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フリーランス1年生。後悔しないための自己分析《リアル体験》あなたはフリーランスを本当に目指すのか? フリーランスのメリット、デメリットを解説

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フリーランスに憧れるけれど、実際にはどのような利点があるのか、自分は向いているのか気になる人も多いでしょう。この記事ではフリーランスとして働くメリット・デメリットやフリーランスに向いている人・向いていない人の特徴を紹介し […]

フリーランスに憧れるけれど、実際にはどのような利点があるのか、自分は向いているのか気になる人も多いでしょう。この記事ではフリーランスとして働くメリット・デメリットやフリーランスに向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。フリーランスを目指す上での判断材料にしてください。

フリーランスとして働くメリット

メリット①好きな時間・場所で働ける

フリーランスで働く最大のメリットは、好きな時間に好きな場所で仕事ができること。エンジニア、Webデザイナーのようなクリエイティブ職だけでなく、ネイリスト、ヨガ講師のような対面の仕事も、スキルがあれば全国、全世界どこでも通用できます。

地元にUターンする、在宅ワークをする、旅をしながら働く、など可能になることが多くあります。満員電車から解放されるのもメリットでしょう。

例えば、フリーランスのビジネスコンサルタントとして働いているある方は、デンマークの料理が好きでフリーランスの自由なスケジュールを活かし、1年間のうち仕事の合間で2か月間はデンマークに滞在し、オンラインミーティングなどで日本の仕事をしながら、キッチンで働いていました。帰国後も、フリーランスとしてデンマーク料理教室や食事会を開いており、「そふえれな」という名前でnoteで発信しています。スケジュールや休日を自由に設定できるのは、会社員と比べ大きく異なる利点と言えます。

メリット②ライフスタイルの変化と両立しやすい

新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言後、会社員でもリモートワークが普及しました。しかし、それ以上に時間と場所にとらわれずに働けるからこそ、色々なライフスタイルの変化にも対応できるのがフリーランスのいい点です。

パートナーの地方や海外への転勤・赴任にもついていける。急な子どもの体調不良や病院にも対応しやすく、PC一つで空いた時間に作業すればいいので介護の合間に働けるなど、色々なライフスタイルの変化に対応できます。

今は家族との時間を大切にしたいので週3回くらいの稼働にし、子どもが小学校に入ったらもっと稼ぎたい、などライフスタイルに合わせて仕事量を自分で調整できるのもいい点です。

メリット③得意分野に集中できる

会社員では、上司から頼まれた業務や割り振られたプロジェクトにNOということはなかなか難しいですよね。しかし、フリーランスの場合、案件を得意分野の業務に特化することができます。

例えば、Webデザイナーとして会社員として働いているときは、好きなデザインの仕事だけでなく、コーディングもやらなければなりませんでした。しかし、フリーランスであれば、コーディングが得意な人に頼み、自分はデザインにもっと集中することができます。

得意分野を磨くことによって、単価が上がる可能性もあります。苦手な分野は他の人に任せ、得意分野で勝負できるのがフリーランスの利点の一つです。

メリット④人間関係のストレスから解放される

職場での悩みといったら、人間関係がつきもの。厚生労働省が行った「令和3年雇用動向調査結果の概要」では定年・契約期間完了などその他の理由以外の、個人的理由として「その他の個人的な理由」「給料等収入が少なかった」に次いで3番目に「職場の人間関係が好ましくなかった」が挙げられています。

表6 転職入職者が前職を辞めた理由別割合:厚生労働省HPより
出典:「令和3年雇用動向調査結果の概要」厚生労働省/2021年
※表は、厚生労働省HPの正規の表から必要部分だけ一部抜粋したものです。

フリーランスの場合もクライアント先があるので、仕事での人付き合いが全くなくなる訳ではありません。しかし、社内の人間関係とは異なり、発注者・受注者や顧客・サービス提供者という関係ですし、毎日顔を合わせることも少ないです。

フリーランスの場合、社内政治、出世争い、苦手な同僚、陰口、いじめ、不倫など人間関係のトラブルに巻き込まれる確率が非常に下がります。人間関係の無駄な労力がなくなり、職種の本来の業務に集中できるでしょう。

メリット⑤定年・収入の制限がない

老後の資金は2000万円と言われる昨今ですが、会社員にはどうしても定年があり、定年後に再就職先を探す必要もあるかもしれません。再雇用制度を導入する企業も増えていますが、雇用主がグループ会社になったり、業務委託になることもあります(厚生労働省 「高年齢者の雇用」)。しかし、フリーランスには定年がないため、自分が希望する限り働き続けられます。

また、厚生労働省の「令和3年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」によると、会社員の場合、平均年収は業界や企業によって異なるものの、1人平均賃金の改定率は1.6%、金額にして4,694円です。

賃金改定区分・企業規模・産業別1人平均賃金の改定額及び改定率:厚生労働省HPより
出典:「令和3年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」厚生労働省/2021年
※表は、厚生労働省HPの正規の表から必要部分だけ一部抜粋したものです。

その一方、フリーランスには収入の制限がありません。フリーランスとして成功すれば、同じ職種の会社員の何倍も稼ぐことができるでしょう。パラレルキャリアのように二足のわらじを履くことも可能ですし、事業拡大や稼げる金額に天井がないのもフリーランスの魅力です。

フリーランスとして働くデメリット

写真/shutterstock

デメリット① 収入が不安定になる

収入の制限がないことはメリットでもあると同時に、裏を返せばデメリットでもあります。毎月決まった給与が振り込まれる会社員とは異なり、フリーランスで案件が獲得できなければ収入は0円になってしまいます。案件の獲得数・単価や発注者の支払い時期によって収入にばらつきができることは間違いないでしょう。

フリーランス初心者の場合、会社員のときより収入が下がる可能性も十分あり得ます。新型コロナウィルスなど情勢の仕事へ影響を受けるかもしれませんし、病気で働けなかった場合は収入が減ってしまいます。様々な要因で収入が安定しないことに不安を抱える人は多いです。精神的にも安心するためには、ある程度貯蓄をした上でフリーランスとして独立することをオススメします。

デメリット② 社会保険料・年金が自己負担になる

会社員の場合、健康保険、厚生年金保険、介護保険は会社が半額負担する仕組みになっていますが、フリーランスの場合、これらの支払いが全額自己負担になります。フリーランスの場合、会社員時代の給与明細に記載されている2倍の社会保険料を支払うことになるのです。単価や月収の目標額を決める際は、社会保険料や年金の支払いなども考慮しましょう。

デメリット③ 生活にメリハリがなくなる

在宅ワークを経験した人は経験があるかもしれませんが、フリーランスはスケジュールが自由になり出社もなくなる分、生活にメリハリがなくなります。会社員のように決まった時間に決まったオフィスで仕事をしていると、オンオフもつけやすいですが、全て自由だとついつい空き時間や土日、夜も働いてしまうこともあります。また、フリーランスはチームもないため孤独になりがちです。

解決策としてコワーキングスペースを契約する、フリーランスの交流会に行く、自分で勤務時間を決めるなどをして対策しましょう。

デメリット④ 社会的信頼が落ちる

フリーランスという働き方になると、社会的信用が落ちてしまう場面に遭遇するかもしれません。企業に属していないという理由から、ローンやクレジットカードの審査、賃貸物件の入居審査に通りにくいことがあります。収入はあっても、それを証明することは会社員より難しくなってしまいます。

現在はフリーランスの増加により、フリーランス向けのクレジットカードや保険、自治体の補助などが整いつつあるので、それらを活用しましょう。ローンを組む予定や引越しの予定がある場合は、会社員のうちに手続きを済ませておくのも手です。

デメリット⑤ 見通しが立たない将来性

キャリア面では将来性が心配になる人もいるでしょう。会社員とは異なり昇進の機会がありませんし、職種や業種を変えたい場合は自ら学んでスキルを身につけなければなりません。

会社員であれば、会社で自然と新しいチャンスやスキルアップの機会が回ってきます。しかし、フリーランスの場合は即戦力として働いているので、そういった挑戦的な業務は多くありません。

ずっと同じような案件を受けていると、自身のスキルアップのチャンスも少なくなってしまいます。そのため、キャリアステップの道筋を自分で立て、常に学び続けなければなりません。

タイプでひも解く「フリーランスに向く人・向かない人」

写真/shutterstock

フリーランスのメリット・デメリットが把握できたところで気になるのは、フリーランスに向いているかどうか。ここではフリーランスに向いている人、向いていない人の特徴を取り上げていきます。フリーランスになるかどうかの判断材料として、またフリーランスになる際の注意点として参考にしてください。

フリーランスに向いている人

①自由に仕事がしたい人

フリーランスに向いているのは、自由に仕事を進めていくのが楽しめる人です。今まで述べてきたように、フリーランスはスケジュール、収入、受注する案件、キャリアステップも自由です。企業勤めのように上司やチームがサポートしてくれる体制もないので、自ら道筋を立て、仕事を進めていきたい人が向いているでしょう。プロジェクトによっては、必要メンバーをアサインしてチームを組み、チームランスとして働くこともあります。

②スキルがある人

専門スキルがある人もフリーランスに向いています。クライアントは、フリーランスに即戦力としての成果物を求めていることがほとんどです。エンジニア、デザイナー、スポーツインストラクターなど、個人の技術で勝負できる実績、専門性がある人は、会社員よりもフリーランスの方が稼げる場合もあります。

③その仕事が好きな人

何よりも、その仕事が好きで、社会に貢献したい気持ちがある人がフリーランスにふさわしいです。フリーランスは会社員よりも専門職として活躍する場合がほとんどで、より専門的な技術、知識が求められます。本当にその職種や仕事が好きでないと、仕事に関する学習意欲も湧きません。

また、会社員のときよりも、自分が携わった仕事に深く関わり思い入れを多く感じることもあるはずです。フリーランスになろうと思っている職種や具体的な仕事内容が本当に好きかどうか、やりがいを感じるかどうかを確かめてみてください。

④自己管理ができる人

お金やスケジュールなど自己管理ができる人もフリーランスに向いています。フリーランス(個人事業主)は自営業とは異なりますが、自分という小さな会社を営むようなものです。

税金や社会保障の煩雑な手続きも自ら行う必要がありますし、所得や経費の管理をしなければなりません。仕事の成果物・業務の責任は全て自分になるため、納期や自分の体調管理など、スケジュール管理能力は会社員以上に求められます。

フリーランスに向いていない人

①生活に安定を求める人

反対に、フリーランスに向いていない人の特徴は、生活に安定を求める人です。組織や上司から与えられた仕事をこなして一定の給与をもらいたい、という人は会社員の方が向いているでしょう。なぜなら、フリーランスは自ら営業をし仕事を獲得していかなければ収入は得られません。

フリーランスとして生計を立てるには勉強やスキルアップも不可欠ですし、繁忙期は会社員より長時間労働になるかもしれません。そのため、ライスワークとして9-17時で与えられた仕事を終えて、自分の時間は仕事とは全く異なる趣味をして過ごしたい方もあまり適さないでしょう。

②言われたことをきちんとこなすのが得意な人

仕事に受動的で指示待ちのほうが安心できる人もフリーランスに適していません。案件やプロジェクトが始まったら、自分でスケジュールを立てて業務に取り掛かり、期日までにクライアントに納品することが基本です。仕事を進める上でも、指示待ちではなく不明な点はクライアントに自ら確認する必要があります。

体調不良や休暇の際に、誰かが仕事を代わりに行ってくれることはフリーランスの場合、基本ありませんので、案件の責任は自分が取らなければなりません。成果物に対して依頼先に満足してもらうことが一番で、クオリティの低い成果物や仕事への態度は自らの評判にも繋がります。そのため、途中で仕事を投げ出したり、音信不通になるなど社会人としての基本的なマナーがない人はふさわしくありません。

③アップデートよりルーティンが好きな人

フリーランスに多い領域のクリエイティブやマーケティングなどはトレンドや技術の進歩の流れが速くテクノロジーも刻一刻と変わります。

そのため、学習意欲や向上心が欠けている人には向いていません。今最新の専門知識を身に付けても、技術・業界は常に変化しますし、それに伴い依頼者から求められるものも変わります。常に学び続ける姿勢や向上心がないと、淘汰されてしまうでしょう。

④コミュニケーション能力がない人

コミュニケーション能力がない人も、フリーランスとして活躍するのは難しいです。チームメンバーや同僚・上司がいないとはいえ、コミュニケーションスキルは営業と発注先とのやり取りで必要になってきます。

まず、フリーランスは自分が提供できるサービス・スキルを売り込まないと案件獲得ができず、収入に繋がりません。セールスパーソンのようにセールストークに達者である必要はありませんが、ブランディング、交渉力、営業力も必要になります。

仕事を進める上でも、フリーランスはクライアントとのやり取りを自ら行います。依頼主の要望を汲み取って形にする必要があるため、要点を抑えて傾聴する力、相手にわかりやすく物事を伝える力が求められます。

自分がコミュニケーション能力が高くない場合も、営業担当者やプロジェクトマネージャー、上司などが助けてくれる体制は残念ながらフリーランスにありません。人との意思疎通をするのが得意でなければ、フリーランスとして活躍するのは難しいでしょう。

ただしコミュニケーション能力はフリーランスであっても、そうでなくても必要とされるシーンは多いといえます。

フリーランスのメリットを最大限に発揮するとどうなるか?

フリーランスへの適性がわかったところで、フリーランスとして働いている人は実際どのように感じているのか、筆者の経験を元に紹介します。

エストニアで暮らしながら、好きな時間に好きな仕事をする

フリーランスとして感じている一番のメリットは、場所・時間にとらわれず自由な働き方が実現できたことです。私は、日本の会社を辞めエストニアというバルト三国に移住したのですが、既にフリーランスとしての収入があり、かつ当時の勤め先からフリーランスとして仕事を依頼してもらえることがわかっていたため、退職・移住の決断を下すことができました。

今は現地企業で会社員をしながら、フリーランスで日本からの仕事を受注しています。そのため作業時間の確保が大変なときもありますが、なるべく時間的な拘束が少なく、好きな時間で稼働できる案件を引き受けるようにしています。同業種・同職種での副業は私の雇用契約では禁止されていますが周りには伝えています。エストニアでは、会社員をしながら副業をしている人も多いです。

自由な働き方が実現したことによって、将来は週休3日で働きたい、自然のあるところに住みたい、サステナビリティ分野に関する記事とエッセイの執筆をもっとしたいなど、自分の理想の働き方や仕事内容がより明確になりました。自分のスキルやバックグラウンドの掛け合わせによってオンリーワンのコンテンツ・仕事を創っていけるのもフリーランスの魅力です。

《まとめ》フリーランスのメリット・デメリット

フリーランスのメリット・デメリットや適性を理解したうえで、フリーランスを目指すかどうか、目指すとしたらどのようなフリーランスの働き方をしたいのか、希望を明確にすることで必要なものが見えてきます。

フリーランスという働き方は、仕事の目的ではなく働き方の一種で、何かを実現するための手段でしかありません。「自分が何を仕事にしたいか?」を明確にするとフリーランスの仕事はより楽しくなります。クラウドソーシングの案件や副業は会社員をしながらでも始めやすいので、まずはフリーランスとして個人で仕事を受けてみるのがオススメです。

この記事を書いた人

I am 編集部
I am 編集部
「好きや得意」を仕事に――新しい働き方、自分らしい働き方を目指すバブル(の香りを少し知ってる)、ミレニアム、Z世代の女性3人の編集部です。これからは仕事の対価として給与をもらうだけでなく「自分の価値をお金に変える」という、「こんなことがあったらいいな!」を実現するためのナレッジを発信していきます。

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