もう写真で損しないための スマホでプロ級写真教室最初は写真が下手でも大丈夫! ? 商品写真を上手に撮りたい!【第 0 回】

自分にしかできない仕事を求めて会社員からフリーライターに転身したkikko。夢を叶えたと浮かれていたがまさかの大ピンチに?!「え、ライターって写真も撮るんですか?!」いったいどうなる?さあ、kikkoと一緒に商品写真の撮り方をマスターしよう!

プロフィール
クックパッド専属カメラマン田部信子
専門知識なし・スマホのみでもプロ級の写真を撮るための、写真教室始めました。
・趣味ではなく仕事で写真を撮る
・一眼レフではなくスマホで撮る
・写真の勉強をしたことがないのに撮る
・SNS用の写真を撮るのが苦手
写真で悩む人、お待ちしています。

私は kikko。28 歳。大学卒業から 5 年間 IT 企業で営業サポートを担当していた。休日には友達とカフェやレストラン巡りをして、ブログを書くのが趣味。そんなある日、大学時代の先輩から送られてきたメッセージが、私の運命を変えた。
「kikko ちゃん、私の知り合いがライターさん探してるんだけどやってみない?」
できるかは分からない。でも、昔から雑誌が大好きで、ライターになるのが夢だったことを思い出した。
「やってみたい」
そして今年の年初、会社を辞めて、ライタースクールに。半年間の猛勉強の後、隣町の情報誌の編集部と契約。満を持して編集部の打ち合わせに参加したら編集長から衝撃の一言を告げられた。
「写真もお願いしますね」
「あの、私カメラ持っていないんですけれど……。」
「あ、大丈夫。スマホでも綺麗に撮ってきてくれれば平気だから」
「……」
「この人が写真の撮り方を教えてくれるから、そこに行って撮り方を習ってきてちょうだい」
メディアなのにスマホで撮った写真でいいの?私、写真が下手なのに。疑問と不安が渦巻く。

数日後、編集長に渡された名刺を持ってカメラマンの事務所に足を運んだ。扉には「nocco の写真教室」とプレートがかけてある。「えいっ」とインターフォンを鳴らす。
奥からドタドタと音がした。バンっと勢いよくドアが開いて、背の高い女性が顔をのぞかせた。
「こんにちは。あ、kikko さんね。聞いてます。入って入って」
と早口にまくしたてる。
「編集長から聞いてるわよ。写真撮るのが苦手なんだって?」
「ヘタ以前の問題です。元々趣味でカフェやレストラン巡りをしてブログにアップしていましたが、デコレーションがかわいいパンケーキや、見るからにカラフルなヴィーガンサラダなど、映えるメニューを選んでました。しかもスマホで撮った写真をメディアに掲載するなんて不安しかありません……。」
「大丈夫よ。スマホでもいい写真は撮れますよ。確かにブログではなくメディアで使う写真を撮るわけだから、少しポイントは押さえておく必要はあるけどね。頑張りましょう。」

改めて、これから通うことになる部屋を見回して紅茶を一口飲んだ。
最初は下手でも大丈夫。スマホで、魅力の伝わる商品写真は撮れる!
さあ、kikkoと一緒に商品写真の撮り方をマスターしよう!
この記事を書いた人

- 料理カメラマン
- クックパッド専属カメラマン。料理・人物を中心に撮影を行う。ダメアシスタント時代に撮影現場で何をしたら良いのか分からな過ぎて怒られ続けたことから、撮影の流れやコツを必死に言語化することに取り組む。それを元に作った講座が分かりやすいと人気になり、前職では写真教室を立ち上げ3000人に撮り方を教える。写真を撮るのに苦手意識を持つ人に、写真の楽しさを教えることに定評がある。