経験を仕事仕事を通した気づきは「期待してくれている人がいるということ」(映画監督/岸本景子さん)
多様な働き方のリアルを聞きました!仕事も人生も振り返りと未来の描き方が大事。起業時から今までを振り返って、どんな気づきがあるのか? どんな未来を思い描いているのか? 家族の喪失と再生をテーマに、関わりのできた地域に根差した作品を撮り続ける映画監督の岸本景子さんに聞きました。
プロフィール
映画監督岸本景子
振り返り&未来の展望
今の仕事に出会えてなかったら、どんな自分になっていましたか?
元々引きこもりなので、今も自分が何をしたいのかわからず、ずっと引きこもっていたと思います。
独⽴・起業・開業・副業前に「準備しておけばよかった」ことは?
引き出しを増やすということ。これは、昨日今日でできることではないので、日頃から本を読んだり、実際に訪れることで、あらゆる見聞を広げ、知識を蓄えることです。
独⽴・起業・開業・副業前後に気づいた「身に付けておくべきスキル」は?
共同作業のなかで作り上げていくので、人と協働していく力が必要だと感じました。ですので、自分のやりたいことを推し進めすぎないことです。
独⽴・起業・開業・副業の前と後で、意識やモチベーションに違いはありましたか?
期待してくれている人がいるということ。ただ作品を作っているのではないんだと思えることが、モチベーションにつながります。
独立・起業・開業・副業の前と後で、人間関係の悩みに違いはありましたか?
出会う人が広がることで、他者の中の自分ということも意識しなくてはいけない点です。これはブランディングにもつながってくると思いますが、どんな自分像を形成していくのか。その中で当たり前ですが、発言などにもやっぱり責任を持たないといけないと意識しすぎると、何も言えなくなったりすることもあります。
独⽴・起業・開業・副業したからこそわかる、継続に必要なことは?
出来なかったことも少しずつできるようになってきたりする日々の変化に気を留めること、チャレンジを惜しまないこと。自身の価値観で凝り固めないように新しい風を入れるために人と出会うこと。そうすることで、今も継続できているような気がします。
「やらなければよかった」と後悔することはありますか?
後悔することはないです。
今、独⽴・起業・開業・副業して「よかった!」と感じることは?
やっぱり直接意見を聴けることだと思います。
家庭と仕事のバランスで苦労したことは?
どちらかに重心を置きすぎると、なかなか片方がおろそかになってしまうので、今もワークライフバランスは難しいなと感じます。
ビジネスオーナーとしての喜びは何ですか?
直接意見や感想を聴けることです。
ビジネスオーナーとしての⾟さは何ですか?
すべての責任が伴うということです。
⼼の⽀えになっている⾔葉は?
マザー・テレサのことばで、「主よ、きょう一日 貧しいひとや病んでいる人を助けるために 私の手をお望みでしたら きょう、わたしのこの手をお使いください」。
これまでに受けたアドバイスで、特に役に⽴ったものは?
大学の恩師のアドバイスで「人はスーパーマンになれないし、自分でなろうとしなくても良いんだ。もし必要なスキルがあれば、それを持っている人に頼るというのも大事なんだ。だからこそ、たくさん人に会わないといけない」。
3年以内に実現したいことを教えてください。
今準備中の自身の新しい映画制作です。
では、10年以内に実現したいことは?
何かを継続していること。10年先、映画を作り続けているかはわからないですが、もし映画をやめていたとしても、歩みを止めずに、その時に応じて自身のやりたいことを見つけ、それに挑戦していたらと思っています。
あなたにとって絶対に必要な⼈は誰?
両親と友人です。
あなたの仕事にとって絶対に必要な⼈は誰?
相談できる人だと思います。
独⽴・起業・開業・副業前の⾃分にメッセージを送るなら?
「もう絶対に無理だと諦めていた自分の好きを実現出来て、しかももう12年目を迎えている。だからこそ、思い切って外に出て良かったね!」って、当時引きこもりだった自分にメッセージを送りたいです。
これから好きを仕事にしたい人に応援メッセージを!
好きを仕事にしたくても、スキルやお金の面で躊躇したりすることがあります。ただスキルは日々身に付くものだし、最近副業OKな職場も増えてきているので、まずはセカンドキャリアから始めてみるのも良いと思います。
好きな⾔葉、座右の銘は?
「継続は力なり」。通っていた塾のスローガンでした。子供の時はその意味がわからなかったけれど、大人になってその言葉の重みがわかりました。と、同時にほんとうにそうだなって思います。