課題解決を仕事起業のリアル。事務員時代の月収15万円に満足しつつも限界を感じて事務代行で起業〈オンライン事務代行・尾上友美さん〉

忙しい経営者さんのためのオンライン事務代行サービスを提供しています。一般的な事務・雑務、営業・経理事務、広報まで幅広くサポートしています。また、在宅での事務ワークをしたい方向けの講座をオンラインで開催しています。

会社員の経験もあります。新卒で地元の経営コンサルティング企業に入社し、経理事務を担当しました。ところが社長と合わず1年未満で退職。そこからは派遣社員やアルバイトも含めて5社以上で勤務しています。ひとつのところで長く続かないのは私の短所でしたが、そのおかげで複数の会社で事務経験を積めたので、今となっては良い経験だったと思っています。

当時、月収15万円ほどで事務員をしていたのですが、時間や仕事内容はとても良いものの収入の上限を感じていました。「１社だけだから収入が増えない、複数の会社から事務を受託できればもっと収入を増やせるのでは」と思ったのが起業のきっかけです。

案件が重なる時期があること。確定申告前や補助金申請の締め切り前は、ご依頼が重なり忙しくなります。睡眠時間が減ってしまう時期は大変だなと思います。

時間と人間関係を自分でコントロールできること。特に人は大きいです。今はお客さまもチームメンバーも好きな人ばかりなので、本当にストレスなく仕事が出来ていて、起業してよかったと心から思います。

経営者としての心構えや考え方。起業前に参加した「創業塾」で、最初に「経営者の１番の仕事は決断すること」だと教わりました。分かっていたつもりでしたが、すべて自分で決断するというのは想像以上にエネルギーが必要でした。気付いたら周りに合わせたり、なんとなくで決めたりしてしまっていて、その度に経営者仲間に指摘されています。やはり雇われていたときとはまったく違うなと痛感します。いつも周りの先輩方から教えていただいています。

地元の商工会議所で開催されていた「創業塾」という起業セミナーに参加しました。自分でビジネスをするということの意味や具体的な方法を教えてもらってとても勉強になりました。

"1つ目は、自分の時間の管理。1日24時間をどう使うか。誰にも管理されないので自由すぎて、いつの間にかダラけていたり無駄な時間の使い方をしてしまっていたりするので、それを自覚して管理するのが大変でした。 2つ目は、お金の管理。毎月必須の支出がいくらあり、売上がいくらでそのうちどれくらいが利益として残るのか、把握するのが難しかったです。買い物ひとつするにも「これを買ってなにを得られるか」というコスパ意識が根付きました。 そして3つ目は、健康管理。 とにかく自己管理が難しいです！"

スケジュール管理を間違えてお客さまとの約束時間を勘違いしてすっぽかしてしまったり、自分のミスで誰かに迷惑をかけてしまったりしたときは、自分自身にとても腹が立ちます。

早く起業したほうがいい！迷っている時間がもったいない！なんとなく起業を意識しはじめてから１年ほど悩んでいたと思います。「私に出来るのかな…」という自信のなさからくる悩みでしたが、動いてみたら解消されました。想像で悩んでいても意味がないんだなと痛感しました。

最初の月は10万円弱でした。すべて友人・知り合いからの案件で、本当に人に恵まれているなと感謝でいっぱいでした。

思っていたほどに稼げなかったです。

月200万円ほどです。継続の事務の案件だけではなく、スポットでクリエイティブ制作系のお仕事をいただいたときには売上が伸びます。たとえばWEBサイト制作なら30万円以上の売上になりますし、事務だけにこだわらず幅広くお客さまのサポートをするのが大事だと感じています。

ほぼ0の状態で起業しました。

大手の競合サービスや、フリーランスの事務代行の方の価格を参考に決めました。お客さまとの初回打ち合わせの際に、報酬についても必ずお話し、お互い納得の上でお仕事を開始するようにしています。

集客に困っているお客さまを対応したとき、マーケティングや広報の能力があればもっと幅広くサポートして報酬もアップできるなと痛感しました。その後、マーケティングを学び、事業内容として「オンライン集客・広報コンサルティング」を加えたんです。

あります。去年は特にその思いが強くて、ワーケーションを複数回実施したり、リフレッシュする機会を意識的にとりました。

半年ほどです。

あります。起業から3年目の出来事でした。今はできる限り契約書の締結なども行っています。

2021年11月より法人化しています。売上が年間1,000万円を超えたことと、法人のクライアントさまが増えてきたことが理由です。