「市場価値」よりも「自分価値」。フランス流、後悔しないキャリアを築くための「自分軸」の思考法

キャリアの迷いを消すには?他人の評価である「市場価値」ではなく、自分自身の情熱を軸にする「自分価値」の磨き方を解説。フランスのジャーナリスト、ドラ・トーザンのキャリアと生き方論に学ぶ。
目次
「市場価値」という他人のモノサシがキャリアの迷いを生む原因
転職や昇進を考えるとき、多くの人が「市場価値」を基準にします。しかし、「他社で通用するか」「年収は上がるか」といった外側の評価ばかりを追い求めると、自分の本音が置き去りになり、結果としてキャリアの迷いが深まってしまいます。
国際ジャーナリストのドラ・トーザン氏は、著書『好きなことだけで生きる』の中で、真に安定したキャリアを築くには、他人の評価ではない「自分価値(パッション)」を軸に据えるべきだと提唱しています。本記事では、フランス流の視点から、納得感のあるキャリアを築くための思考法を整理します。
仕事は「積み上げ」ではなく、自分を「表現」する手段
日本のキャリア観では、スキルを石のように「積み上げる」ことが重視されますが、その土台が「義務感」であれば、積み上げるほど心は不安定になります。
フランス流の考え方では、仕事は「アール・ド・ヴィーヴル(生活の芸術)」の一部、つまり自分自身をどう表現するかという手段に過ぎません。
市場価値軸: 組織に「必要とされる自分」を演じ続ける
自分価値軸: 自分の「好き」を活かして、社会に独自の価値を提供する
この視点の転換が、変化の激しい時代において「代替不可能なキャリア」を作る鍵となります。
「自分らしく働く」ために、わがままを「自立」に書き換える
「自分の好きなことを優先するのはわがままだ」という思い込みが、自分らしく働くことを邪魔していませんか? ドラ氏は、「自分を愛し、自分の望みを尊重すること」は、自立したプロフェッショナルとしての最低限のマナーであると説いています。
自分のパッションを犠牲にしている人は、無意識に不満を周囲のせいにしがちです。対して、自分を喜ばせる術を知っている人は、エネルギーに満ち、仕事でも高いパフォーマンスを発揮します。自分を大切にすることは、周囲への甘えではなく、人生への責任なのです。
パッション(情熱)をキャリアの核に置くメリット
「やりたいことがわからない」という悩みに対し、ドラ氏は、パッションは特別な才能ではなく「日常の小さな喜び」の中にあると言います。
・時間を忘れて没頭できる瞬間はいつか?
・どんな価値観を大切にしているときに、心地よいと感じるか?
こうした「自分だけの好き」を仕事のやり方に反映させることで、どこにいても自分らしくいられる「折れないキャリア」が手に入ります。
まとめ:他人の期待に応えるのをやめ、自分軸でキャリアを再定義する
「いい会社」「高い役職」といった他人が決めた正解を追いかけるのは、もう終わりにしましょう。これからの時代のキャリアの安定とは、組織への依存ではなく、自分のパッションを信じる力にあります。
市場の評価に一喜一憂せず、「自分はこれが好きだ」という確固たるモノサシを持つこと。それが、後悔しない人生を送るための唯一の戦略です。
ドラ・トーザン(Dora Tauzin) フランス・パリ生まれ。国際ジャーナリスト。著書に『好きなことだけで生きる』『フランス人は年をとるほど美しい』(大和書房)など多数。
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この記事を書いた人

- 編集長
- 猫と食べることが大好き。将来は猫カフェを作りたい(本気)。書籍編集者歴が長い。強み:思い付きで行動できる。勝手に人のプロデュースをしたり、コンサルティングをする癖がある。弱み:数字に弱い。おおざっぱなので細かい作業が苦手。









