好きを仕事仕事を通して「学生時代よりも卒業したあとのほうが楽しいと感じ、それを口にできる大人が増えるといいな」(古民家宿管理人/鈴木孝浩さん)
多様な働き方のリアルを聞きました!「働く意味」や「働く喜び」は人それぞれ。仕事の意味、仕事を通して自分がどうありたいか? 地方へ移住し、地域おこし協力隊を経て、住んでいた古民家を宿としてオープンした「タカハウス」管理人の鈴木孝浩さんに聞きました。
プロフィール
田舎暮らし体験ができる古民家宿の管理人鈴木孝浩
Be 仕事とはなんですか? 仕事を通して何を目指しますか?
あなたの仕事は「天職」だと思いますか?その理由は?
思います。お金にまったく困っていなかったら、無料でもやるからです。
仕事の困難が感じられなくなる瞬間は?
困難は特に感じていません。
あなたの仕事を通じてどのように社会に貢献したいですか?
楽しく生きている大人を増やしたいです。何人かの中学生・高校生に「楽しそうに生きている大人をはじめて見た」と言われた衝撃が今でも残っています。学生時代よりも卒業したあとのほうが楽しいと感じ、それを口にできる大人が増えるといいなと考えています。
顧客から感謝される瞬間は?
「ありがとう」と言われる瞬間。そのありがとうは、楽しかったこと、良い出会いがあったこと、思い出に残ったこと、新しい経験を積めたこと等があると考えますが、総じて素敵な時間を過ごせたことに対するありがとうだと思っています。
仕事を始めた時の夢は実現しましたか?
楽しく生きている大人が増やしたいという方向性は、訪れた方が楽しそうにしている姿を見ると合っていると感じています。
新しい働き方で時間的な余裕はありますか?
自分の裁量で時間を使えるのが心地よいです。
新しい働き方で経済的な変化はありますか?
頑張れるほど経済的に豊かになります(そこまで頑張りたい欲がないですが)。
現在、仕事で一番情熱を注いでいることは何ですか?
宿の魅力を上げることです。リノベーションしたり、庭にアースバッグサウナや露天水風呂を作ったりしました。
人生と仕事においてやりたくないことは何ですか?
つまらない時間を過ごすこと。例えば、意味がないと感じる会議や、もっと良いと思う手法があるけど実践できないといったことです。
あなたの仕事を諦めかけたことはありますか?
ないです。継続を断念するとしたら、来てくれる方と素敵な時間を過ごせていないなと感じるようになり、それを改善できなかったときだと思います。
あなたの原動力は何ですか?
わくわく感です。未知かつおもしろいと感じることに挑戦をするときにわくわくします。野菜を育ててみよう、狩猟をしてみよう、といったときもそうでしたし、宿をはじめてみようというときやサウナを作ってみようというときなどが該当しています。
仕事とやりがいの関係についてどう考えてますか?
連動していると良いですが、仕事は仕事として割り切るのもありだと思います。
仕事とお金の関係についてどう考えていますか?
求められているものを提供する対価にお金をもらうものだと考えています。
仕事と住まい(居住地)の関係についてどう考えていますか?
通勤時間は短いほうが好きです。
今の仕事で得られた最大のものは何ですか?
愉快な人間関係です。宿に来てくれた方がこの宿に合いそうなおもしろい方を連れて来てくれます。それは宿をやっていなかったら得られなかった多種多様な属性や年齢だったりします。
忙しい中でも確保している時間は何ですか?
睡眠時間です。睡眠が取れない環境だとあらゆることのパフォーマンスが下がり、自分にとってつまらない時間になることが多いです。眠たいときに寝て、元気なときに働く、といったことができる環境があるのはとても幸せです。
自分らしく生きて働くために大切なことは何ですか?
時間の裁量権を持っていること。やりたいときにやりたいことができる、会いたいときに会いたい人に会えるということを重視しています。会社に勤めていたとき、オーストラリア在住の友人が来日し、10年ぶりに会う約束をしていたのに残業で会えないことがありました。自分の優先順位でものごとを決められないのは自分らしく生きられないと感じました。
ITやDX化にどう対応していますか?
好きなジャンルなので、本やインターネットで知識を得て、有用なものは取り入れています。
AIの進化により、あなたの仕事が残る自信はありますか?
あります。人が楽しい時間を求めることは変わらないので、それを提供できればよいと思います。
あなたにとって、仕事とは何ですか?
人生の中のお金を稼ぐことに関する時間です。