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「RRR」とのコラボの次は、あのサントリーホールのクラシックコンサートで筋肉美を披露。筋肉紳士集団の筋肉が求められるワケとは?

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筋肉で社会貢献。「筋トレマニアの活躍の場を!から始まった筋肉紳士集団が異色のコラボをオファーされるワケとは?

第95回アカデミー賞授賞式(2023年3月13日)でインド映画「RRR」の強烈なダンスシーンで使われた楽曲「Naatu Naatu(ナートゥ・ナートゥ)」のパフォーマンスが行われた。

「RRR」は「バーフバリ」の監督S・S・ラージャマウリの最新作で、挿入歌の「Naatu Naatu」は「第80回ゴールデングローブ賞をで主題歌賞を受賞。日本では昨年2022年に公開されたが、今年に入ってから主演のN・T・ラーマ・ラオ・ジュニア(NTR Jr)、ラーム・チャランが来日。

その際に、「RRR」が筋肉紳士集団ALL OUTとのコラボをオファーしたのである。筋肉紳士集団はI am でもたびたびイベントや対談などをお願いしているスモールビジネスの中でもニッチビジネスの鏡のような存在だ。

さて圧倒的な正義、勇気、愛そしてマッチョな肉体とボリウッド映画ならではのアクロバティックな演技と超高速ダンスで世界中を熱狂させたNTR Jrさんとラームさんだが、筋肉紳士集団のAKIHITOさんとSHOIさんが筋肉対談で盛り上がったことはマッチョファンのみならず「RRR」ファンの記憶に新しい。

対談は「チーズバーガーを食べながらラフな感じでした。ラームさんのヒゲにレタスがついてて、それをNTR Jrさんがとってあげるということがあったんですが、それをツイートしたらファンが「映画館にヒゲにレタスを付けていこう」と、ちょっとしたお祭りになっていました」というように、和やかに行われたそう。

そんな筋肉紳士集団が、エール管弦楽団による『クラシカエールvol.6 筋肉協奏曲マッスル!ハッスル!クラシック!』に出演。クラシックと筋肉の競演で「人生100年時代、心と身体にわくわくを!」をテーマに音楽と筋肉を融合させた新感覚コンサートだ。

鯵坂圭司率いるエール管弦楽団/主催者提供(撮影:松尾淳一郎)
舞台に立つ筋肉紳士集団ALL OUT代表・AKIHITO主催者氏/主催者提供(撮影:松尾淳一郎)

この「クラシカエールvol.6」ではエール管弦楽団とサラリーマン指揮者・鯵坂圭司氏によるビゼーの「アルルの女」第2組曲・第4曲『ファランドール』の軽快な旋律に合わせ、メンバー5人による筋肉ポージングパフォーマンスを披露した。

筋肉紳士集団は代表のAKIHITO氏が脱サラ後、紆余曲折を経て立ち上げたビジネス。自らも筋トレ好きであることから、「日々の鍛錬や努力の割には、ボディビルなどの大会での発表以外特に役立てるチャンスがないということに気づき、マッチョたちがもっと活躍できる場を作ることはできないか」というところからスタートした。

「クラシカエールvol.6」振付師から指導を受けるALL OUTのメンバー。左寄りAKIHITO、YOSHI、RIKU、TASK、SOSUKE/撮影・田尻陽子
「クラシカエールvol.6」当日の練習風景/撮影・田尻陽子
リハ後の集合写真でも空気椅子で筋肉を鍛えるストイックさ/撮影・田尻陽子
パンプアップした筋肉でパフォーマンスをみせた/写真・筋肉紳士集団ALL OUT提供
この日のAKIHITO氏の昼食。普段は食事のコントロールを行うがパフォーマンス当日はパンプアップのために糖質と脂質も摂取/撮影・田尻陽子

まずはマッチョを集め、キャスティングから始めようやく軌道に乗ってきたところで新型コロナウイルスの感染拡大でイベントが激減。コロナ禍ではマッチョフリー素材をメンバーと一緒に撮りためTwitterで発信。そこから「たくさんの人に筋肉紳士集団を知っていただき、コラボやタイアップのオファーを頂けるようになりました」という。

上半身裸のマッチョが勢ぞろいというビジュアルだけを見るとエンタメ感が強いが、実は「健康産業」「QOL]としてのニーズも高い。今は筋トレは運動好きだけのものではなく、ビジネスマンのパフォーマンスにはじまり、中高年の健康年齢の維持には欠かせないものとなっている。女性の間でも体力づくりや美容に欠かせない。

最近では東京の「中野駅前盆踊り大会」で『筋肉盆踊り』で盆踊りとエクササイズを融合させて老若男女問わず楽しめるパフォーマンスを行ったり、地方創生企画で宮崎県高原町でマッチョフリー素材の撮影を行うなど、活動の場を広げている。

筋肉紳士集団は全国にメンバーがおり、それぞれ自分の仕事を持ちながら、筋肉紳士として活動を行っている。会社員、個人事業主、会社経営など実に様々だが「筋肉愛」という絆で結ばれ、筋肉で社会を健康にするという大きな目標を掲げ、様々な活動を行っている。

エクササイズ産業や健康産業の中の「筋肉」という超ニッチビジネスがどのように成り立つのかが不思議だが、やはりAKIHITO氏自身が筋肉をこよなく愛するゆえに、マッチョの気持ちがわかる、マッチョの課題を共有できることが筋肉紳士集団の最大の強みと言える。

何事も全力で取り組むのがALL OUTの信条。「社会的意義や個人的に面白そうなオファーであれば、赤字にならなければ、基本的にはお受けします」(AKIHITO氏)というように、筋肉が誰かや社会のために役立つのであれば労を厭わない姿勢から、口コミで広がっていく。

ちなみに今後、コラボしたい人についてAKIHITOさんに聞いたところ、韓国俳優のRAIN(ピ)という答え。日本でも旋風を起こした元JYP所属のK-popアイドルで、現在は俳優としても活躍。アイドルのころからトレーニング熱心で有名。現在40歳になるがSNSでもその肉体美が投稿されている。

JYPといえばStray Kidsのバンチャン、チャンビンも筋トレ好きで有名。ストイックな体作りはJYPの社風なのかもしれない。いつか筋肉紳士集団とJYPの筋肉パフォーマンスが見れる日が来るかもしれない。

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やりたいことがなくてもなんとかなる!筋肉をビジネスにした筋肉紳士集団ALLOUT代表・AKIHITOインタビュー 第1話

《筋肉紳士集団とは》

■筋肉紳士集団ALLOUT■

■マッチョフリー素材マッスルプラス■

■BODY HACKERS LAB (福岡のパーソナルトレーニングジム)

《筋肉紳士集団のメンバーたち》


取材/I am 編集部

撮影/田尻陽子

この記事を書いた人

I am 編集部
I am 編集部
「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。

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