課題解決を仕事実践してわかったことは「素の自分でいると本当の信頼関係を築ける」(盆栽職人の弟子/村井翔さん)
多様な働き方のリアルを聞きました!自分らしい働き方や生き方のために何をしたかを棚卸しすることでわかることとは? 「盆栽の魅力を通して、日本文化にある精神的な豊かさを普及したい」との思いから、世界でも有名な盆栽界の巨匠に弟子入りした村井翔さんに聞きました。
プロフィール
盆栽職人の弟子村井翔
Do 仕事のために何をしましたか?
自分磨きのためにしていることは?
お小遣いが少なくても大人がいるバーに行き、色々な人の話を聞かせてもらうことです。「人を知らずして道は開けず」は親方の教えですごい大事にしています。
「あれがチャンスだった!」という転機は?
親方と二人で出かけるときに親方が何を欲しているかをひたすら考え、前もって行動したことで、親方の信頼を得ることが出来た時。
「チャンスを逃した!」と後悔することは?
お客さんが欲しい盆栽が自分たちの園になかったときに「うちにはないですね」と終わらせてしまいました。もっと他の園にも連絡したりして血眼になって探すことでお客さんの信頼を得ることが出来たはず。
「やらなきゃよかった!」と思うことは?
500万円の高額な盆栽を売ろうとしたときに、その時期調子に乗っていたのもあってあまりにもアグレッシブな営業をしすぎたこと。「売る」という自分勝手な目的に惑わされて、「お客さんに喜んでもらうこと」を忘れていました。
成長に欠かせなかった経験は?
勉強不足で兄弟子に「甘い」とすごい怒られたこと。そのときに弱肉強食の盆栽業界で生きていくことの難しさを知ることが出来ました。
失敗談を教えてください。
アグレッシブな営業をしすぎたときお客さんに少し距離を取られたため、本当に人と人としての付き合いをしていこうとお客さんと真剣に向き合うことで信頼を再獲得しました。
自分の仕事だから苦しいことは?
お客さんに盆栽が枯れたことを伝えるのは苦しいです。盆栽は生き物なのでどうしても枯れちゃう時もありますが、お客さんに対しても申し訳なくなります。
無力さを感じることはありますか?
盆栽が枯れた時。最大限のケアをしても盆栽は枯れる時は枯れます。人もいくら健康に気を遣っていても急に死んじゃうことがあるように盆栽も自分ではどうしようもなく枯れる時は無力さを感じます。
今の仕事を始めて「責任」に対して意識の変化はありますか?
あります。最初は本当にゴミみたいな盆栽は捨てていいと思っていましたが、盆栽が生き物だと実感するようになってからどんな盆栽も大事に育てる責任を感じています。
今の仕事に不満はありますか?
ないです。
今、直面している壁は?
ないです。
結果が出せない時、どうしますか?
最終的なゴールから逆算した道に自分がいるかを再確認する。
モチベーションを高める方法は?
モチベーションという言葉を使うこと自体、仕事を楽しめていない証拠です。小さい頃ゲームをして遊ぶのにモチベーションがなかったのと同じ感覚です。
ストレス対処法は?
嫌なことがあっても嫌なことをうまく将来に生かす方法を考えて頭の中で処理するため、ストレスを感じる前にポジティブなものに昇華します。
将来への不安はありますか?
自分ならできると思っているため不安はありません。
仕事の悩みは誰に相談していますか?
兄弟子。同じ場所で6年間の修行を経ているため自分と同じ悩みを経験している確率が高く、自分の悩みを家族のように親身になって解決してくれるから。
迷った時の最終決断の方法は?
冷静に迅速にゴールからの逆算と自分の信念からずれていないか、目先の利益や周りの評価に惑わされていないのかを考えます。
振り返りの時間を作っていますか?
朝に行くジムまでの2キロを歩いて行く。サウナ。
コミュニケーションで気をつけていることは?
本当に素でいること。お客さんと売り手の関係性だと本当の信頼は得られない。
やろうと思っていること、思っているが⼿がつけられていないことはなんですか?
自分の盆栽の手入れを紹介するYouTubeチャンネルと、日本一盆栽の手入れに特化したウェブサイトの作成。