好きを仕事

好きを仕事仕事を通して「家族との幸せな生活を守れているのは“おかげさま”。世の中にお返ししていきたい」(和柄手作り服の作り手/神庭希さん)

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多様な働き方のリアルを聞きました! 「働く意味」や「働く喜び」は人それぞれ。仕事の意味、仕事を通して自分がどうありたいか? 「自分の子どもに和柄服を着せたい」と作製していたところ、友人からすすめられてネット販売をスタート。幼少の頃からの“好き”や趣味を生かせる上、双子を含めた3児の子育てをしながらできる現在の仕事につながったという、手作り和柄服の通販店「神の手」の神庭希さんにお話をうかがいました。

プロフィール

和柄手作り服の作り手神庭希

幼少の頃から趣味で人形の洋服を作製するなどし、将来は服飾デザイナーもしくは美容師になりたいと考えていた。現実を見据え、美容師の道へ。しかし、体調を崩して退職することに。自分がやりたいことを見失い、派遣社員に。出産を機に、自分の子どものために服を作製し始め、友人のすすめを受けて2007年に手作り子ども服の通販店「神の手」をオープンした。

Be 仕事とはなんですか? 仕事を通して何を目指しますか?

あなたの仕事は「天職」だと思いますか? その理由は?

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天職かどうかはわかりません。ただ、集中して飽きずに打ち込めることが、服を作製することだったので、それを仕事にできて幸せです。

仕事の困難さが感じられなくなる瞬間は?

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美味しいものを食べた時。

あなたの仕事を通じてどのように社会に貢献したいですか?

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家族、生活の基盤のために、この仕事をしています。ただ、こうして生きていける収入を得られているのは、みなさんのおかげ。世の中にお返ししていきたいという気持ちがあります。思いを寄せられる活動や団体等に、寄付をしたり、クラウドファンディングで応援したりできたらと考えています。

顧客から感謝される瞬間は?

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作製した物がお客様の想像よりも良かった時。着用写真や動画とともにメッセージをくださったり、お手紙を書いて送ってくださったり。

仕事を始めた時の夢は実現しましたか?

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想像以上に実現できていると考えています。そのために大変な努力をしているとも自負しています。

今の働き方になってから、時間的な余裕はありますか?

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増えたような、減ったような。自分の思い次第です。休息しようと思えばできますが、その時間がもったいないとも思い、仕事をやっぱりしてしまいます。

今の働き方になってから、経済的な変化はありますか?

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増えました。自分の作製する物の価値を上げたからです。

現在、仕事で一番情熱を注いでいることは何ですか?

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目の前の仕事をしていくのみです。

人生と仕事においてやりたくないことは何ですか?

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自分に噓をつくことはやりたくないです。

あなたの仕事を諦めかけたことはありますか?

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もしかしたら、17年経った今のほうが諦めそうになっているかもしれません。手作り服の作り手が増えましたし、集客面において時代に追いついていくことも大変、常に「月の売り上げを達成できるか」という不安がつきまとい、休みも取れません。また、「神の手」というブランドがあることによって、自分で「こうあるべき」という縛りをつくってしまっているようで、自由度がないのかなと思う時も。しんどさがありますね。

あなたの原動力は何ですか?

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諦めそうになりながらも諦めないのは、家族がいるから。「家族との幸せな生活を守るため」ということが原動力になっています。というのも、生活の基盤を支えるため、さらには子どもがやりたいことをいつでも応援できるようにとの思いから、仕事をしてきたからです。子どもたちは今、小学生と高校生になりました。高校生の双子は来年、就職するというタイミングであり、感慨深いものがありますね。

仕事とやりがいの関係についてどう考えていますか?

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やりがいはなくても、仕事はできると思っています。やりがいだけを求めているわけではなく、生活の基盤となる収入を得る手段だからです。

仕事とお金の関係についてどう考えていますか?

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生活が成り立たないのであれば、仕事にはしていません。

仕事と住まい(居住地)の関係についてどう考えていますか?

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ネットショップなので、居住地は関係ありません。どこでもできます。

今の仕事で得られた最大のものは何ですか?

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和太鼓奏者や俳優、タレント、医師など、リアルではきっとつながることができない人とも、ネットだからこそつながり、衣装を作製することで関わることもできました。

忙しい中でも確保している時間は何ですか?

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韓国ドラマ、映画、ライブ鑑賞の時間です。ストレス発散になっています。

自分らしく生きて働くために大切なことは何ですか?

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心の健康を守ることです。心の健康を崩してしまったら、仕事が手につかなくなりますし、生産性も落ちます。

ITやDX化にどう対応していますか?

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今まさに、対応しきれていないことに悩んでいます。常にアップデートされていくので、追いついていくのが本当に大変です。時間が足りません!

AIの進化により、あなたの仕事が残る自信はありますか?

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服の作製はAIに奪われない、残る仕事であると思います。

あなたにとって、仕事とは何ですか?

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生活の基盤づくり。

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