嫌われる人が使っているNGワードは「ちょっとお時間いただけますか?」だった⁉︎
職場や得意先で「なんとなく扱われ方がよくない」と感じている人が使っている、意外なNGワードは「ちょっとお時間いただけますか?」
「ありがとうございます」「承知しました」「確認します」と同じくらいにビジネスパーソンにとっての必須フレーズ「ちょっとお時間いただけますか?」。
長崎大学准教授で元NHK報道キャスターのスピーチコンサルタント、矢野香さんによると、ど定番フレーズ「ちょっとお時間いただけますか?」は堂々の嫌われワードベスト10に入るという。
目次
ビジネスでは「時間はコスト」
上司や先輩、クライアントに声をかけるときは「ちょっとお時間いただけますか?」とお伺いを立てるものだ、と教わった人も多いだろう。
そして上司や営業先のクライアントの動きを見ながら一瞬の間隙をついて「ちょっとお時間いただけますか?」と切り出してきたビジネスパーソンにとっては衝撃の事実かもしれない。
矢野香さんによると、ビジネスでは「時間はコスト」だという。つまり相手にとってあなたに「仕事」として会う場合、その時間を相手の時給やギャランティーに換算する必要があるという。常に、相手があなたに費やす時間を考慮しなければならない。
非常にシビアに聞こえるかもしれないが、これがビジネスの世界というものだ。社内では上司や先輩が部下や後輩の教育や指導に時間を費やしてくれるものだが、ビジネスの場に出たらそこは学校ではない、ということなのかもしれない。
どうやって話を切り出せばいい?
では最強フレーズと思っていた「ちょっとお時間いいですか?」が禁じ手となった今、どう切り出せばいいのか?
1:目的を明確にする
「ちょっと」では何かわからない。「○○の件で」や「明日の会議の件で」「△△のレポートのフィードバックについて」など、要件をはっきりさせる。
2:時間の目安を伝える
「ちょっと」は10分なのか30分なのか1時間なのか。かりに1時間くらいのMTGと思っていたら3時間もかかった、となると今後はよほど時間のあるときにしか時間を作ってもらえなくなると矢野さんは言う。
相手に嫌われるだけでなく、その後のコミュニケーションにも影響するので注意が必要だ。「時間をもらう方」と「時間を取られる方」では感覚が異なるとうことを意識する必要があるのかもしれない。
嫌われないためのフレーズ
これはビジネスでもプライベートでも同じだという。
矢野さんが提唱する、相手にストレスをかけないお助けフレーズを紹介する。
【ビジネスシーン】
×「ちょっとお時間をいただけますか?」
△「ご報告があるのですが、ちょっとお時間をいただけますか?」
〇「〇〇の件でご報告があるのですが、お時間をいただけますか? 30分ほどで終わる見込みです」
【プライベートシーン】
×「明日は家にいる?」
△「渡したい物があるのだけれど、明日は家にいる?」
〇「渡したい物があるのだけれど、明日は家にいる?次の予定もあるので、玄関先
だけで数分で失礼するつもり」
良かれと思ってやっていることや使っているフレーズでも、実はNGというものが他にもある。
・サービス精神旺盛で自己開始する
・こっそり丁寧にお礼を言う
・正直に忘れいていたと言う
などだ。
丁寧、正直のほうがいいと思ってやっていることが、実はよくなかったということもある。こんな残念な失敗をしないためにも、話し方のスキルを少しアップしてみるといいかもしれない。
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この記事を書いた人
- 猫と食べることが大好き。将来は猫カフェを作りたい(本気)。書籍編集者歴が長い。強み:思い付きで行動できる。勝手に人のプロデュースをしたり、コンサルティングをする癖がある。弱み:数字に弱い。おおざっぱなので細かい作業が苦手。