好きを仕事NYのベーグルのように、日常生活に根付いたベーグルとお店の在り方にこだわりたい(ベーグル店店主/目黒裕規さん)
多様な働き方のリアルを聞きました!仕事を自分らしく続けるコツとは? 開業後どうやって安定経営していくか? 1人のお客さまを次につなげるコツ、ブランディングについて目黒裕規さんに聞きました。
プロフィール
ベーグル店 店主目黒裕規
仕事を次につなげるコツ
仕事で一番大切にしている「心構え」は?
自分、お客様、スタッフ、取引先、皆がwin winになること。
アパレルの仕事をしていた時に、生産管理という職種だったのですが、原価を下げるために工場や仕入れ先に値下げや、納期を早めてもらうお願いばかりしていて、お願いしている自分は申し訳ない気持ちだし、取引先も値下げを提示されて急かされてやりたくない仕事だっただろうし、全然win winじゃないことに気づきました。こんな仕事をしていたら誰も幸せになれないと思いました。理想のお店は皆が幸せになれるお店です。
「新規顧客」と「リピーター」どっちが多い?
データが出てないのでわからないですが、感覚では同じくらいです。
「新規顧客」はどうやって獲得してる?
有料広告は出していないので、口コミ、SNS、Web記事、雑誌掲載で拡散していただき、新規のお客様の目につく様にしてもらうことです。
「リピーター」を増やすための工夫は?
対面販売でお客様とコミュニケーションがとりやすいので、積極的に挨拶やお話しをしてもらうようにスタッフにも伝えています。
コミュニケーションは日常です。前に買ったこれおいしかったよとか、どういう風に食べたら美味しいとか、沖縄の話とか、だれだれと知り合いですとか、ここ行ったことありますよとか、事務的な商品の説明だけでなく共通点や共感することの話は、お客様も話して気持ちがいいだろうし自分もそう思うから。こんなコミュニケーションがあるから日々仕事も頑張れて楽しいと思えるところです。
どんな時に感謝されましたか?
近くに出来てくれて良かった、他店の商品が食べられなくなったなど、感謝というか感動していただく事が多いです。
仕事が途切れないコツは?
多く作りすぎない。なるべく毎日完売したいと思っています。廃棄ロスもありますが、希少価値を上げたいという想いもあります。
もし辞めるとしたら、どんな時?
身体的、精神的に商品を作れなくなった時
顧客とのコミュニケーションの秘訣は?
いらっしゃいませではなく、こんにちはでお迎えしています。最初からお客様に一歩踏み込んでコミュニケーションをとる意識でお声がけしています。気づいたことをこちらから話しかける事で話が広がることもあります。
飛び込み営業や広告を出したことは?
ないです。
仕事の倦怠期はありましたか?
ないです。
コンセプトを教えてください
ロゴ、屋号、肩書はどのように作りましたか?
屋号は前から決めていて、ロゴはデザイナーの友人に頼むと数年前から決めていました。友人がデザインする作品がどんなものかはあまり知らなかったけど、その人がどのようなロゴを生み出してくれるのかというのを楽しみに依頼しました。
コンセプトを教えてください。
日常生活に根付いているNYスタイルのベーグルの食文化をリスペクトしています。そのまま表現するのではなく、より日本の食文化に寄り添った新たな日本でのベーグルの在り方を提案したいと考えています。
「コレだけはやらない」ことは?
NYのベーグル店で働いて学んだ経験も無く、NYのベーグルをそのまま作っているわけでは無いので、本場の味とうたうことはしません。ベーグルの歴史や食文化をリスペクトしている自分の完全な主観かもしれませんが、記事にフィリングを巻き込んだり、製造工程(茹でる工程)などを省いた、ベーグルで在る意義を逸脱しているものは作りません。
そのほか昼間の情報番組での紹介すること。
NYスタイル=ベーグルにフィリングを巻き込んだりせず、シンプルなラインナップのベーグルにクリームチーズや食材を挟んでサンドイッチとしてベーグルを楽しむスタイル。また使用する材料や製造方法やプロセスも独自のスタイルがあります。
どんなトライ&エラーがありましたか?
募集をかけていない時に応募してきたスタッフが3か月で辞めてしまったこと、面接では判断できない事が多すぎることがわかった。あとは製造数の調整は毎日トライ&エラーの繰り返しです。
仕事に活かしている自分の強みは?
商品を生み出すこと、頭の中でぼんやりと浮かんだアイデアを形にするのは得意かもしれません。
インターネット上に顔出しをしていますか?
していますが、自分の画像を見るのが好きではないので、なるべく避けたいと思っています。
顔出しを「する」もしくは「しない」、メリットデメリットを教えてください
顔出しするメリットは農作物でもそうですが作り手の顔が見えるのはお客様の安心に繋がると思います。デメリットは自分が見たくない。
ブランディングの悩みは?
SNSの投稿や雑誌、WEB記事の取材などに掲載していただいていますが自分が思い描いているコンセプトがお客様に伝わっているかは心配です。
100文字でビジネスプロフィール
NYスタイルのベーグルから生まれた食文化をリスペクトしています。ベーグルの食文化の認知度が低い日本でそのまま表現するのではなく、日本の食文化に寄り添い、より身近な物に進化したいと考えています。
プロフィール作り、ココが苦しかった!
ずっと想っていたことを表現したので、あまり苦労したという覚えがないです。