好きを仕事独立のトライ&エラー。ひたすら自分が良いと思うものを作る。結果、それが集客に繋がる〈服飾デザイナー・作家/甲斐直佳さん〉
多様な働き方のリアルを聞きました!独立のトライ&エラー。会社を辞めた後、一番知りたい失敗談と成功のコツを甲斐直佳さんに聞きました。
プロフィール
服飾デザイナー・モノヅクリビト甲斐 直佳
失敗から学ぶ!忘れられない失敗談
忘れられない大失敗はありましたか?
大が付くほどの失敗はないですが、普通に失敗は山ほど(笑)。計算間違いをしてお客様に安くお譲りしてしまったとか。その都度、次はこうしよう、と立ち直りも早めです。
仕事と家族(プライベート)のバランスは?
元々主婦業が得意ではないので家事が疎かになる事もしばしばですが、パートナーの協力のもとやってこられたと思っています。そして3年前から夫婦でosampoをする事になったので、今は家事も仕事も分担です。夫婦で始める事になったきっかけは、パートナーのサラリーマン卒業です。パートナーが年齢的に管理職もまかされるポジションになり、帰宅の度に疲労度が増している気がして「会社、辛かったら辞めていいよ」と。私も丁度、「osampo」をリセットしてもいいかなという思いもあって(色々しんどくなり)、「2人で新しい人生を」と提案したんですが、パートナーは「osampoは辞めない方がいい!」と熱弁。夫婦で同じ仕事で、食べていくのは大変じゃない??と思ったんですが、いろんな想いやいろんなタイミングが重なり、今に至ります。
これまでどんなクレームがありましたか?
ありました。お任せすると言われ作ったオーダー品を気に入らないと返された事が。それからはこちら側のルールも決め、双方が納得して進められる方法を取っています。無理にオーダーを聞くこともしないようにしています。
「あの時、やってよかった!」ことは?
チャンスというより、タイミングかな。いつもこう出来たら、と思うとそんな風に導かれる事があります。全くタイミングが合わない時はチャンスじゃないのかな、と思う事も。
「あの時、やればよかった」ことは?
特に無いです。
「あの時、やらなきゃよかった」ことは?
言わなきゃよかった、はありますね。「何でも言ってほしい」と懇願された相手に本音を言っても良い事はないなぁと痛感した出来事もありました。
「集客ができない」「案件が取れない」時どうする?
ひたすら自分が良いと思うものを作る事、それに共感してくれるお客様がひとりでもいる事が、自分のモチベーションも高くなりいいものも生まれる、という考えで。結果、それが集客に繋がるのではと考えています。
今、困ってることは?
デパートでの出張出店を減らし、アトリエショップをもっと開けていきたい、その為の課題をひとつずつクリアにしていかなくてはと思っています。その為の課題とは、断る事も怖がらず進めていく事かな。
仕事を「辞めたい」と思ったことは?
あります。でも、これもタイミングがとんとんと背中を押すように、結果「続けていこっか、頑張ろっか」となりました。
仕事で騙されたことがある?
ひっかけてきているのかな?と感じた事はあります。
仕事がうまくいく方法
独立するのに、不安はなかった?
うまくいく!とも思ってなかったですが、やってみなきゃわからない!と不安もあまり感じてませんでした。
うまくいかない時、どうやって乗り越える?
散歩したり旅に出たり。裁縫道具から離れます。
コレをやったら「うまくいった」ことは?
そういうのは無いですねぇ。いや、考えていないだけかもしれません。ブレない事、が秘訣かもしれません。
コレをやったら「うまくいかなくなった」ことは?
なのでこちらも、そういうのは無いです。いつもずっとコツコツ地味に作っているので。
効果的だった投資、効果がなかった投資は?
夫婦でやり始めてからは仕事道具のアイテムを増やすという投資をしました。ミシンを増やした事もそうなんですが、オリジナルの図案で布も作っていた事から、アトリエでも外注せずにちょっとしたモノにならオリジナルプリントができるように対応機器を導入しました。外注では出来なかった印刷の幅などが増え、よりosampoらしい作品を納得して生み出せるようになってきた気がします。
SNSでは何に力を入れてる?
今や欠かせないものに。ほぼ毎日何かしたら情報をアップしてます。そこから入ってくるお客様も少なくありません。
webサイトは持ってる?
今はほぼSNSの活用で、webサイトはひとつのツールとして持っているだけです。
集客の何割くらいが知人からの紹介?
そういうデータは取っておらず・・・です。すみません。
人脈と戦略、どっちが大事?
私は人脈だと。戦略はどうしていいか、わからないタイプです。
凹んだ時に救ってくれた言葉は?
「osampoさんの服着てたらテンション上がります! 褒められました!」のお客様たちのお言葉にいつも救われております。