗を持つ前は、個展などで帽子の展示販売をしていました。

目標達成できたのはスタートしてからどのくらいですか?

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特に目標は決めていません。

仕事のために投資した金額の最高額はいくらですか?

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200万円ほど。

仕事のために借り入れをしたことはありますか?

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コロナの影響で、無利子で借り入れが出来たので保険で借り入れしています。何が起こるかわからない状況でしたので。

稼げるようになるまでの期間とそれまでどのように食いつないでましたか?

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個展や撮影の仕事を続けながらの店舗経営(アトリエ兼ショップ)ですが、稼ぐと言う意識じゃなく、コツコツと言う感じでやっています。

売上が立たない時、どんな施策を打ちますか?

インタビュアー顔写真

イベントを開いたり、作家たちの協力でコラボの作品などを生み出していきます。

インボイス制度に対して何か取り組んでいますか?

インタビュアー顔写真

調べている程度です。

独立前の最大の障壁はなんでしたか?

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お金のことに疎い。

会社を辞める時どうのように覚悟を決めた?

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会社に所属したことがありません。

お客さんから言われた、忘れられないひと言は?

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病気療養中で髪の毛が抜けていたお客さまに、「元気がもらえる!これがないと生きていけない!」と大変喜ばれたことです。

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