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なぜフランス人は、自由なのに世界中から憧れられるのか? 生きやすくなるためのたった一つのコツとは?

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頑張ることや我慢することを美徳とし、時には自分の本音すら見失ってしまうことがありませんか? そんな日本人に、フランス人ジャーナリスト、ドラ・トーザンが伝えたいのは「自由に生きる」ことの大切さ。ロングセラーとなっている著書 […]

プロフィール

ジャーナリストドラ・トーザン

Dora Tauzin 国際ジャーナリスト。エッセイスト。
ソルボンヌ大学、パリ政治学院を成績優秀者の認定を受けて卒業。2015年フランス政府よりレジオンドヌール勲章シュヴァリエを受章。
国連広報部勤務後、NHKテレビ「フランス語会話」の出演がきっかけで日本に住むようになる。『好きなことだけで生きる』『フランス人は年をとるほど美しい』(大和書房)など著書多数。

頑張ることや我慢することを美徳とし、時には自分の本音すら見失ってしまうことがありませんか? そんな日本人に、フランス人ジャーナリスト、ドラ・トーザンが伝えたいのは「自由に生きる」ことの大切さ。ロングセラーとなっている著書『好きなことだけで生きる』(大和書房刊)は、無理せず、自分らしく生きるためのヒントを与えてくれる。

「残りの人生、やりたくないことをして時間を無駄にするつもり?」

こんな一文で始まる本書『好きなことだけで生きる』は、フランス人の価値観を通じて、もっと軽やかに生きる方法を教えてくれる一冊だ。著者のドラ・トーザンは、フランスと日本を知るからこそ、日本人の「頑張りすぎる」生き方に疑問を抱く。そして、こう問いかける。

「あなたが本当にやりたい仕事は何?」
「ひとりの時間は充実している?」
「住みたい場所に住んでいる?」

これらの質問にすぐ答えられないなら、あなたは知らず知らずのうちに「やるべきこと」「周りの期待」に縛られているかもしれない。

フランス人はなぜ自由でいられるのか?

本書の中で、フランス人の生き方について興味深いエピソードが紹介されている。例えば、フランスでは「どの会社で働くか」ではなく、「何をして働くか」が重視される。大企業に入ることが目的ではなく、自分が本当にやりたい仕事にこだわるのだ。また、「我慢する」という概念自体が希薄で、ドラ・トーザンはこう指摘する。

「フランス語には『がまん』という言葉がない」

わがままなのではなく、ただ自由に生きているだけと。

日本人が日常的に口にする「がまん」「しょうがない」「みんなそうしているから」という言葉が、フランスではほとんど聞かれない。彼らは、嫌なことははっきりと「ノン」と断り、好きなことを選び取る。それが当たり前の価値観になっているのだ。

生きやすくなるたった一つのコツ

では、どうすれば私たちも生きやすくなれるのか。本書を読むと、その答えはシンプルだと気づく。

「好きかどうかで決める」

むしろシンプルすぎて拍子抜けする人も多いのではないだろうか。さらに著者はこう提案する。

「仕事も、人間関係も、住む場所も、何かを選ぶときは『好きか嫌いか』で決めてみよう」

例えば、無理に人付き合いを続けるのではなく、「この人と一緒にいて心地よいか?」と自分に問いかける。毎日通う会社で「この仕事が好きか?」と自問する。日常のあらゆる選択を「好き」に寄せるだけで、人生は驚くほど楽になる。

そして、著者はもう一つ重要なポイントを挙げる。それは、「自分に責任を持つこと」だ。

「人生の選択を他人に委ねず、自分で決める。そうすれば、後悔のない人生を送れる」

本書は、「頑張る」ことが習慣化し、つい自分を犠牲にしてしまう日本人にとって、新しい視点を与えてくれる。自由に生きることは、特別な才能や環境が必要なわけではない。ただ「好きなことを選ぶ」だけでいい。フランス流の軽やかな生き方を取り入れ、自分の人生をもっと楽しんでみてはどうだろうか。


『好きなことだけで生きる』目次

1章 好きなことをする

どの会社で働くかではなく、何をして働くか
どんなに忙しくてもひとりの時間を作る
無になると、見えてくるもの

2章 好きな人といる

一緒にいたいか、いたくないか、それだけ
友だちに年齢は関係ない
最後に信頼できる人物は誰?

3章 好きな場所に行く

住む場所は人生のパワースポット
自分らしさのある家に住む
アートに触れる時間を惜しまない

4章 好きなものを持つ

ココ・シャネルの魂を着こなしてみる
いい香りの女性になる
いくつになっても好きな色を身にまとう

『好きなことで生きる』
ドラ・トーザン
大和書房
740円+税

装丁:鈴木成一デザイン室
装丁イラスト:一乗ひかる

この記事を書いた人

I am 編集部
I am 編集部
「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。

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