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リスキリング

40、50代の究極のリスキリングは「年下に嫌われない」スキル⁉︎

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リスキリングによってITスキルを身につけたあと、そのスキルを活かすにために必須のスキルがあります。それは「年下から好かれる」ということ。なぜなら近い将来、年下が自分の上司になる逆転現象が起こるからです。

立場が逆転したときに備えるのも大事なスキル

リスキリングへの関心は実は40代、50代と言われています。そんな中高年のビジネスパーソンにとっては新旧の世代交代を余儀なくされます。つまり年下の部下が、自分の上司になる日がやってくる。その時にどんなにスキルを持っていても、年下に嫌われていたら仕事のチャンスをもらえず、リスキリングのスキルを活用できないということになりかねないと、一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブの代表・後藤宗明さんは言います。ではどうしたらいいのでしょうか?

  * * *

まず40代の方は、管理職としてのマネジメントスキルの合否判定を自ら行ってみましょう。管理職が好きなのかどうか、適性はどうなのかを自問するのです。

これまでは、マネジメント職への出世を希望するの一択だけだったのではないかと思います。しかし今は、各人が多様なキャリア・働き方を選ぶことが許容される時代になりました。そして、マネジメント職に就く方には、明確な適性が求められるようになってきます。

それで自分に合格を出せた方は、最終的には経営者を目指すべく、高度なマネジメントスキルを身につけていきましょう。一方、自分で不合格と思う方は、キャリアの軌道修正を考えていきましょう。

次に50代の方には、年下からチャンスをもらうスキルが大切になると考えます。なぜなら、経営幹部を除いて、どこかのタイミングで、年下上司の指示で仕事をすることになるからです。

それを見越して、50代の早いうちから「年下の人からチャンスをもらえるスキル」を身につけておきましょう。特に、「実務で迷惑をかけない」スキル、「人間として嫌われない」スキルは重要です。もし現時点において年下部下から嫌われているようであれば、将来立場が逆転した際に、チャンスをもらえない可能性が高いのです。逆に良好な人間関係であれば、「昔とてもお世話になったから雇ってあげよう」とつながります。そのためにも、最低限、嫌われない努力を重ねてください。これも立派なスキルです。


後藤宗明

一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブの代表。早稲田大学政治経済学部卒業後、1995年に富士銀行(現みずほ銀行)入行。2002年、グローバル人材育成を行うスタートアップをNYにて起業、卒業生約2,000名を輩出。2008年に帰国し、米国の社会起業家支援NPOアショカの日本法人を2011年に設立後、米国フィンテック企業の日本法人代表、通信ベンチャーの国際部門取締役を経て、アクセンチュアにて人事領域のDXと採用戦略を担当。2021年、一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブを設立。著書に『自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング』などがある。

この記事を書いた人

鈴木 拓也
鈴木 拓也
都内出版社などでの勤務を経て、北海道の老舗翻訳会社で15年間役員を務める。次期社長になるのが嫌だったのと、寒い土地が苦手で、スピンオフしてフリーランスライターに転向。最近は写真撮影に目覚め、そちらの道も模索する日々を送る。

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