課題解決を仕事コンセプトに沿ったお米づくりと販路開拓で惰性から脱した（エンジン製造・お米兼業農家／中筋雅也さん）

兼業農家です。地元のイカれたグループONESLASHと一緒に「RICE IS COMEDY (米づくりは喜劇だ)」というコンセプトでお米づくりをしています。

ONESLASHのメンバーそれぞれが建設、建築、不動産、アパレルといった仕事をし、兼業農家としてRICE IS COMEDY を運用、お米作り、ゲリラ炊飯、農業体験を行っています。

四季折々の田んぼの風景が好きです。とにかく癒されます。春、風のない朝は田んぼの水面に山や空が写り、夏には真緑の稲が風に揺れて涼しさを与えてくれます。秋は一面黄金の田んぼから乾いた匂いがしてくる。それをボーっと見ているのが好きですね。何を考えるわけでもなく。

得意なことは農業機械に乗ることです。中でもコンバイン(稲刈り機)に乗ることが得意です。

もともと実家が兼業農家で幼い頃から田んぼの手伝いをしてました。手伝いは好きでとにかく機械に乗るのが好きでした。田植えや刈り取りの昼ごはんを家族で田んぼで食べる。いつもしないような話をしている気がしてとても好きでした。
2010年に父が亡くなり実家の田んぼを受け継ぎ米づくりを始めました。

会社は辞めたいと思っています。お米づくりとその他ものづくりという点ではいろんな経験をしてみたいですね。お客さんに直接評価をいただける仕事が好きです。
正直辞めることへの不安があることも事実です。

あります。ただただお米を作っていればいいという安易な考えから、こうやった方が楽だとかお客さんのことを考えず、自分のことばかり考えていたのだと思います。
結果割れてしまっているお米を渡してしまったり、管理不足、確認不足で品質の低下したお米を渡してしまい苦情をいただきました。

わからないことがあると「誰かがやってくれるだろう」と思い、わからないことをそのまま放置するところです。

幼いころから田んぼの手伝いをしていて、もともと田んぼ作業は好きでしたし、家に田んぼがあることから将来は米つくろって思ってました。その延長線で田んぼを受け継いだので、準備期間という感覚はありません。手伝い始めてから受け継ぐまでを準備期間とするなら35年ですw

知っています。会社では基本的に副業は禁止なのですが、お米づくりは例外のようです。

今のところありません。

今のうちに、どのようにしたらお米が売れるか、勉強しときなさい。もっと危機感を持って物事に取り組みなさい。サボるな。
正直今、危機感を持ってやれているのか？というとまだまだまだまだだと思います。どこか本業に甘えて副業に取り組んでいるところがあるので、これは今の自分にも言えることです。

収穫したお米をJAさんに買っていただき、年間約50万円くらいの売り上げがありました。

最初は家の田んぼを守るという意味で米づくりをしていたので、どんな米ですか？と質問されても答えられませんでしたし安い価格とは思わなかったです。でも今は質問されても答えられるお米が作れていると思うので安いと思う。まだまだですが。

自分で価格を決めて販路を拡大したことで売上が上がり、収穫時期の売り上げが1番高いので約200万くらいです。

全然貯めていません。売り上げは必要な農業機械などに使用しています。

当初は僕自身、地元の感覚からお米は高いと売れないと思い込んでいたので、メンバーが提案する価格が高く感じ、すんなり受け入れられないことがありました。

市場のお米がどれくらいで販売されているのかを確認してチームで話し合います。ターゲットを設定し高価格で販売します。僕は弱気なんで、そんな価格で売れるのか？と思ったりしますが、実際売れます。報酬はみんなで飲みに行ったり旅行にいったりです。あとは必要なものに全て使います。

お米の売り方だったり見せ方がもっと上手に出来れば…と思う。そもそもどうすれば売り上げが上がるのかわかっていない。

お米づくり、YouTube、ゲリラ炊飯など今は忙しくて、もっとゆっくりする時間がほしいと思いますが、今やっていることにもっと慣れると、常にゆっくりしていると思うのかもしれません。

3年目くらいでしたかね。チームの代表がECサイトを立ち上げたり、新商品を考えたり、たくさんの営業を行ってくれたおかげで、徐々に売り上げが上がっていきました。

お給料としては取っていませんが、チームの売り上げを100%とすると本業は80%くらいです。

今は法人ではありません。ゆくゆくは法人化しようと話しています。