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「日本から銭湯を消さない!」信念が銭湯マニアを「銭湯経営者」に変えた

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バイト経験だけで経営者になった「自信」はどこから? 大学卒業後、アパレル業界に就職するも退職。運命とは面白いもので、退職のタイミングで大学時代にアルバイトしていた「サウナの梅湯」が廃業という話を聞きつける。そして 201 […]

プロフィール

銭湯経営者湊三次郎

1990年生まれ。京都在住。銭湯活動家。ゆとなみ社代表。京都五条の「サウナの梅湯」に加え、京都、滋賀、大阪、愛知で計5店舗の銭湯経営と2店舗の銭湯コンサルティング。大学時代に銭湯の魅力を知り、銭湯サークルを立ち上げ、全国700軒以上もの銭湯巡り行う。信念は「銭湯を日本から消さない」。銭湯の継業を行う。

バイト経験だけで経営者になった「自信」はどこから?

大学卒業後、アパレル業界に就職するも退職。運命とは面白いもので、退職のタイミングで大学時代にアルバイトしていた「サウナの梅湯」が廃業という話を聞きつける。そして 2015 年5月5日、未経験で「梅湯」の経営をスタートした。

昔取った杵柄とはいえ、学生時代にバイトしていただけで銭湯の経営は完全な素人。しかし「できる自信があった」と始めてしまった。

しかし見込み違い、見積もりの甘さによって地獄のような1年間を過ごすことになったという。銭湯経営は意外と忙しいが、お金がないので人は雇えない。そもそもが梅湯は年季の入った銭湯。


日々の雑務に加え、設備の古さがさらに雑務を増やすという完全なる負のスパイラルに。結果、「梅湯」に毎日寝泊まりしながら「辞めようかな」と日々、自問自答。しかし設備の修繕がきっかけで1日1時間ほどの余裕ができたことで人生が好転!

奇跡を起こした「朝風呂」サービス

この1時間の余裕が生み出した経営戦略が「朝風呂サービス」。これがヒットして売り上げもアップ。人を雇うという悲願を達成したという。

そこからはトントン拍子。梅湯が軌道に乗ってから、2軒目、3軒目、4軒目と続き、現在では京都や大阪など 5 軒の銭湯の経営と2軒の銭湯の支援を手掛ける。

2022 年5月5日、梅湯は7周年を迎え、650 人もの入浴客を迎え入れた。「こんな繁盛店になれるとは全く想像していませんでした」という。

「日本から銭湯を消さない!」信念


梅湯を継業し、オープンさせたのが 2015 年5月5日。その日の入浴客は 82 名。それから7年、「銭湯を日本から消さない」を胸に、銭湯の布教を続けている。

今日も梅湯は疲れた体を癒し、人情を温める。

サウナの梅湯

京都市下京区岩滝町175

14:00〜翌2:00(土日のみ朝風呂6:00〜12:00あり)

※営業時間は要確認

木曜定休

080-2523-0626

取材・文/I am 編集部

この記事を書いた人

長谷川恵子
長谷川恵子編集長
猫と食べることが大好き。将来は猫カフェを作りたい(本気)。書籍編集者歴が長い。強み:思い付きで行動できる。勝手に人のプロデュースをしたり、コンサルティングをする癖がある。弱み:数字に弱い。おおざっぱなので細かい作業が苦手。

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